スポット勤務しやすい診療科の要件

大学病院に勤務している場合には、低すぎる収入を補うために、半日だけとか、1日だけといった非常勤の勤務を行う場合がよくあります。

また小さいお子さんがいる女医さんなどは、常勤で働くのが難しいですから、アルバイト勤務・スポット勤務をする場合もあるでしょう。

スポット勤務をしやすい診療科と言うのは、ある程度限られています。

本当は研修医時代に将来の専門とする診療科を選択するにあたって、そのような多様な働き方ができる診療科を選んでおきたいものです。

といっても、そこまで考えた研修医はほとんどいないわけなんですが・・・・。

ここでは、アルバイト勤務に有利な診療科、そうでない診療科について考えていきます。

求人数の多さ

まずスポット勤務をする上で絶対に必要なのが、絶対的な求人数の多さです。

アルバイトをするにも、需要がなければできませんからね。

その観点からは、絶対的なマーケットが大きく、かつ診療科の特徴として半日だけの外来、といった勤務が可能な内科系の診療科は王道ですね。

特に消化器内科の上部消化管内視鏡のバイトなどは、内科の中でも専門性が要求される仕事ですから、需要はありますね

また、仕事が1日単位で完結する麻酔科なども、アルバイトに良い診療科と言えるでしょう。

 

放射線科や病理診断科などは絶対的なマーケットが小さく、医師もたいていは医局から派遣されていますから、スポット勤務で募集される求人というのもかなり数に限りがあると言えるでしょう。

医師転職サイトで検索してみえてきた転職しやすい診療科・しにくい診療科

2018.02.06

診療科そのものの業務内容

求人数の絶対的な数の他にも、診療科そのものの業務内容も大きく影響しているでしょうね。

業務内容だけで考えれば、病棟患者を見る必要のない麻酔科や皮膚科、眼科、放射線診断科、病理診断科などはスポット勤務に最適な診療科と言えるでしょう。

求人数の多さでは放射線診断科などは大した事ありませんが、今や自宅にいながら画像診断を行える遠隔画像診断が可能になっています。

小さい子供を持つ女医さんが、家にいながら仕事をできる、画像を読むということも可能になっています。

また病理診断科においても、直接患者さんを診察する必要はありませんから、病院とは全く別の検査センターなどで診断が行われている場合もありますね。

一方で外科系の診療科では、手術するためだけにスポット勤務医を募集するのはあまり多くありません。

術前精査、術後管理、手術における医師同士のコミュニケーションなどを考えると、1日だけの勤務、というような医師はあまり求められていないのかもしれません。

医局との関連が強いかどうか

また、診療科の傾向として、医局との関連が強いかどうかというのも、スポット勤務に影響してくるでしょう。

上にも書きましたが、マイナー科で開業がしにくい傾向のある放射線科や病理診断科の場合は、比較的医局との関連が強い診療科といえます。

関連病院のポストなどもほとんどは医局派遣の医師によって占められていますから、ある程度規模の大きな病院に限って言うと、アルバイト勤務・スポット勤務の医師が入り込む余地はあまりないと言っていいでしょう。

一方で内科や麻酔科等は、比較的医局との関連が薄い診療科と言えるでしょう。

そもそも医局に所属せずして勤務している内科の先生は数多くいるでしょうし、麻酔科の場合には、フリーランスの方が稼げるというような話もあり、医局を離れる先生方は多くおられます。

まとめ

雇用・勤務形態の流動性に関して、やはり診療科ごとによっても大きく異なっている様相があります。

研修医時代に、このような点も考慮に入れて診療科を選択できれば最適なのですが、現実は難しいでしょうね。

医学部生・研修医が診療科を選択するときに考えるべきこと

2018.01.06



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