大学病院の縦社会では教授の命令は絶対である。教授だけに権力がある




ドラマや小説では、大学病院における医局の縦社会を題材にした作品が多数発表されています。

特に有名なのは、山崎豊子さんが原作を書かれた白い巨塔でしょうか。

では大学病院における縦社会、上司と部下の関係はどのようなものなのでしょうか。

教授の命令は絶対である

大学病院における一番の権力者は各医局の教授になるわけですが、医局員たちは教授の命令には逆らうことができません。

教授に命令されるとなれば、割の良くない仕事であっても引き受けなければなりません。その中でも特に医局派遣ということに関しては、逆らうことができません。

どんなに遠く離れた病院であっても、どんなにそこの病院が激務で恐れられていたとしても、新年度からは指示されるままに赴かなければならないのです。

その他、人事以外の不都合な命令であっても忠実に守らなければならない厳しい現実があります。

特にこの縦社会が顕著なのは、小説でもよく描かれる外科系の診療科です。元来の体育会系の気質があるからなのか、教授の命令は揺るぎないものになります。

了解不能な命令に関しては、異議を申し立て話し合うことがあるべき姿なのですが、如何せん医局という狭い社会ですから、何かしら発言する機会すら与えられていないのが現実でしょうか。

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教授以外の上下関係は、必ずしも絶対ではない

ただし普段の病院業務での上下関係が厳しいかといわれれば、そこまででもありません。

もちろん医師としての経験年数が5-10年以上異なれば、反論する余地はありませんから厳しい上下関係が維持されます。

しかし医師としての経験年数が近ければ、一般企業の上司と部下のようにざっくばらんに会話することは珍しくありません。

また上司からの指示であったとしても、特に患者さんの治療方針に関わることなどについては、平等な立場でディスカッションすることもあります。

医局における教授以外の上司には、基本的に人事権がありませんから、反抗するのは難しくとも、患者さんの診療に関する意見を述べることは決して不可能なことではありません。

医師にとっては上司の評価よりも個人の業績が大切

一般企業においては、上司の評価が出世に大きく影響してくると思います。しかしながら医者における出世に関しては、個人の業績が評価されます。

医者が順調に出世して教授になれるかどうかは、個人の書いた論文などをはじめとする研究業績ですから、権限のない直属の上司の機嫌を取ることはあまり意味がありません。

もちろん出世するためには環境も大切ですから、業績を挙げやすいように職場の評価を高めておくことは大切なのですが、業績がない人間が上司に引っ張ってもらうとか、出世させてもらえることはないのです。

どんなに「こいつは飲み会の付き合いも良いし、いいやつだ」と上司に評価される医師がいたとしても、肝心の研究業績がなければ、絶対に教授になることはできないのです。

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