セカンドオピニオンを受診するときに用意するもの。必要なこと




他の病院の医師に治療方針を伺うセカンドオピニオン制度。

セカンドオピニオン制度を受けるためには、現在の主治医に勇気を持ってその意思を伝える必要があります。

ここではセカンドオピニオンを受診する際に必要なことについて、現場目線でご紹介したいと思います。

セカンドオピニオンの実際の流れ

国立がん研究センター中央病院のホームページには、下記のような記載があります。

セカンドオピニオンに必要なもの

  1. 患者さんご本人の保険証(コピー可)
    保険診療ではありませんが、身分確認のためにご提示ください。
  2. 紹介状(診療情報提供書)
  3. 画像検査結果(CD・DVD・レントゲンフィルム)
  4. 可能なら、病理レポート
  5. ご家族のみで来院する場合、患者さんご本人の「相談同意書(PDF:93KB)」、面談されるご家族全員の身分証

注:病理標本は、持参いただいても対応できません。病理相談外来の手続を行ってください。

料金

自費 43,200円(税込)

国立がんセンターはがん治療における日本の最先端施設であり、色々な臨床試験も行われています。

国立がんセンターの治療方針こそ標準的で間違いのないものでしょうから、セカンドオピニオンに訪れる患者さんは数多いのかもしれません。

上記に挙げられている必要なものは、極めて一般的なものと言って良いでしょうね

セカンドオピニオンで必要なもの、こと

セカンドオピニオンで受診する病院を決定する

まず必要な事は、セカンドオピニオンで受診する病院を決定することです。このとき受診すべき病院は、今の病院よりも規模が大きく、病気に関してより治療経験のある病院にすべきです。

基本的には地域の大学病院やがんセンターなどをセカンドオピニオン先に選択しておけば間違いは無いかと思います。

時折セカンドオピニオンでやってくる患者さんのカルテを見ていると、手術件数が全国トップテンに入る病院から、セカンドオピニオンを聞きにきている患者さんもいたりします。

手術件数が全国でトップテンに入るような病院は、たいていは大規模な病院で、医師の数も揃っていて、がんに対する治療方針もしっかりとしているでしょう。

したがって、これらの病院から異なる病院にセカンドオピニオンを求めたとしても、より良い結果が得られる可能性はあまりなさそうです。

現在お世話になっている病院のレベルがどれほどなのか、またセカンドオピニオンで受診しようとする病院がどの程度のレベルなのかをしっておくことは、非常に大切であるといえるでしょう。

医者が考える手術がうまい病院の選び方。手術件数を目安にすべき

2017.10.30

紹介状(診療情報提供書)・画像検査結果

セカンドオピニオンで受診する病院を決定した後は、今かかっている病院の主治医に診療情報提供してもらうことが必要です。

これまでの経過を記した診療情報提供書を始めとして、画像データや血液検査の結果などを提供してもらうことが必要です。

患者さんのがん治療適応を決定するためには、高度な判断が求められますから、患者さんに関する情報はできるだけ多い方がベターです。

病院によっては30枚近くに及ぶ資料の提供をしてくれるところもあれば、経過を書いたA4の紙1枚と最低限の画像検査しか送付してくれない病院もあります。

医者が送る紹介状・診療情報提供書は通行手形のようなものである

2017.12.09

可能なら、病理レポート

これも通常の診療情報提供であれば必ず提供してもらえる資料です。

肺癌や食道癌といえども、病理結果=細胞の種類によって治療方針は大きく変わって来ますから、病理結果は必須です。

ただし提供する側の医師によっては、抜けて落ちてしまう部分もありますから、そこは信じるしかないでしょう。

セカンドオピニオンを希望して主治医は嫌な顔をするのか?

さてこのようにセカンドオピニオンを求めることで主治医は嫌な顔してしまうのでしょうか。

その可能性はおそらく低いでしょうね。

今やセカンドピニオンは病院の中でも市民権を得た言葉ですから、適切な状況でセカンドオピニオンを聞きに行くとしたところで、あからさまに機嫌が悪くなってしまう医師はいないでしょう

患者さんが納得の上で自らの治療を受けるのは当然の権利ですし、他の病院の意見を聞いた上で治療に入るのは、決して無駄なことではありません。

しかし無駄なセカンドオピニオンもある

ただし患者さんの中には、明らかに「手術が良い」「抗がん剤治療しかない」ような状況で、セカンドオピニオンを希望される患者さんもいます。

どんな素晴らしい抗がん剤であっても、手術以上に根治性の高い抗癌剤はないですし、どんなに腕の良い外科医であっても、できない手術はあります。

このような、意義の薄いセカンドオピニオンをどのように少なくするかは難しいところなのですが、残念ながら治療開始までが遅れるだけの結果になることも少なくありません。

それにいろいろな病院を回るうちに、あやしい治療に入り込んで、本来であれば治るはずだった病気がどんどん進行してしまうリスクもあります。

メリット・デメリットを考える

したがって、セカンドオピニオンを受ける際には、そのデメリットを十分に認識しておくことです。セカンドオピニオンは良いことばかりではありません。

特に遠方の病院などにセカンドオピニオンを求めて受診する場合には、どちらで治療するにしても、治療開始までが確実に伸びます。

病気が早期の場合には、ある程度待つことができるかもしれませんが、病気がかなり進行している場合は、1ヵ月単位はもちろん数週間単位で病状が進行するものもあります。

したがってセカンドオピニオンを受けることは、ある程度の治療開始の遅れを覚悟する必要があります。

セカンドオピニオンを受けた後、元の病院に戻っても良いか?

セカンドオピニオンを聞きに行った後に、やっぱり自宅から近い最初の病院で治療を開始するのも全然オッケーなわけです。

実際にはセカンドオピニオンを聞きに行ったはいいけれど、最初に診断された病院で治療を開始すると言う例がほとんどかと思います。

セカンドピニオンはあくまで意見を聞きに行くための病院受診ですから、必ずしもセカンドオピニオン先の病院で治療しなければならない訳ではありません。

セカンドオピニオンを受ける場合について心得ておくべきこと。デメリットもあり

2018.07.04

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