【勤務医の視点】自分の子供を医学部に合格させるために必要なこと

医学部に入学するのはいつの時代も難しいものです。

こちらは医学部受験予備校が発表している医学部の難易度です。

一番低い国公立大学でも、センター試験の目標得点率が85%になっていますね。

私も妻も、現役で国立大学医学部に無事入学できたわけですが、今考えると当時はよくあれだけの集中力を発揮できたなぁ、というところなのです。

さて医学部に入学するためには、どのような能力が必要なのでしょうか?

あまりテクニック論にこだわらず、経験を元に大きな視点で考えていきたいと思います。

医者になるメリットとは何か

医学部に入学すると、卒業生の95%ぐらいはまずは病院で働く勤務医になります。

医者は激務な職業ではありますが、医師免許さえあれば生活に困らないすごくありがたい話です。

当直バイト中では、病院によっては寝ているだけで時給3,000円とか4,000円ぐらいもらえます。

街の中で募集されているアルバイトの求人広告と比べると、医師免許がいかに恵まれているかを実感することができます。

医者になって良かったことを6つ列挙してみる。意外と医者になって良いことはあった

2018年2月8日

医学部志望への動機付け

医学部に入るためには、まずは医学部を受験することがスタートラインです。

ですから医学部合格に対して強いモチベーションを持つことが、常に必要になります。

さて私や妻の学生時代ですが、両親からはあまり医学部のプレッシャーかけられなかったように記憶しています。

医学部に行けとか、医者になれなんていう言葉はかけられたことはないように思います。

といってもそれは私の記憶の中の出来事であって、もしかしたら潜在的には医者になるように誘導されていた可能性は否定できません。

子供が医者になりたい!といって、その気持ちを否定したり喜ばないご両親はいないでしょうし。

例えば医療漫画を買ってもらうとか、医療に関するドラマについて話し合うとか、そういう事は無意識のうちに行われていたかもしれません。

こればかりは質問したことがないのでわからないのですが・・・・。

ですから親の立場からすると、子供に対して面と向かって「医学部に行け」というのではなく、自発的に医学部を志望した、と思わせるような策略が必要になるのかもしれません。

ただしこれらは、医学部受験を考えるために必要なことであって、医学部に合格するために十分なことではありません。十分条件というよりは必要条件ということになります。

医学部受験を突破するためには何よりも学力が必要

医学部に合格するにあたって最も大きなハードルとなるのは、なんといっても学力です。

高い学力をもってして入学試験を突破できなければ、どれほど気持ちが強くても医師にはなれないわけです。

勉強を行うにあたっては、体力とか、運動神経、体格、性別等は関係ありません。

成績の良い悪いは、ほとんど勉強方法に依存していると思われます。

時折「潜在力」「地頭」なんていう言葉が使われ、学力には天井があるという議論がありますがこれについては少し疑問です。

大学受験に地頭は必要か?

所詮大学受験の受験なんていうのは、地方国立大学レベルであれば定型的な問題しか出題されませんから、反復学習の範疇だと考えています。

どんなに勉強が苦手な学生であっても、九九を覚えられない学生はいないでしょう。

それと同じで、多少苦手な分野があったとしても定型的な試験問題くらいであれば、ほとんどの人は習得できるものだと思います。

つまりたくさんの問題を解き続け、その経験をもとにして本番の試験に挑むといったような感じですね。

そうなってくると潜在力というよりは、どれだけ効率的に勉強できたか、という方法論のほうが重要になってくると思っています。

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2018年3月21日

最適な勉強の方法論はどこにあるか

効率的な勉強方法は、どこにあるのでしょうか?

答えは間違いなく予備校の中にある、ということになるでしょうね。何事もそうですがその道のプロには絶対に敵わないものです。

学校の教師は教育のプロではあるかもしれませんが、医学部に合格するための教育方法のプロではありません。

彼らは教え子が医学部に合格するか・しないか、そこは出世にも給料にも響きません。

したがって、学校の教師にとっては進学実績は本気で取り組むほどのものではないと推察されます。

一方で予備校の講師は、教え子にわかりやすい授業をして成績が上がらなければ職を失いますから、教える方は必死です。

もう少し大きい組織としての予備校も生徒の進学実績が上らなければ業績は落ちますから、生徒の勉強しやすい環境づくりとか、進学実績の向上には必死になって取り組みます。

また予備校には長年蓄積された生徒のデータがあります。

以上のような状況を考慮すると、一番効率的な学習方法を知っているのは予備校の中のひと、になりますね。

我流で勉強することの危うさ

自分一人で黙々と問題集を解き続けるのは、かなり実験的な方法・ギャンブルになってしまう可能性が高いです。

予備校の効率的な方法を習得した上でアレンジして自分で学習を進めていくのは問題ないとは思うのですが、いきなり我流で受験勉強を進めていくのはあまりにも危険です。

受験勉強なんてのは大学入試を突破するゲームみたいなものですから、攻略法が必ず存在しています。

そのような最適な学習方法を踏まえた上で勉強を進めていくべきです。

その方が絶対にロスが少なくなります。

最後に

医学部に合格するのは狭き門です。

ですが集中して物事に取り組み、効率的な学習方法を継続すれば、有る程度の割合の学生は医学部に合格できるだけの学力を備えているのではないかと思います。

もし予備校に通うのが金銭的にも地理的にも難しいのであれば、Z会の通信教育を利用してみはいかがでしょうか。

私もZ会を利用して医学部に合格しています。



Z会を利用して医学部に合格しました。というある医者の経験

2018年3月16日

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