小林麻央さんとマスコミ

年末になって各テレビ局が特別番組を放送するようになりました。ある放送局が小林麻央さんの病状に関してクローズアップしていました。

乳癌

小林麻央さんは現在乳がんに罹患していると言われ、懸命に治療されているようです。そのような状況の中で、夫である海老蔵さんが出てこられて、病気療養について語るのはさぞかしお辛いことだと思われます。私はこのテレビ番組を見ていた時、少なくとも「興味があって見ていて面白い」とは思いませんでした。

患者さんの心境はつらい

根治が望めない病気にかかった患者さんは、日々自分の病状の進行と闘いながら、徐々に死というものを受け入れて行きます。医者と話す姿はごく普通の態度であっても、看護師や家族には死の不安を打ち明けていることが多々あります。もちろん私もそのような身分になったことがないので、患者さんの感情に関して100パーセント感情移入できるわけでは無いですが、少なくとも周囲の人間が理解できないような境地にいる事は確かです。そのような状況下にある患者さん自身やその周囲の家族のことを取り上げて、マスコミがとやかく言うのは見ていて気持ちの良いものではありません

ゲスな話題

私たちも飲み会に行けば、誰と誰が付き合ってるとか、どこそこの上司は誰と不倫しているかなど汚い話題になります。平安時代の書物にもあるように、人間はやはりそのような下世話な話に興味があるのだと思います。

したがってマスコミとしても視聴者や読者の興味のあるそのような話題を取り上げることが企業を運営する側としてはごく当たり前の事なのでしょう。しかしながらこれらを倫理的な側面と照らし合わせた場合には、何だか悲しい気持ちになってしまいます。

人の不幸を報道して給料を稼ぎ、生活をしていくということが果たして人間として正しい行いなのかどうか、視聴者側も報道する側も自覚しなければいけないのかもしれません。

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先生まだ医局辞めてないんですか?

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