人間にとって必要な臓器、必要でない臓器。不要な臓器ってあるのか?

ヒトの体の中では、いろんな臓器が働きあって生命を維持しています。

その中には生きていくために必ず必要な臓器と、実はこの臓器はなくても生きていける!、という臓器があるわけです。

こおでは人間にとって絶対に必要な臓器、そうでない臓器について考えていくことにします。

人間にとって絶対に必要な臓器

人間が呼吸する、肺という臓器は、なくてはならない臓器です。肺は右と左、大きく分けて2つの肺があるわけですね。

呼吸機能に問題のない方だと、例えば肺癌になってしまって、肺の幾らかを切除しても生きていいくことができます。

しかしながら流石にたくさんの肺を切除してしまうと、呼吸を維持することができなくなって死亡してしまいます。

肺を切除しなくとも、タバコの吸いすぎによる肺気腫や、間質性肺炎と呼ばれる特殊な肺炎にかかってしまい、呼吸機能が落ちてしまうことによっても生命に危機が及びます。

少し酸素が足りないくらいであれば、酸素を吸入することによって日常生活を送ることが可能なわけですが、肺の機能がぐっと低くなるようだと、生きていくことが難しくなるのです。

肝臓

肝臓もそうですね。

肝臓は血液に流れているタンパク質を作ったり、栄養分を蓄えたり、毒を分解したりなど実に様々な機能を持っています。

肝臓は体なの中でも大きく、比較的余裕のある臓器です。肝臓の機能にもよりますが、半分くらいは切除してしまっても、問題なく生きていくことができます。

しかしながら、肝臓の機能が全体的に低下する肝硬変になってしまうと、注意しなければなりません。

肝臓を全部取ってしまったとしたら、人間は生きていくことができませんので、肝臓も生きるためには必要な臓器と言うことになります。

心臓

心臓ももちろん生きていくために必要な臓器です。

小児の心臓移植なんかで話題になるのは、心筋炎、拡張型心筋症などでしょうか。生まれ持った病気のせいで、心臓移植しか有効な治療法がない場合があります。

また高齢者の場合には、心臓の機能が弱ってしまって心不全とよばれる状態になってしまい、薬でコントロールをつけながら生活していかなければならない状況になる場合もあります。

心臓は一人の人間にひとつしかなく、なければ生きていくことができませんから、実に大切な臓器と言えるでしょう。

人間にとって必ずしも必要でない臓器

食道・胃・十二指腸・胆嚢・膵臓・大腸・・・

これらの臓器は、人間はなくても生きていける臓器です。食道、胃、十二指腸、大腸にはしばしば癌ができて切除することになりますが、手術した後も生活することができます。

そもそもこれらの臓器は、簡単に言ってしまうと食事や便の通り道なわけですから、病気があれば切って繋げてしまえば良いです。

食道がんの患者さんに対して食道を切除したり、胃がんの患者さんに対して胃を切除したりすることは、広く行われている治療ですね。

つまりは食道や胃なんかは、体になくても生きていくことができる臓器となります。

膀胱、前立腺

このほか膀胱や前立腺と言うのも、なくても生きていけるぞ臓器ということになるでしょうね。

前立腺がんの患者さんには、前立腺をすべて切除してしまう手術が標準治療となっていますし、膀胱がんで手術が必要な患者さんも同様です。

尿をためておく臓器である膀胱に関しては、回腸導管と呼ばれる構造を体に作り、尿が体外に排出されるような手術が必要になってきます。

この2つの臓器は、生きていくために必ず必要な臓器、というわけでもないようです。

腎臓は面白い

腎臓は面白い臓器ですね。

腎臓というのは体の右と左に1個ずつ合計2個あり、体の水分量やミネラルの調節や、毒素の排泄などに関わっています。

腎臓の機能が落ちた場合には、毒素が体の中にどんどん蓄積してくるために、生きていくことができませんでした。

しかし現在の医療では、血液透析という方法によって、腎臓の機能が限りなくゼロに近い患者さんでも生きていくことが可能です。

つまり確率はすごい低いですが、右と左の腎臓ががんになって、両方の腎臓を摘出した患者さんでも、生きていくことは可能なわけです。

腎臓は生きていくために必ず必要な臓器であるわけですが、技術の発達によって機械がその働きを代用できるようになりました。

腎臓に関しては機械がその臓器の役割を果たしている、という珍しい例なのかもしれません。

子宮も立ち位置が難しい

子宮というのは子孫を残すと言う点では絶対に必要であり、それはつまり人類にとってももちろん必要なわけです。

ただし、生きていくために必要かどうかというと、必ずしも必要ではないでしょう。子宮のない男性であっても問題なく生きていくことができています。

子宮自体は何らかの体に重要なホルモンを賛成しているわけですし、生命を維持するためだけであれば、全く必要あありません。

むしろ出産を終えた女性の場合には、子宮はもしかしたら、ない方が良いかもしれません。

閉経を迎えてから子宮をからだの中に持っているということは、子宮がんになるリスクを抱えてしまうという、マイナスな側面が多くなってしまうのです。

副腎・甲状腺

おもにホルモンを作っている小さな臓器です。

副腎ではおもにステロイドのホルモンを、そして甲状腺では甲状腺ホルモンを生成しています。

いまやホルモンもちゃんとしたお薬がありますので、摘出してしまってもあまり問題がありません。

これらの臓器に関しては、薬がその機能を代替するようになった臓器と言えるでしょう。

最後の手段である臓器移植

人間が生きていくために絶対に必要な臓器は肺、肝臓、心臓であると書きました。

ではこれらの臓器をもし手術で摘出しなければならなくなった場合、どうすればよいのでしょうか。唯一の生命を維持する方法は、臓器移植を行うことです。

移植医療ということに関しては、肺、肝臓、心臓なんかがすごく大切になってきます。

腎臓の移植も広くは行われていますが、これは生命を維持するためという側面に加えて、透析をしなくても生活できるように、より楽に生活できるようにというメリットもあります。

一方で胃や食道、大腸の移植なんかは滅多に行われることはありません。これは、これらの臓器が生命の維持には必ずしも必要ではないからなのでしょう。

まとめ

ヒトが生きるにあたって必要な臓器、そうではない臓器を列挙してきました。

今後はiPS細胞の開発、移植医療の広まりなどによって、状況はますます変化していく可能性がありますね。



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