【医師の視点】健康系サイトへのGoogle検索アルゴリズム変更の影響と対策。未来はあるか




みなさんこんにちは。少しばかり真剣なお話を。

2018年8月に、検索エンジン大手のGoogleは、検索順位に関する大幅なアルゴリズムの変更を行いました。

そのアルゴリズム変更によって、当サイトも含め健康系サイトは大きく影響を受けました。

果たして健康や医療情報を扱うサイトに未来はあるのか?少し考えてみます。

2018年8月のGoogleアップデート

毎年 Google は検索品質向上のために、コアアルゴリズムの更新を数回実施している。前回は4月だった。

今回は比較的検索順位変動が大きい模様で、米国のウェブマスターが集うフォーラム(WebmasterWorld など)や

Twitter などで検索順位が変動(※ こうした書込をするユーザーの多くは順位や検索流入数の下落といった悲痛の報告が多いのだが)したことを投稿している。

2018.8.2 ASCII

これまでもGoogleは健康分野に限らず、大規模な検索アルゴリズムの変更を年に何度か行ってきました。

そして2018年の8月には、これまでにないほどに大きな検索アルゴリズムの変更を行いました。

このアルゴリズム変更の中でも、特に大きな影響を受けたのが金融、健康(医療)分野であると言われています。

どちらも人間の生活や命に直結する部分ですから、Googleとしても優先順位が高い、と判断したのでしょうか?

ちょうどこんな感じです。

このアルゴリズム変更の余波を受けて、当サイトのPV数も激減してしまいました。

アルゴリズム変更による当サイトへの影響と考察

下の画像は、直近数日の当サイトのPV数の変遷です。

ご覧いただければ一目瞭然かと思いますが、7月下旬から少しずつPV数は低下。

8月2日に少し持ち直すも、8月4日あたりを境にして明らかにPV数が落ちています。

この記事を書いているのは8月6日なのですが、最低記録を更新しそうな勢いです。

通常のPV数のおおよそ半分くらいの水準まで落ち込んでいる感じですね。

ちなみに、上記の画像は月単位のPV数の推移なのですが、順調に右肩上がりで上昇しています。

したがって、書いていた記事の内容は決して悪いものではなく、

書けば上位表示されていた

ということが伺えます。

なぜいきなりPV数が激減するような、「価値のないサイト」と判断されてしまったのでしょうか。考察してみます。

なぜPV数が減少したのか?

Googleが示している、良質なサイトにはいくつかの要件があります。

私はSEOの専門家ではありませんので、一般的な知識しかありませんが、当サイトに照らし合わせて考えてみます。

サイトの表示速度

サイト速度を計測するPageSpeed Insights – Google Developersでは、一応のところGoodの評価を得ています。

最速、というわけではありませんが、少なくともPV数を激減させられるほど悪いスピードではなかったと考えています。

サイトのhttps化

これに関しては、今年の2月ごろに完了しています。

みなさんにもちゃんとhttps化しているのが見えるかと思うのですが・・・・

記事の信憑性

このサイトでは、医療情報もしばしば扱っているのですが、もちろん記事を書いているのは私ですから、間違っていることは書いていない自負があります。

そもそもこのサイトでは怪しい健康食品を売りつけるような意図はありませんから、医学的な内容について捻じ曲げて書いているわけでもありません。

引用が必要な事項については適宜論文を参照していますし、その参照元も示しています。記事の信ぴょう性については、Very Goodではないかと自分では思っているのですが…

被リンク

アクセス数アップのためのサテライトサイトなどは特に作成していません。

ですから、悪質なリンクがあるから、という理由で飛ばされたのも考えにくいです。

したがって、当サイトのアクセス数が減る理由は明らかなものはなく、ただ

個人が医療情報を発信していたから

となるのでしょうか。

某有名医療情報系サイトのアクセス数推移

こちらはSimilar Webにある某有名医療情報系サイトのアクセス数推移(推測)です。

こちらの影響は甚大で、2018年の7-8月を境にしてアクセス数はざっとみ1/10くらいになっている印象です。

このサイトは企業運営によってなされていたわけですが、単純に企業としての売り上げも1/10くらいになるでしょう。

Googleアップデートは一企業の生殺与奪権も握っていることになるでしょうか。

なんとネット業界は入れ替わりの激しい世界なのでしょう。

なぜGoogleはこのような健康情報に関する検索結果のアップデートをするのか?

Googleにとっての生命線は検索エンジン機能ですから、正しく、利用者のためになる検索結果を表示することが必須です。

これは利用者にとって利便性を高めることになり、検索エンジンでのさらなるシェア獲得に繋がります。

またスポンサーにとっても公平・適正な検索結果の表示は、Googleへのさらなる広告出稿を生むでしょう。

ゆえにGoogleとしては正しい検索結果を表示する大きなメリットがあるのです。

正しい記事を書いても検索結果の上位に表示されにくくなる?

従来は健康に関するサイトであっても、質の良い記事を量産すれば検索エンジンから評価されるという迷信がありました。

しかし、今回のアルゴリズム変更に伴うPV数の低下を目の当たりにして、もはやこの仮説は当てはまらないのだろうと推察します。

健康関連のアップデードで一番重要なのは、記事内容の信ぴょう性にあると思うのですが、このサイトの記事はすべて医師である私が書いています。

医者が書いているいわゆる医療情報の正しいホワイトなサイトであっても、なぜかアルゴリズムの変更によって順位を下げられてしまうようです。

個人サイトでは上位表示は難しくなるかもしれない

Googleは2018年の8月の健康系アップデートで、企業や病院、公的機関などの検索結果を上位に表示するように舵を取りました。

健康情報、医療情報では意見の別れる部分があり、またすべてに関してその正否を判定するのは困難です。

むしろGoogleが論争になっている、研究段階の医療情報を恣意的に判断することは、多様性の点からは褒められたものではないでしょう(もちろん金の延べ棒ががんに効くなどは論外ですが

このような実情があり、Googleとしては公的なサイト >> 個人サイト を検索結果の上位に表示するようになったのではないかと推察します。

個人サイトが上位表示されるために…対策はない

じゃあどうすれば、PV数を元に戻すことができるか、アルゴリズムに強いサイトを作るか、なのですが、これはもう対策のしようがありません。

検索エンジン自体が医療情報の正誤を判定するのは現時点ではおそらくほぼ不可能でしょう。

ただ「がんに対してにんにく注射が効く」といった、一見すると明らかに間違ったような情報であっても、この情報を100%否定するのはすごく難しいのが現状です。

いろんなところから情報を集めて、状況証拠を組み合わせて、それでも真実がわからないことは多々あります。

つまり、ある医学的文章の正誤を正確に判定するのは、すごく難しいわけです。実際ににんにく注射が風邪に良いといって注射しているクリニックは山ほどあるわけですし。

したがって正しい情報を集めようとすると、これは内容が正しいかどうかではなく、その情報を発信しているのはだれか、から評価した方が確実性が高いはずです。

例えば政治的な発言を例にとると、一般市民の道徳的に正しい発言よりも、立場のある政治家の微妙な発言の方を、Googleは評価するようになっている、のかもしれません。

今回の変化を医療に落とし込むと、おそらくはGoogleは医療機関や製薬会社など、パブリックな組織の提供する健康情報を高く評価しようとしているのかもしれません。

それは医療機関や製薬会社は、間違った情報を発信しないだろうという仮定に基づいているのではないか、と推察します。

今後の医療・健康分野のゆくえ

医療機関や製薬会社のサイトが評価されるようになると、健康・医療分野で個人の書いたブログがこれらの公式ドメインを超えるのはほぼ不可能であるのでしょう。

上にも書いた通り、個人の力では組織と戦って検索上位を目指すのはすごく難しそうです。

何か商品を売りつけて収益を得ようとブログを書いているわけではありませんが、しばらくは個人運営の健康系サイトに受難の時代は続きそうです。

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