医者は意外と出張が多い。学会や勉強会、会議など

医者の出張と聞くと、少し想像するのが難しいかもしれません。

というわけで、ここでは医者の出張について解説していきたいと思います。

医者が出張する理由

医者が遠出をする理由で一番多いのは学会参加になるかと思います。

自分の専門分野の学会は、全国のどこかで毎年必ず開催されます。

自分の専門分野だけでなく、少し関わりのある分野の学会や、全国学会、地域ごとの学会、国際学会もありますから、本気で学会に参加しようとすれば、1年に5回くらい参加することになりますね。

若手の先生の場合は、セミナーや勉強会に参加するための出張もあるかと思います。

中には製薬会社が主催する、医師のスキルアップと自社製品の売り込みを兼ねたセミナーもあり、それらに参加すると出張の回数は大きく増えます。

自分の専門分野のレベルアップを計るために、各地で開催されている勉強会、セミナーに参加するというわけです。

さらに職位が上がると

ある程度キャリアのある先生、かつ大学に所属しているような場合には、もっと出張の機会が増えてきます。

セミナーや学会などでは、受講する側ではなく司会や座長として進行する側に回ることもあります。

さらに学会の委員を勤めることになれば、学会運営やガイドライン作成のための会議に参加する必要があります。

このように専門分野での地位が増すにつれて、出張も増えていくのです。

医者はよく飛行機に乗る

上に書いたような学会やセミナー、勉強会に出席するために医者って意外と飛行機乗ることが多いんですよね。

東京に住んでいる医師であっても、新幹線で行けないような地方の学会に行く場合や、海外の学会に行く場合はもちろん、飛行機を利用します。

地方に住んでる先生であれば、東京の学会に参加するために飛行機を使うこともあるでしょうか。

私の同期で地方で働いている先生は、1年の間に何十回も飛行機に乗ることがあると話しておられました。

したがって航空会社のダイヤモンドとかプラチナといったステータスを獲得しており、航空会社からはいろいろなサービスを享受しているようです。

大規模病院の部長や大学の准教授・教授とかになると、学会や会議に出席するために出張したり、講演を依頼されることもあります。

忙しい大学の教授だと、毎週出張があるような教授もいるようで、結構つらいみたいですね。

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出張費の使い方は厳しく監査される

もちろんこれら出張の旅費は病院側から支給されるわけですが、最近では特に公立病院ではお金の使い方に厳格です。

航空運賃は一番安い運賃でなければだめとか、特に予定なく前泊したり後泊したりとかなどは厳しく追求されます。

したがって学会ついでに観光とか、大阪の学会なのに京都に宿泊するといった危ない橋は渡りにくくなっています。

国際学会への参加であっても、学会が開催される一都市以外に寄ることはできないわけです。

出張に関しては代休がない

また医師の出張に関して問題なのは、代休がないことです。

たいていの学術大会や会議は土曜と日曜に行われます。大きな学会であれば、木曜から日曜まで、ということもあります。

やはり移動時間などを考えて多くの人が集まれるということになると、学会の開催期間というのは週末〜休日になってしまうのでしょうか。

とはいっても問題なのは、休日に学会に行ったからといって代休がとれるわけではないんですよね。

したがって土日の学会になってしまうと、休日は学会で潰れてしまう一方で、月曜日からは通常どおり勤務するという結構ハードなスケジュールになってしまうのです。

これは大きな問題で、それなりの職位にある医師が2週連続で土日が潰れたとしても代休は取得できないのです。

出張が良いか、悪いか?

私の経験から考えると、やっぱり出張は良いものではありません。

特に医師の場合には土日に出張することになりますから、シンプルに休日が潰れます。

また学会や研究会などで遠く離れた土地に赴く場合には、移動でもたいそう疲れます。

できれば出張の少ない世界で生きていたいものです。

まとめ

医者の出張について書いてきました。

出張が土日に偏ること、そして代休がないというのが、医者の出張の辛いところです。

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