大学病院は必ずしも素晴らしい病院ではない

私の臨床経験上、大学病院こそが最上の医療を提供してるとは到底思えません。

一人あたりの臨床経験が少なくなってしまう

大学病院の特色でも書きましたが、臨床・研究・教育の役割を果たすにあたって、大学病院には多数の医師が在籍しています。

大学病院の役割は臨床・研究・教育である

したがって、大学病院に医師が多いのは事実なのですが、その分一人当たりの担当患者は、地域の総合病院に比べると少なくなります。

医師の臨床能力は、一定レベルを保つために常に磨かれていなければなりませんから、担当患者の少なくなる大学病院に勤務し続けていれば、必然的に臨床能力が落ちてきます。

実際のところ、多くの医師は大学病院と地域の総合病院を行ったり来たりしていますから、大学病院の医師イコール臨床能力が低いということにはなりません。

しかし、10年間大学病院で勤務し続けた医師と、10年間地域の病院で勤務し続けた医師を比較した場合、必ずといって良いほど後者の方が臨床能力は上だと思われます。

ですから、外科医ということを考えると、一人のすごく手術がうまい名医と、そのほかのたいして手術をしていない、手術の上手でない医師、というように2極化の傾向にはあるかと思います。

検査や手術の待機時間が長い

大学病院の規模は、病院の中では最も大きい規模に分類されます。

多くの大学病院はベッド数が1000近くですから、航空機の座席数で言えば、ジャンボジェットのような存在になります。

組織が大きくなればなるほど、スムーズな診療というのは難しくなってきます。

例えば医師の外来も混んでいますから、来週、再来週の予約、というのは難しいことが多いですし、検査もすぐには予定できないことが多いですね。

手術に関しても2-3ヶ月まで予定がいっぱい、ということもありますから、病状的に急ぐ手術であれば、大学病院ではなく関連病院で手術、ということも行われます。

看護師さんのレベルが高くはない

歴史的に、大学病院では看護部の力が強くなっています。

今ではだいぶその傾向は、市中病院に近づきつつはありますが、少し前までは、大学病院内の患者さんの採血や点滴のための注射研修医の仕事、というような制度になっていました。

したがって、市中病院の看護師さんと比べると、大学病院の看護師さんの技量は、どうしてもワンランク下、ということになるかもしれません。

また、大学病院では多くの新人看護師さんを採用していますから、総体的に新人の割合が高い、ということもできるかと思います。

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先生まだ医局辞めてないんですか?

 

 

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