医学部には必ずいる再受験生。
年齢が近くほとんど同級生感覚の再受験生がいれば、年の離れたお兄さんのような存在の方もいます。
再受験生は、医学部の中においてどのような存在なのでしょうか。
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アメリカでは再受験生のような経歴は当たり前
日本では少し距離を置いて捉えられがちな再受験生ですが、アメリカの医学部教育においてはごくごく当たり前のことです。
アメリカでは、医学以外の専門分野を4年間みっちり学習した後に、厳しい選抜を経てメディカルスクールに入学してきます。
「メディカル・スクール」は、4年制の専門職大学院である。州大学の場合、各大学の置かれる州の出身者が優先される。教育は病院の医師などではなく、医学教育の専門家が行う。これにより教育効果を上げて経済効果を高める事ができるとされている。
メディカルスクールに入学するには、一般の4年制大学学士号取得と、アメリカ合衆国・カナダのメディカル・スクール入学においては「MCAT(Medical College Admission Test :医科大学入学試験)」とよばれる共通試験に合格することが入学条件となる。物理学、生物学、口頭試問、小論文の試験が出題される。
医者として研究するにしても、臨床を行うにしても、高い倫理観と幅広い価値観は必要不可欠です。
したがって医学と異なる道を歩んでいたことは、決して不利にはならないものです。
医学部再受験生の特徴
それでは、医学部内における再受験性の特徴について考えていきましょう。
どのような特徴があるのでしょうか?
年齢が高い
再受験生は、高校からストレートでやってきた学生に比較すると、年齢を重ねているこになります。
他の大学に1年だけ在籍して医学部に入ってくる学生の場合には、年齢は19歳とか20歳位ですから、ストレートで医学部に入ってきた高校生とあまりジェネレーションギャップありません。
一方で大学を卒業したりとか、社会人として働いていた後に医学部に入り直した学生の場合は、年齢が30歳近いこともあります。
これらの学生たちは見た目はすごく若く見えるのですが、年齢を聞いてみると意外と30歳近かったりして、びっくりさせられることもあります。
30歳近い学生の中でも、みんなで仲良くワイワイ過ごす学生もいれば、一日狼で独自路線を行く学生もいます。
他の学生と親しく学生生活が遅れるかどうかは、個々の性格による部分が大きい印象です。
独特な人が多い
再受験で医学部にやってくる人は、独特な人が多いように思います。
医学部に入るやいなや、女性のお尻ばっかり追いかけ回している再受験生もいれば、チャラチャラしていそうで恐ろしく勉強ができる学生もいます。
また学業はそこそこに、自分の趣味に没頭してたり、在学中に会社を作ってしまう再受験生もいたりして、枠にとらわれない生き方をしているような感じでしたね。
医学部社会は閉鎖的で画一的になりやすいのが実情です。
したがった多様な人材が集まることによって、様々な価値観に触れることができ、医学部全体としてはプラスに働いているのではないでしょうか。
医学部の成績は必ずしも良いわけではない
そんな再受験生たちですが、医学部在学中の成績は必ずしも良いわけではありません。
むしろ両極端な傾向があるように思います。
常にトップの成績を取り続ける再受験生がいる一方で、真面目に勉強していない学生に関しては、成績は底辺であることも多々あります。
みなさん東大や京大に入学し、その上で医学部受験を突破しているわけですから、ポテンシャルは間違い無いのでしょう。
しかしいざ医学部に入学すると向上心を失い、医学部の勉強に身が入らない学生もいるようです。
高い志を持って医学部に入学した再受験生が、留年を繰り返すということを決して珍しくありません。
医者になってからはうまくやっている様子
そのようないろいろと問題がある再受験生たちなのですが、医者になってからは曲がりなりにもちゃんと働いているようですね。
一度社会に出ていたり、再受験生としていろんな視線にさらされているからなのか、病院で働き始めるとそつなく仕事をこなしている印象があります。
患者さんは十人十色であり、もっている価値観も様々です。
そのような患者さんを理解できるように、医療者側にも必ず多様な価値観が必要になってくるでしょう。
したがって病院の中の臨床現場は、再受験生の活躍できるフィールドなのかもしれません。
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