来年度の医学部入学定員は77人増―文科省が諮問

来年度の医学部入学定員は77人増―文科省が諮問

文部科学省は12月6日、来年度の国公私立大医学部入学定員の増員計画を公表した。それによると、増員数は77人となる見通しで、当初見込んでいた87人を下回った。同日の大学設置・学校法人審議会の分科会で同省は、来年度の私立大医学部の入学定員増に伴う学則変更の認可について諮問するとともに、来年度の国立大医学部の入学定員に関しても意見を求めた(公立大は文科相への届け出)。
厚生労働省が行った必要医師数の実態調査の結果などを受け、文科省は10月21日、▽都道府県の奨学金を活用した選抜枠を設ける大学(地域枠=各都道府県10人以内)▽大学院教育との一貫した特別コースの設置や奨学金の創設など、他大学との連携で研究医を養成する大学(研究医枠=各大学3人以内、全国で最大10人)▽併設する歯学部定員を振り分ける大学(歯学部振替枠=各大学10人以内、全国で最大30人)―の3つの枠組みで、今年度と同様に増員を認める方針を示した。
増員計画によると、来年度の医学部入学定員は国立大4843人(今年度比50人増)、公立大817人(同5人増)、私立大3263人(同22人増)で、全体で8923人。
増員数を枠組み別に見ると、地域枠は59人、研究医枠は6人、歯学部振替枠は12人だった。大学別では、群馬大と杏林大が各6人とトップで、以下は千葉大、東京医科歯科大、福島県立医科大、埼玉医科大、東京慈恵会医科大(各5人)、鳥取大(4人)などの順。また、都道府県別では、東京が10人で最も多く、次いで千葉(8人)、群馬(6人)などと続いた。
増員期間は2019年度までの9年間で、その後の対応は、終了時点の医師養成数の将来見通しなどを踏まえて判断する。国私立大医学部の入学定員は、17日の分科会の答申・回答を経て、正式に認可される。
( 2010年12月07日 19:19 キャリアブレイン )

https://www.cbnews.jp/news/entry/31291

研究医枠という発想

地域枠は、勤務地を強制する引き換えに学費を負担するという学生、大学側共にウィンウィンの関係があると思うのですが、研究医枠にはどれほど実効性があるのか疑問です。

そもそも基礎医学の研究は医学に対する興味・関心や臨床医学における限界を感じてはじめるものだと思うのですが、この研究医枠で入ってくる学生(高校生)には確固たる興味・関心があることを担保できているんでしょうか。

医学研究と言えば聞こえはいいですが、労働時間は長く、生物を扱うために長期休暇は取れず、おまけに待遇(給料)は医学部の卒業生の中では最低レベルです。果たしてこのような現状を知って入学する高校生がとれだけいるのか。現実を知って絶望してしまわないか心配です。

2018年の状況

2011年当時の記事だったわけですが、2018年になって状況はどう変わったでしょうか。

医師不足の深刻な状況に伴って、地域医療枠はほとんどの大学医学部で、大きく定員が拡充されました。一方で基礎研究の待遇などの改善は延々として進まず、研究医枠というのはあまり普及していないように思います。

一方でMD-PhDコースと呼ばれる、医学部卒業後にすぐ研究の道に入ることができ、博士課程を終えてからも、ある程度の期間はポストが保証されるという、新しい制度も普及してきたようですね。

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先生まだ医局辞めてないんですか?

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