研修医時代には研修医同士で手技の取り合いが発生する。それはどうしてか




研修医時代には、仲間と切磋琢磨しながらいろいろなことを学んでいきます。その一つが、手を動かして患者さんの処置をする手技と呼ばれるものです。

研修医時代には、どれだけたくさんの手技をやったか、ということが競われるわけです。

研修医にとっての手技とは何か

研修医の時には、研修医なりの競争っていうのがあるんですね。その1つが、手技の取り合いと言うものです。

手技と言うのは、書いて文字通りなのですが、手を動かして行う医療行為のことです。手術はもちろん手技のひとつでしょうし、採血や点滴のための注射なんかも手技でしょうね。

手技と一括りに言っても、未熟な研修医の身分では、いきなり患者さんの手術でがんを取るとか、脳腫瘍摘出するとか、高度なことは行うことはできません。

研修医にとっての手技というのは、もっともっと基本的なものになります。

研修医が行う手技の例とはなんだろうか

一番ポピュラーなのは、患者さんのからだの太い静脈にカテーテルと呼ばれる細い管を入れる、中心静脈路確保になるかと思います。

このほか、少しレベルが上がると、中心静脈ポートと呼ばれる抗がん剤治療をする人に必要なデバイスを体の中に埋める、といった処置も研修医が行ったりします。

上記のような処置はもちろん局所麻酔で可能ですし、時間的にも大体30分とか長くても1時間ぐらいで終わります。ですから研修医にとっては非常にとっつきやすい手技なわけです。

研修医時代に手技との取り合い、競争がおこる

研修医の中ではそのような手技を何件やったかということが、研修医としてどれだけ頑張ったかということの指標の1つになります。

病棟で一仕事終えて、研修医室に戻ってみると、「今日俺は◯◯を3件やってマジ疲れた〜」みたいな会話が聞こえてくるわけです。

もちろんこの手技をたくさんやったから出世ができるとか、尊敬されるとか、表彰されるわけではありません。研修医として優秀なわけでもありません。単なるイメージです。

同じ診療科に研修医が2名以上いる場合には、これは手技の取り合いになっちゃうわけですね。

仲が良い研修医だと、「1症例は私、もう1症例はあなた」、といった譲り合いで円満に落ち着くのですが、お互いにやりたい盛りだとこれはもう大変です。

手技の取り合いで争いが起きたりもするんです。

やりたい盛りでしょうがない側面もあるのですが、手技の取り合いが原因で仲が悪くなってしまうというような、なんとも悲しい話もあるわけです。

 

医師としてそれなりに経験を積んで思うこと

私も研修医時代には、何事にもやる気を持って頑張っていました。上に書いたような手技なんかも、率先して取り組んでいました。

ただし医者として経験を積んで、落ち着き始めた今ぐらいになると、そんな情熱も少しずつ失われていってしまっています。

中心静脈の確保や、中心静脈ポートの留置なんていうのは、遅かれ早かれ医師ならば誰しも通る道なわけです。実際に内科系・外科系のほとんどの診療科では、いつかは嫌々ながらもやらなければいけない手技です。

医者も50歳とか60歳位になればみんなやりたくないので、どんどん後輩に譲っていきます。いっぱい働きたいとのモチベーションを、専門研修に入ってからも持ち続けてもらいたいものです。

まとめ

研修医時代には、どの研修医もやや前乗りみ気味なので、やる気に溢れてついつい視野が狭くなってしまいがちです。

経験を積んで思うのは、長い医師人生のわずか2年ということです。焦らず、ゆっくりと、研修医時代を過ごすことが大切かもしれません。

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