医者が診断書を書くのにまつわる話。いつもこれで良いのか不安になる

入院した患者さん、外来で治療した患者さんで、保険会社の診断書を書くことが求められることがあります。大抵は事務方を通して、診断書が自分の机にまわってくるので、それを記入するかたちになります。

病院によっては医師の負担を減らすために、医療クラークとよばれる事務仕事を行う方が、あらかじめ入力してくれている場合もあります。

また、これまで1回だけ体験したのですが、すでに各民間保険会社の診断書のフォーマットが電子カルテ内に保存されている病院もありました。これは非常に楽です。

今後は診断書というのものも、どんどん電子化されていくかもしれません。

診断書の詳細は医師にもよくわからない

ほとんどの患者さんは何らかの医療保険に入っているようで、入院患者さんが退院した場合、治療を受けていた患者さんの治療が終了した場合などには、診断書を書くことになります

大抵は患者さんが事務方に診断書の依頼を出し、その依頼が事務を通して私たちに回ってくるかたちですね。

治療内容に関して、どこからは医療費が給付され、どこからは給付されないのか、ということについても保険会社によって異なっているので、なんとも言えないのです。

外来で患者さんを診察していると診断書について詳しく聞かれることがありますが、正直なところ診断書の細かいことに関しては、ほとんどわからないというのが現実です。

したがって診断書に関する要望や質問がある場合は、事務方に伝えた方がスムーズでしょうね。

診断書の書き方にいつも迷う

さてこの診断書ですが、書くのには迷ったことばかりです。

退院後の自宅療養の必要性なんかは、結構難しくてどういう風に書けばよいのか迷います。1週間経ったら完全に社会生活に復帰できる、なんて断言できる医師はいないでしょう。

それに病気の原因を書く欄もあります。つまり高血圧や喘息の原因を書け、とのことなのですが、どこまでを関係あるものとして書いて良いのか迷います。

また既往歴を書く欄もありますが、昔の骨折を既往歴とするかどうか、高血圧を既往歴とすべきかについても、医者によって判断が別れるところでしょう。

もちろん整形外科の疾患で手術をしたならば、骨折は大いに関係あるので記載する必要はあるかもしれません。一方で不整脈で入院していたならば、既往歴の欄に骨折を書く必要はないのかもしれません。

困ったことに診断書の記載内容について、保険会社からのフィードバックがないので、果たしてこの書き方で良いのかどうかを常に迷いながら書いているのが現状です。

診断書には嘘はかけない

わからないことをいちいち細かく聞いていても前に進まないので、分かる範囲で嘘のない範囲でかける分だけ書くようにしています。

嘘を書いてしまうと保険金詐欺になってしまうので、ここは厳重注意です。求められても嘘は書きませんが。。

ちなみにgoogleで「診断書」と検索すると「診断書 偽造 バレない」なんてサジェストワードが出てきます。うーん、仕事を休みたいがために、診断書を偽造しようとしている人がいるんですね(笑)。

クリニックにやってきた患者がお腹が痛いと訴えれば、医師はそれを確認する手段もなければ、否定する手段もありませんから、書けと言われれば書いてしまうかもしれませんね。

診断書を書くことで給与にプラスされる病院もある

保険会社に提出する診断書の作成料は、病院によっても異なりますが、患者さんの負担としてはおおむね5000-8000円くらいだと思います。

多くの病院の場合は、医師が診断書を一通記載するごとに1,000円とか2,000円とかが給料に上乗せされるようになっています。

したがって診断書を書く事は自分の収入アップにもなるわけですね。といっても1週間に書く診断書の数はせいぜい数通ですから、給料に上乗せされる金額は月に数万円といったところです。

また診断書を書くにはある程度時間がかかりますので、必ずしも診断書をたくさん書いて、給料がアップすることが喜び、というわけでもありません。

大学病院に勤めていたときには、診断書をいくら書いても給料には全く反映されなかったので、ただただ業務時間を削られてめんどくさいだけでした。

まとめ

患者さんからよく質問されるで結構多いのは、この診断書に関する疑問です。

医者の私たちもあまり精通していることがないので。病院の窓口で相談してもらうのが一番確実かと思います。

医師が死亡診断書を書く時に感じていること。記載内容にはいつも迷う

2017.12.24

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