医局を変更することは、想像するよりも難しくない。同じ診療科でも、違う大学でも。

初期研修を終えてある診療科に決めたけれども、実際に働き始めてみたらちょっとイメージと違った、ということはよくある話です。

3年目以降でどこかの大学病院の医局に入局している場合には、診療科を変更するとはすなわち医局を変える必要が出てきます。

この医局を変えるという行為は、実はそんなに難しい話ではありません。

同じ大学内で医局を変わる場合

同じ大学内で診療科を変更する場合には、同じ大学内で医局を変えていく必要があります。

たとえば初期研修を終えて眼科の医局に入局したけれども、なんだが空気が合わずに皮膚科に変更、なんていう医師も少なからず存在します。

私の周囲でも、このような医師を3人ほど知っています。

どのような話し合いが持たれるのかは分かりませんが、医局を変更した先生方はその後も何事もなく働いているようです。

はじめのうちは

あの先生は医局を変えたんだ、どうしてだろう

なんていった噂話があるわけですが、関連病院に勤務したり、年数が経過したりするうちに徐々にみんなの記憶から薄れていきます。

医局の人員なんぞ教授以外はどんどん変わっていきますから、周囲の目を気にする必要はあまりないかもしれませんね。

同じ大学内で医局を変更することで、そのあと働きづらくなるということはあまりなさそうです。

現状に不満があるなら、若いうちはどんどん医局を変えていくべきでしょうね。

違う大学の医局に異動する場合

異なる大学で医局を移動する場合もあるでしょう。

この場合は同じ専門分野でありながら、配偶者の転居や、家族の事情などによって大学を変える場合になるかと思います。

大学病院の内部で役職を持っているような場合には、異動する大学でもそれなりのポストが必要ですから、話はそう簡単ではないでしょうね。

特に地方大学の講師と東京大学の講師は、同じ役職でありながらその業績は大きく異なります。

ですから地方大学から旧帝国大学のポストに異動する場合は、いろいろと面倒なことがありそうです。

一方で奴隷の身分にある後期研修医や医員の身分であれば、医局を変わる事は全く問題ないようです。

私の同級生にも、恋人の転居に伴って全く違う大学の医局に改めて入局した先生が何人かいます。

今は有力大学の一部の医局を除いては、大学病院は人材不足の様相ですから、あらたに医局員が増えるのはどこでもウェルカムでしょうね。

たとえば他の大学の教授になる場合

例えばA大学のAA医局に所属している講師が、B大学のBB医局の教授になる場合には、当然のことながら医局をかえることになります。

もちろん教授としての移動ですから、一医局員が医局を変更するのと同列に語ることはできないでしょう。

また教授の異動に伴って部下の医局員もお供する場合があって、この場合は教授でない人間が医局を異動することになろうかと思います。

そしてこの場合は、教授に請われての異動、教授からご指名があっての異動ですから、異動した先の医局でもすんなりとポストを用意してもらえることがあるようです。

例えば教授についていった医局員が、何年かすると異動先の医局で助教から准教授になっているなんてこともよくあります。

異動してまでは医局に入るメリットはない

そうはいうものの、転居してまでわざわざ他大の医局に新たに入り直す医者はいないでしょうね。

医局に入ると、言われるがままに病院を異動する必要がありますし、給料も低くなります。

他大学の医局に入るメリットがあるのは、若手の先生でまだまだ経験を積む必要があるとか、アカデミックな世界で出世を目指している先生に限られるでしょうか。

とにかく医局と喧嘩別れはまずい

ただ1つ気をつけておきたいのは、医局と喧嘩別れしてしまうことですね

同じ大学の中で医局を移動するにしても、同じ診療科で大学を越えて移動する場合にも、悪い印象は残したくないものです。

医者の世界は狭いですから、同じ大学内であれば診療科が違っても悪い噂は容易に広まってしまうものです。

また、大学が異なっても診療科が同じであれば学会などで顔を合わせる機会も多いでしょうし、これも気まずいものです。

医局と喧嘩別れすることのデメリット。できれば穏便に辞めたほうが良い

2018年1月8日

【医師の考え】医局辞めても生きていける、、かも

2018年1月12日
Visited 55 times, 1 visit(s) today

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です