飲み続けること・使い続けることでマイナスになる薬

外来で患者さんを診察していると、症状からは薬を飲まなくても良いのに、医者に処方されたばかりに、飲み続けている患者さんがいます。

典型的なケースについて考えてみたいと思います。

下痢の時の便秘薬

患者さんの中には、もともと便秘気味で、便秘薬を飲んでいる方がおられます。

ただしもちろんお腹の調子を崩せば、下痢気味になりますし、便秘といっても毎日の調子には波があるでしょうから、ずっと便秘気味と言うわけでもないでしょう。

そのようなときには、特別な事情で便秘薬を飲んでいるのでなければ、便秘に使うお薬は飲まずに様子を見てみるというのが正しい選択かと思います。

本来便秘薬というのは便秘を改善するための薬ですから、便秘が改善されれば飲まなくても良いのですね。

下痢気味であるのに、便秘薬が処方されているからそれを飲み続けていると言う人は意外と多くて、外来をやっていて少しびっくりしたりもします

血圧が低い時の降圧薬

このほか血圧の薬も同様のことが言えるかもしれません。

血圧とは全く別の病気の治療をしていると、食欲がなくなったりしてきて、以前は血圧が高かった患者さんでも、自然に血圧が下がったりします。

また入院している患者さんでは、食生活が極めて健康的になりますから、どんな人でも少しは血圧が下がります。

このような場合には血圧を下げる薬は不必要で、むしろ飲まない方が良い場合もありますね。

特に高齢の患者さんなどでは、血圧が下がってふらつきが起こり、転倒してしまうという可能性も十分に出てくるわけです。

大して高くない血圧のために血圧を下げる薬を内服し、その副作用で転倒して大怪我でもしてしまったら本末転倒ですね。

ですから普段よりも血圧がずっと低く、ふらつきなどの症状が出ている場合には、これも特別な場合を除いてですが、血圧を下げる薬は飲まない方が良いでしょう。

皮膚症状が悪化する時の軟膏

皮膚の軟膏についても同様のことがいえます。

皮膚炎に対して軟膏を処方していると、何人かの患者さんでは皮膚炎が逆に悪化する場合も時折みられません。

皮膚炎が悪化してしまう原因の1つは、診断が間違っているという根本的なところを除外すると、薬が体に合わないという場合もあります。

接触性皮膚炎と呼ばれるのですが、患者さんの中には一般的によく使われている軟膏に対して、アレルギーのような反応起こしてしまう方もいます。

医者から処方された軟膏が100%どの患者さんにも安全、というわけではないですから、もし皮膚の症状が悪化するようなことがあれば無理して使い続ける必要はないでしょう。

同様のことは、軟膏の添付文書にも必ず記載してありますね。

まとめ

このように患者さんが本来は飲まなくても良い状況であるのに、薬を内服していたり使っているというケースはよく見かけます。

自己判断で薬を中止するのは危険なこともあるので、もし何かおかしいと思ったら、予約に関係なくぜひ薬を処方している医者にかかってみることをお勧めします。



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