医者は年末年始も暦通りには休むことができない。これはつらい

正月ぐらい休みたいと思うのも、医者も一緒です。

しかし大晦日やお正月にかけても入院患者さんはいますし、体調が悪くなって病院にくる患者さんもいます。

ですから医師としての仕事が完全にOFFになるわけではなく、正月だからとて病院を休むというのも、医者にとっては一苦労なわけです。

病院は年末年始も営業している

たいていの病院は、12月の28日か29日まで営業していることが多いようです。したがって医者の場合も28日か29日まで働くことになります。

年末の病院は空いていることが多いですね。

入院している患者さんで状態が安定している患者さんは、お正月を自宅で過ごすために続々と退院していきますし、特に急がない限りは、わざわざ年末から治療を始めるために病棟に入院してくる人も多くはありません。

また外来の患者さんも徐々に少なくなっていきます。

12月28日や 29日なんかでは、普段の2分の1とか3分の1以下の患者さんしかいないのではないでしょうか。

ただこれはよくあることなんですが、緊急手術が必要になったりする患者さんが入院してきたりもします。年末の飛び込みみたいなもんでしょうか。

年末年始を暦通り休める医者は少ない

したがって現実問題としては、年末年始を完全に休める勤務医はほとんどいないでしょう。

病棟に入院患者がいる場合には、その入院患者のために最低1日2回は病院に来なければなりません。これらは大抵当番制であることが多いですが、相当にベテランの医者でなければ、どこかで当番を当てられることになってしまいます。

また外科系の診療科の場合には、術後患者の管理が必要な面もあるので、さらに休みにくくなってしまいます。

緊急手術が入れば外科医が呼び出されてしまうのはもちろんのこと、麻酔科医も呼び出されてしまいます。

またある程度大きな病院になると、病理解剖を行うために病理医が呼び出されたり、血管を介して出血を止めたりするために、放射線科医が呼び出されたりもします。

この前は、緊急の手術のために、眼科医が呼び出されたりしていました。ですから年末年始のお休みと言えど、総合病院のほとんどの医者は暦通りに休むことができないのが現実なのです。

入院患者の対応

入院患者がいる診療科では、必ず誰かが毎日やってきて入院患者に変わりがないか診察します。

また患者さんに何かあったときにすぐ駆けつけられるように当番を決めておくのが慣例になっています。

一方である1つの診療科に1人とか2人しか医者がいない場合には、2日に1回は当番をすることになってしまいますので、これはすごく大変になってしまいます。

外来患者の対応

それとは別に、外来通院している患者さんでも容体が急激に悪化して、救急外来を受診する患者さんもいます。

そのような患者さんに対応するために、病院当直と言って病院全体の当番をする医者も必ず必要になります。

年末年始はたいていは若手の医者が充当されることになるのですが、それでもやはり誰かが病院にいなくてはなりません。

手術や救急対応

実は医者の仕事ってこれだけでは終わらないんですよね。

例えばお正月にやってきた患者で緊急手術が必要になれば、外科の医者は呼び出されてしまいますし、麻酔をかけるために麻酔科医は呼ばれてしまいます。

また吐血をしていて緊急で内視鏡が必要であれば、消化器内科の医者は招集されてしまいます。

少し難しいですが体の中から出血していると言うことであれば、放射線の医者がカテーテルを使って止血しなければならないこともあります。

結局、ほとんどの診療科では、誰かしら緊急事態に対応できるように、当番を用意しておかなければならないのです。

医者は正月も休めない

つまるところ人間の体に休みがないよう、お正月であっても誰でも呼ばれてしまう危険性があるわけです。

したがって医者の数にたくさんの余裕がない病院ではお正月といえども完全に休むことができないです。

医者の数に余裕がある病院であっても、その日の当番を決めて、それ以外の決まった日に休むように するしかありません。

時折、業者からのFAXかメールで「12月29-1月4までは当社休業のため迅速な対応ができません」なんていう張り紙が医局や病院内にしてありまた。

私たちからみればなんとも羨ましいものです。

したがって私も医者になってから、年末年始を暦通りに休めたことがありません。医者って恵まれてると思うかもしれませんが実際はそうでは無いのです。

病院はキング・オブ・ブラック企業である。医者は長時間労働で休めない

2018.01.05



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