医局に入ることのメリット・デメリット。結局入局した方がいいのか

何かと問題の多い医局制度。最近では医局に入らずに働いている若い先生も多いと聞きます。

メリットとデメリットに分けて考えてみると、ちゃんとメリットもあるわけです

ここでは医局に入ることのメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。

医局に入るメリット

いろんな病院で勤務できる・経験を積める

医局に入ると、医局の指示される病院で勤務することが必要になります。

たいていは数年ごとにいろいろな病院で勤務していくわけですが、これは医師の臨床経験という意味ではプラスになるでしょう。

指導者が異なり、患者層が異なる複数の病院で働くことによって、自分自身の臨床経験を広げることができます。

医者というのはいくらガイドラインがあるといえども、つまるところ知識と経験に立脚した職業ですから、幅広く経験できるというのが将来の診療に必ず役立つはずです。

研究ができる、論文がかける

医局に入った場合には、多くの医師は大学院に進学することになります。医学系の大学院では、基礎研究または臨床研究を行い論文を書くことになります。

民間病院だけで研究を行い、博士論文を書くのは現実的にはかなり難しいですから、研究を行って論文を書くことができるというのも医局に入るメリットといえるでしょう。

特に業績をたくさん積んで出世することを考える場合には、医局に入らないことにはほぼ不可能です。将来にアカデミックなポストでの出世を目指すのであれば、博士号はほぼ必須ですし、すなわち医局に入ることが必要になってきます。

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マイナー診療科では専門医を取るために必須

このほか医者の絶対数が少ないマイナー診療科では、専門医を取得するにあたって症例数が必要になってきます。

地域の基幹病院に勤務することで、必要な症例数を達成できる場合もありますが、たいてい地域の基幹病院は医局の関連病院であることが往々にしてあります。

ですから医局に所属し、大学病院または近隣の総合病院で多くの症例を経験しなければ、専門医が取得できないと現状があります。

内科や外科であれば、ある程度の規模の総合病院でも専門医の取得は症例が比較的豊富なので、専門医を取得することが可能のようですね。

医局に入るデメリット

給料が安い

特に大学病院で勤務している場合には、一般病院で勤務している給料に比べると、おおよそ2割位が低くなります。

地方の国立大学などで関連病院が少ない医局では、大学病院で勤務する期間が長くなってしまいますから、給与面だけで考えると医局に入るメリットはないでしょう。

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異動が多く、将来設計が難しい

医局に入ると、医局に言われるがままにいろいろな病院で勤務する必要が出てくるわけです臨床経験の幅が広がるという一方で、将来設計が立たない側面もあります。

来年はどこの病院で勤務するかわからないわけですから、マンションを購入したり、一軒家を立てたりも難しくなります。

共働きの場合には別々に生活しなければならない可能性もありますし、お子さんがいるような場合には、家族での引っ越しが必要かもしれません。

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研究をしなければならない

医師としての出世を目指すのであれば、研究というのは欠かせないものです。しかしながら、医師が行う研究は基本的に時間外に行うことになっています。

少し厳しい言い方をすれば、研究をしている時間はサービス残業になってしまうわけです。

もし出世を目指すのでもなく、研究が好きでもないのであれば、医局に入り研究をする、させられるメリットは全くないでしょうね。

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まとめ

以上が医局に入ることのメリット・デメリットと言えるでしょうか。

ある程度の経験を積んだ先生で出世を望むのでなければ、大学病院で勤務することのメリットというのはほとんどないと言っていいでしょう。



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