医局人事の決まり方

大学病院の医局に所属している場合には、どこの病院で働いていようとも、人事は全て医局の意向で決まります。

若い先生の人事の特徴

医局に入ってすぐの若い先生の場合には、あまり他の医者が行きたがらないような田舎の病院や、忙しい病院に派遣されることになります。

若い先生は独身だったり、子供がいても小さかったりすることが多いので、いろんな病院に転勤させるには都合の良い存在です。またそれ以上に、忙しい病院に勤務させることによって、若いうちから経験をたくさん積ませると言う修行の意味合いもあります。

専門医前後の先生の特徴

一通り地方の病院を廻った後は、一旦大学に戻ってくることになります。

大学では大学院に入って研究したり、専門医に必要な症例を集めたり、大学で高度な医療を経験したりします。地方の病院で一通りの基本的な知識を学んでから、レベルアップする時期と言えるでしょうか。

大学病院で勤務する期間は、医師によっても異なりますが、おおむね4-5年と言ったところだと思います。

専門医取得後の人事の特徴

大学での勤務が一通り終わると、進路は大体2つに分かれます。

1つは大学に残って臨床や研究を進める道です。大学に残るには、研究で良い業績を挙げ続ける必要があるので、まさしく競争社会でしょうか。

もう一つは専門医を取得してから民間病院に勤務し、臨床医として立派に働く道です。40代前半くらいまでは、いくつかの病院を勤務していくことになりますが、それ以後は勤務する病院が概ね固定されてきます。

40後半〜60歳にもなれば、臨床経験という点でも素晴らしい医師ですし、臨床能力だけではなく、後輩を指導する側面というのも要求されてきます。

これらを総合的に勘案して医局人事が決められる

以上のような一般的な状況を考慮して、医局の人事が決められます。

毎年秋ごろになると、来年度の希望調査と言うことで、勤務先の病院の希望調査用紙が送られてきます。人事権は医局長にある場合が多いですが、最終的な決定は教授の権限を持って行われます。

医局員たちはその調査用紙に自分の希望を記します。上に書いたように医師の経験年数を考慮しながら、それぞれの病院に配分していきます。

もちろん医師個人の勤務地の希望や病院の希望も考慮されますが、全てが希望通りに動くわけではありません。夫婦が医者で違う医局の場合は、勤務地が別々になるのは当たり前ですし、大学近くに分譲マンションを持っていたとしても、そのような事は全く考慮されません。

個々の事情を考慮するほどの余裕がないというのが、実情なのでしょうか。医局人事はおおよそ年末までには発表されることになりますので、そこから引越しの準備などを進めていくことにあります。

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先生まだ医局辞めてないんですか?

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