医者の長時間労働に改めて問題提起する

日本での長時間労働に嫌気がさして、家族との大切な時間を長く持つために、スウェーデンに移住した。こんな夫婦の記事がYahoo!ニュースに載っていました。

翻って私たち医者の生活を考えてみると、なんと残念なことばかり思い浮かんでしまいます。

正月や大型連休など、暦通りに休むことができない

私が1番残念なのは、年末年始やゴールデンウィークなどに、暦通り休みないことです。

例えばゴールデンウィークが9連休であったとして、そのまま9日間休み続けることができる医者は、病院で働いていない医師か、開業医位のものでしょう。

一般病院で勤務しているほとんどの医師は、ゴールデンウィーク中もどこかのタイミングで病院に出て来なければなりません。

年末年始に当直や当番が割り当てられているとすれば、自らの実家に戻ってゆっくりとお正月を過ごすことができません。

日本人として文化的な生活が送れない、これが医師の生活なわけです。

祝日、休日出勤に対する振り替え休日がない

その他残念なこととしては、休日出勤に対する振り替え休日がないことでしょうか。

ゴールデンウィークや年末年始に出勤した際に、一般企業のように振り替えとして平日に休みになれば良いのですが、そういう事は絶対にありません。

医者には休日出勤に対する振替休日がない

私はある時以前勤務していた病院で、休日出勤の際に病院の駐車場使っても良いかと言うことを、病院の事務に聞いたことがあります。

というのもその病院では、基本的に病院の職員は病院駐車場を利用してはならないことになっています。例外として緊急的な呼び出しの際には病院の駐車場が使えることになっていました。

つまり土日の当番の際に、これらが呼び出しに該当し、駐車場が使用できるかということを事務に聞いてみたわけですね。

事務から帰ってきた答えは、土日の当番というのがよくわからないと言うものでした。土日に決められた勤務があるとするならば、当然平日お休みになるからそれは呼び出しではなく通常勤務にあたるのではないか、と言うような事でした。

一方で呼び出しに相当すると言うのであれば、それは元から決まりきった勤務ではなくて、当日に決まった勤務であると考えるべきであると言うような事でした。

病院の事務の方が言ってこられるのは至極真っ当なことであって、私たちが非常識的な世界に生きていることを知らされました

病院の当直が辛い、翌日も休めない

これも非常に辛い制度です。

平日の通常勤務が終了した時間から、翌朝まで病院に残って患者対応しなければなりません。病院によって忙しさは様々ですが、電話がいつなるかもしれないと言う緊張の下に過ごさなければならないのは、大きなストレスです。

しかも問題なのは、ほとんどの病院では、当直の翌日も通常勤務を続けなければならないことですね

一般企業であれば、当直の勤務と日中の勤務が分けられているのはもちろん、当直の後に働き続けるなんて言う事はありえないはずです。

同じく命を預かる公共交通機関の運転手や乗務員は、その労働時間が厳しく定められていると聞きます。

客室乗務員やパイロットであれば、遅延の影響で勤務時間が長くなれば、運行打ち切りなんてことがあるそうです。

医者の場合、そんなことはありえないですね。なぜ同じく患者の命を最前線で預かる医師は、そのような労働時間の規制というのが適用されないのでしょうか。

先生、まだ医局辞めてないんですか?

ドクターズマガジンを無料で購読。医師賠償保険の加入なども
先生まだ医局辞めてないんですか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。