急性白血病とプロサッカー選手

Yahoo!ニュースのトップに、アルビレックス新潟のプロサッカー選手が急性白血病と 闘病しており、今後の契約について不透明であると言う記事がありました。

血液のがん

急性白血病とは、赤血球や白血球などの血液の細胞を作る親玉の細胞ががん化し、貧血や感染症に弱い病態を作り出し、最終的には様々な原因で死に至る血液のがんです。

病気の最初のうちは大きな自覚症状はなく、なんとなく疲れやすいとか、何となく体がだるいとか言った程度のものです。近くの病院に行って血液検査をして、異常を指摘され、精査の結果、白血病と診断される場合が多くなっているようです。

恐ろしい病気

この急性白血病は非常に恐ろしい病気です。私も研修医の時に、何人か患者さんを担当しました。血液内科の先生に言わせると、数少ない治るがんであるらしいのですが、その確率は決して高くない印象がありました。

白血病は病気の根源が骨の中の骨髄ということろにあるので、はっきりとこの場所が悪いと言うところが定まらず、手術することができません。したがって治療の主体は抗がん剤を使った治療になります。

骨髄移植が必要

しかしながら抗がん剤だけでは病気を完全に治すことが難しく、多くの場合は骨髄移植と呼ばれる治療が行われます。骨髄移植は言ってしまえば、様々な血液を作るもとになる細胞を、他の健常人から持ってこようと言う試みなのですが、この治療法も消して万全の治療法ではありません。

また骨髄移植を行うとなれば、化学療法や、骨髄移植前の準備なども合わせて半年から1年近い入院が必要になります。隔離された病棟で1年近くの入院は、患者さんにとって非常に大きなストレスになることが予想されます。

また骨髄移植を行ったからといって、必ずしも病気が治ったわけではありません。患者さんはその後も常に再発の恐怖と闘いながら生活していかなければなりません

頑張ってほしい

さて話を元に戻すしますが、トップレベルのサッカー選手にとって、1年間のブランクというのはあまりにも大きいのではないかと思えてしまいます。ただ休んでいるだけではなくて、抗がん剤の治療とか、長い闘病生活と言うことになれば、メンタルやフィジカル面へのダメージは計り知れません。

そのようなブランク乗り超えても、ぜひとももう一度サッカー選手として活躍する姿を見てみたいものです。

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先生まだ医局辞めてないんですか?

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