【住宅購入】医者における住宅ローンについて。医師特有の審査から実際の契約までをご紹介

私たちが住宅ローンを借りることに決めた、ある都市銀行から住宅ローンの審査に関して事前調査の電話が来ました。

医師という職業の特殊性なのか、一般企業の社員のものさしではなかなか理解してもらえないところがあるようです。

そんな銀行担当者との電話のやり取り、実際の契約までをご紹介したいと思います。

住宅ローンの選び方

どの銀行からどのような形で住宅ローンを借りるべきかは、悩ましいところですね。

私たち夫婦もすごく迷った挙句、最終的にはとある都市銀行から3000万円を融資してもらう形にしました。

住宅ローンの金利は都市銀行の方が安い

最初は自分で銀行を選ぶのも時間がなくて面倒だし、不動産業者の言われるままにしようと思っていました。

そんな不動産業者が提示してきたのは地元の地方銀行でした。

そこでは10年固定住宅ローンが1%金利だったので、住宅ローン減税を考えれば、実質的な負担はゼロになるなぁなどと考えていました。

そこまで悪い選択肢ではないと思ったのです。

ところがいろいろな銀行のことを調べていくと、住宅ローンの金利は全体として都市銀行の方がやすい傾向になっているようです。

考えてみれば当たり前のことですが、東京に本店をもつメガバンクの方が経営体力はあるはずですから、顧客にとって有利な安い金利を提供することができるはずです。

具体的には、最初に勧められた地方銀行の10年固定の金利が、メガバンクの20年固定の金利とほとんど同じでした。

繰り上げ手数料無料、オンライン対応なども都市銀行に軍配

その他にも都市銀行の方が優れていると感じたのは、繰り上げ返済手数料が無料だったり、一つ一つの手続きに対してわざわざ銀行に出向かなくても良いと言うメリットでした。

つまり、手続きがある程度オンラインだったり郵送で行える事が大きなメリットだと感じました。

私たちは夫婦共働きで働いているので、銀行の営業時間内に逐一店舗に出向くのはかなりの負担になります。

そのような点では、契約時だけに実店舗に足を運べばよいメガバンクのやり方は非常にありがたいものでした。

これも考えてみれば当然の事なのですが、全国の顧客を相手に経営しているメガバンクの方が、インターネット環境での手続きを整えると言うことに関しては、メリットがあるはずです。

別に企業経営しているわけではないですし、手続きはほとんどネットでも完結するので、「地方銀行じゃなくてもいんじゃない?」となったわけです。

地方銀行を選ぶメリットとは

では地方銀行のメリットはなんでしょうか?住宅ローンを選ぶ中でよくわかりませんでした。

確かに地方銀行の方が店舗の数は多いですが、平日の日中に足を運ぶほど残念ながら私たちは時間があるわけではありません

ローンの説明を受けたり、契約したり、繰上げ返済するためだけに営業時間内の銀行に足を運ぶのは、相当な負担です。

事業をしてして、決め細い対応が必要とか、事業の相談などが必要の場合には、地方銀行というのは心強い存在なのかもしれません。

ネットバンキングなども有望

都市銀行の他にも、ネットバンキングなどでは店舗に足を運ばなくとも契約までできてしまう銀行もあるようです。

私たち夫婦もネットバンキングの資料請求までは行いましたが、最終的には金利の差から選びませんでした。

ネットバンキングの場合も、手続きのほとんどはネットで完結するので、場所を選ばず店舗がなくても契約できる銀行として、ネットバンキングも有力な選択肢になり得るのではないかと思います

自分で住宅ローンを借りる銀行を選ぶべき!

住宅ローンを借りる銀行選ぶ際には、ぜひとも不動産業者の勧められるままではなく、ご自分で検討してみることをお勧めします。

不動産業者の言われるがままの銀行を選んだとしても、必要書類を準備するのはご自分ですし行うべき手続きも同様です。

銀行を選ぶ手間を考えれば、金利の違いによる返済額の違いはすごく大きいですから、何日かけたって金利の低い住宅ローンを選ぶのは十分に労力にあったものでしょう。

私たちもいくつかシミレーションしてみましたが、保証料や諸手続きの金額は大したことなく、むしろ小数点以下の金利の違いが、トータルの返済額に大きく響いてくる印象を受けました。

もちろん、このあたりは借入金額に影響を受ける部分ではあると思いますが、詳細は割愛します。

借入額がある程度大きくなるのであれば、住宅ローンの金利だけを見て決めてしまうのも、間違った選択ではないかと思います。

住宅ローンの審査。医者というめんどくさい職業

こんな爽やかな一般社員の勤務形態であれば説明は早いのですが、医者はそうはいきません。

医者はなんともめんどくさいもので、年収は1000万円近くあるものの、勤続年数がわずか1年だったりすることもざらにあります。

というか、住宅ローンを借りるくらいの若手医師は、勤続年数は長くても3年とか、4年くらいになるかと思います。

おまけに、大学病院に勤務している場合には正職員でなかったりして、自分の身分を説明するのにも一苦労です。

医局との雇用契約書だけを考えれば、どう考えてもど底辺のブラック企業社員ですからね。

もし医局とのあいだに雇用契約書があったなら。こんな感じになるであろう

2018年7月7日

例えば銀行担当者との会話はこんな感じになるわけです。

銀行担当者「〇〇さんは非常勤勤務ということは、正職員になるまでにどれくらいかかりそうですか?」

医師「そうですね、、たぶん10年くらいですかね

銀行担当者「えっ!・・・・では、非常勤職員ということで、アルバイトをされているわけですね。これは、土日に行われている不安定なものということですね?」

医師「いえ、病院公認のアルバイトで平日にやっています

銀行担当者「えっ!・・・・では、先生は医局員でないということですね。」

医師「いえ、医局員です」

銀行担当者「えっ!・・・・そうですか。先生は勤続年数1年ということですが、前の病院では5年くらい勤務されていたということですね?」

医師いえ、1年です

銀行担当者「・・・」

とまあこんな感じになるわけです。

こちらが話しているのは真実なわけですが、どうも会話が噛み合わないのです笑

ちゃんと収入があることを説明するのに労力が必要

このような医者の現状を説明するのに、非常に多くの労力を使いました。

勤続年数が短くある傾向にはありますが、そのことに関してはもちろん銀行側や保証会社はわかっているらしいですね。

そして医者にお金を貸すことに関しては、医局に所属しているかどうかということが重要のようです。

彼らと話すなかで、どうやら実際にローンを組む人間の名前をGoogleで検索し、ちゃんと大学病院や所属している医局、はたまた働いている市中病院に名前が掲載されているかどうかということに関しても調べているようでした。

信用調査ということに関してはおそるべしですが、銀行にしてはローテクだなぁ・・・という気もしますが。

医局の信用性はよくわかりませんが、フリーター医師だと継続して同じような収入があるかどうかはわからないということなのでしょうか。

医局に所属している身分からすれば、医局に所属している=信用があるなんてまっぴらな嘘だと思うのですが。

美容外科やAGAなどに勤務している医師の方が間違いなく高収入ですし、麻酔科医なんかはフリーの方が収入良いですからね。

まあ医局に所属している方が奴隷しての素養はあるかもですが…。

医師だったらだいたい審査は通る

最終的にはやはり医師免許と言うものがダイヤモンドのような輝きを発して、私たちが申請した複数の銀行すべてで、住宅ローンの審査を無事とることができました。

まあ銀行側もそれは承知なのでしょうか。

ぶっちゃけ医局をやめたって、収入は下がるどころかupすることがほとんどですし、医局所属の有無は大した問題ではない気がしますが。

ただ金額が大きすぎたり、大学院生で絶対的な収入自体が少なかったりすると、稀に断れられてしまうことがあるようです。

ちなみに私は住宅ローンを借りた当時は大学院生でしたが、あまり突っ込まれずにローンの審査を通ることができました。

ひとつ思ったのは、銀行側が「奥さんは産休をとったときに給与がでますか?」と聞いてきたことですね。

確かに妻が妊娠、出産すればこれまでのマネーバランスは一気に変わります。

医者一人の給料でも、十分に返済できるローンの組み方なのか、という銀行側の問いかけだったのかもしれません。

住宅ローン審査は苦労せず

そんなこんなで住宅ローンの審査を通過したわけですが、幸いにもそこまで苦労はしませんでした。

私たちがローンを組んだ時は、世帯年収が約1.900万円。そして借入金額が概ね3.000万円でしたので、金額だけ見れば世帯年収の1.5倍くらいでしょうか。

年収500万のサラリーマンが750万借金するようなものなので、金額的には楽勝でした。

といっても人生初めての高額な借金の訳で、ハンコを押すときには非常に緊張しましたけれども・・・・

仮審査を通って、本審査が通るまで、だいたい1ヶ月くらいかかってしまうことが多いかと思います。

住宅購入が割と近い日時に決まっている場合は、ひとまず住宅ローン一括審査申込をすることで、時間的な余裕ができてくるかと思います。

私たちも、3-4の銀行に一斉に仮審査を申し込み、審査が行われている間にどの銀行の住宅ローンにすべきかどうか、迷っていました。

住宅ローン契約の実際

さて、住宅ローンを契約する銀行を決定すれば、契約手続きに入っていきます。

契約は平日の昼間から

私たちは中古物件を購入したので、主に不動産の仲介会社の方がいろいろな手はずを整えてくれました。

不動産会社の担当者と打ち合わせしてみたところ、住宅ローンの融資は、融資銀行で平日に行うのが一般的であるとの事でした。

確かに銀行業務は平日しかやっていないので、私たちが銀行に平日に赴くしかないんですね。

したがって病院の同僚や上司に頼み込んで、契約当日は午後から有給を取得しております。これも結構つらい。

共働きだからといって、土日や平日の夜遅い時間に融資を受けるのは難しいようでした。

契約は昼からで、振り込みの依頼書やローン契約の書類に何回も署名と捺印を行います。私たちが立ち会いのもとローンの支払いが行われるようでした

手続きには時間がかかる

口座間のお金の移動は、紙の書類に基づいて行われます。

1秒以下の単位で多額の為替や株式が取引されていたり、オンラインバンク全盛の時代に、手書きの振り込み依頼書を使うのはやや時代遅れの気がしました。

その振り込みも手続きに約1時間程度かかっており、都市銀行といえども時代から取り残されている感がありました。

それに人の手や確認だと、必ずどこかでミスが起きる可能性があります。まあこれは病院で働いている人間なら痛いほど痛感しているのですが・・・。

その辺り、ネットでいいんじゃない?と思ったほどです。

さて、ローンが銀行側から私たちの口座に振り込まれた後、すぐに全額が売主側に移動されます。この移動もなかなかスムーズではなく、数十分ほど待たされることになりました

全ての手続きが終わるまでに、約3時間程度かかりました。自分が数千万円の借金を背負ったとは思えないほど、あっさり終わりました。

面倒な手続きは司法書士におまかせ

面倒な書類の手続きなどは、司法書士に任せました。

マンション購入の本には、書類手続きなどは自分たちでもできる、といった記載がありました。

ただし見慣れない書類を扱うストレスをもちろんのこと、それらの関係各所に提出しなければならないストレスを考えると、お金お時間で買った方がトータルのコストが安くなるのではないかとの判断になりました。

最終的には私たちが住宅ローンを借りるということにおいて、有給を使って仕事を休んだのはたった半日だけであり、やりとりがほとんどインターネット上で行えるのはいいことだなぁと思いました。

これが地方銀行でお金を借りていたならば、何回も窓口に足を運ばなければならなかったでしょう。

そういう意味では住宅ローンはやはりインターネット環境、オンラインでの手続き環境が整った都市銀行で借りると言うのは正しい選択かもしれません。

ローン返済は楽々

私たちが利用した金融機関では、毎回のローンの支払いは銀行口座から引き落としされます。また繰上げ返済に関してもオンラインから可能で、手数料もかかりません。

このような利用者にとっての利便性は、資本力のある都市銀行の方が有利なのかもしれません。

特に医師の場合は、ローンの審査自体は全く問題ないと思われるので、金利の安い、使い勝手の良い銀行の住宅ローンに申し込みしてみることをおすすめします。



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