病院食がおいしくない理由3つと、どうしても食べられない時の対応




入院している患者さんは、病院で出される食事を食べなければなりません。

ただし食事制限がなく、病院内にレストランやコンビニが入っている場合には、そちらを好んで頻用する患者さんもいます。

病院食を食べない理由の一番は、病院食が美味しくないから、ということのようですね。

病院食が美味しくない理由

塩分制限がある

病院食は栄養バランスやカロリー、塩分などが理想的な量になるように調整されています。

普段の食事、特に飲食店で出される食事には、塩分などの調味料がたくさん使われており全体的に塩分は過剰摂取気味なのです。

しかし人類が調味料として塩をふんだんに利用するようになると、塩分の取り過ぎが高血圧(食塩感受性高血圧要参照)や腎臓病、心臓病、脳卒中などの遠因となった。

そのメカニズムは完全に解明されてはいないが、一般には血中のナトリウムイオン濃度を一定範囲に保つため水分を取るようになり、血液を含む体液の量が増え血圧が高まるとともに、これを体外に排出する機能を司る腎臓に負担がかかるためとされている

Wikipedia: 塩の過剰摂取

ラーメンのスープや居酒屋メニュー全般は美味しく感じるわけですが、それらにはたくさんの塩分が含まれているのです。

したがって病院食は普段の食事よりもかなり制限されています。自宅で生活していた患者さんは、よく「病院食は薄味だ」とおっしゃいますが、これは塩分制限がされているためでしょう。

歯ごたえがない

病院の中には、体力の低下で食事を噛んで飲み込む力が低下している患者さんがいます。また高齢者の場合には、歯が悪かったりして咀嚼するのが難しい場合があるでしょう。

咀嚼が難しい食品が出されてしまうと、患者さんが喉に詰まらせてしまう場合があります。よくお正月に餅を詰まらせて命を落とす高齢者のニュースがありますが、あれと同じです。

したがって病院で出される食事としては、噛みやすく、喉を通りやすい食事が理想的なのです。

究極はとろみをつけた、ミキサーで砕いたような食事な訳ですが、健康な人が食べて美味しいと感じるのは難しそうです。

使える食材が制限される

病院食は大量に調理され準備されますから、使える食材はどうしても制限されます。

また食事の消化や衛生面からも、使える食材を配慮しなければなりません。

刺身や寿司などのナマものは衛生面でも好ましくないですし、胃や腸での消化の面からもあまり良いとは言えないでしょう。

そのほかグレープフルーツや納豆などは、薬の作用に影響することが知られています。薬との相互作用についても、気をつけるべき食材が存在しているのです。

病院の中における食事は大切である

どの診療科であってもそうだと思うのですが、入院中の患者さんの食事は重要です。

糖尿病の患者さんではカロリーコントロールは大切ですし、腎臓病の患者さんでは塩分コントロールは大切です。必要であればそれぞれの患者さんに合わせた食事が用意されるのです。

つまり入院患者にとっての食事は、治療のひとつであると言っても過言ではないでしょう。

また放射線や抗がん剤などのがん治療をしている場合には、食欲が落ちてきます。外科の患者さんで、腹部の手術をしたような場合には、食事をどれだけ食べられるかということが、まさに患者さんの回復の目安にもなってきます。

ですから入院患者さんの食事量というのは、患者さんの状態を表す一種の大切なバロメーターなわけですね。

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診察や回診では食欲はありますか?とよく聞く

医師は入院患者さんの診察をするときには、挨拶がわりに、「食欲はありますか」とよく聞きますね

出されたものは全部食べてますと言う患者さんもいれば、病院食が口に合わないとはっきりおっしゃる患者さんもいます。

中には、答えにくそうに、食欲はあるんだけれども…と言うようなことをおっしゃる患者さんもいます。おそらく病院食が口に合わないのだろうと推察します。

病院食がすすまないときは、食べたいものを食べてください

私自身は、がん治療している患者さんをよく診察するのですが、基本的には食べたいもの食べてくださいと言うようにお話ししています。

今や病院の中には、コンビニエンスストアや、レストランみたいなものが入っていますから、ひとまずそこで食べたいものを食べれば良いと思うのです。

何も食べなければ、体力がどんどん落ちていきますし、必要な治療を続けられないこともあります。

それくらいになるのであれば、少々ジャンクなものでも、どうぞ食べてください、といったところでしょうか。

ただし全員が好きなものを食べれば良いと言うわけではありません。腎臓病の患者さんでは、タンパク質を制限することが必要ですし、糖尿病の患者さんであるが、カロリーを制限することが必要です。

病状によっては、非常に厳格な食事のコントロールをする必要が出てくるので、あくまで、食べるものに制限がない人はという前提条件がつくのですが。

医者も病院食はあまりおいしいとは思わない

私自身も、病院食というのはあまりおいしそうに見えません。

長年病院に勤務していることによって、臭いとか、食事に対してなんとなく受け付けないようになってしまいました。

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2017.12.30

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