民間病院の特徴

いくつかの民間病院で働いたことがありますので、その特徴的なことを書いていきたいと思います。

その前に公的な病院について考える

大学病院や〇〇市立病院と言うのは、運営が地方公共団体や国など、公的な機関によってされているのが一般的です。

一種の公的機関ですから、極端な病院の色、というのは出しにくいのが現実かと思います。

たとえば、一応名前だけでも市立病院となっている以上、「この病院は脳梗塞以外みません」なんていうのは打ち出しにくいですよね・・。

ですから、公的な病院というのは、広く疾患を扱うという傾向になりやすいですね。

したがって病院で働いている診療科の部長や、院長と言うのも経営者ではなく労働者といったところになります。

広く疾患を扱う、そして経営者が公務員ということを含めて、赤字になりやすい体質であるのも民間病院の特徴であるかと思います。

民間病院の特徴

分類

民間病院と一口にいっても、おおまかな分類が存在しています。

企業名が入った病院の場合は、分類上は民間病院になりますが、どちらかというと公的病院に近いような運営になるでしょうか。

医師は基本的に医局派遣で、患者数のノルマ、ということに関しても親企業のバックアップがあるからか、どことなく緩い印象です。

まだ、診療科の偏りも顕著ではないことが多いですね。地方にある企業城下町にあるような企業系の病院であれば、総合病院として一通り診療科が備わっていることが多いでしょう。

一方で、個人が開業して規模を大きくしてきた病院というのは、まさしくイメージ通りの民間病院ということになるかと思います。

企業のバックアップもないですから、病院運営で利益を出さなければ潰れてしまいますし、従業員も解雇しなければなりません。

このような病院は「佐藤病院」「田中病院」のように院長の名前が冠されることが多いですし、院長は医師というよりは、病院経営者としての側面が大きくなるかと思います。

とにかく利益を出すこと

一方で民間病院は、個人や医療法人によって行われていますので、利益を出さなければ簡単に潰れてしまいます

最近では医療費削減や病床数削減の波にさらわれて、民間病院にも統廃合の傾向があるように思います。

私が以前働いていた民間病院でも、外来の患者数をもっと増やせとか、病棟の利用率をもっと効率よく行え、などの指示が毎週のように飛び交っていました。

このようにノルマの達成を診療科ごとに求められ、民間病院と言うのは、病院でありながら利益のために企業のような行動倫理を取ることになります。

診療科の偏りがある

したがって民間病院には、診療科に偏りが見られます。

例えば小児科や救急専門の大病院はほとんどありませんが脳神経外科や整形外科の大病院はたくさんあります。

これは脳神経外科や整形外科の手術の点数が高く、経営するには好都合であるからだと思われます。

また総合病院として機能している病院であっても、小児科や産婦人科などの部門は持たない、というような傾向もあります。

いわゆる儲かりやすい診療科だけに力を入れているのは民間病院の特徴と言えるでしょう。

給料が良い

 

市役所と一般企業のように、給与に関しては、公的な病院よりも若干良い傾向にあります。

民間病院によってその傾斜の付け方は様々ですが、入職1年目の医師の給料は低く抑え、何年も継続して勤務している医師の給与はupする、というような傾向もあるかと思います。

これは民間病院が利益重視の倫理で動いているからですが、その分、医師に対する仕事量のノルマというのが問われます。

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先生まだ医局辞めてないんですか?

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