社会人になってからはいろんな場面で健康診断を受ける必要がありますね。
法律に定められている以外にも、自分の身を守るためにも、年に一度の健康診断は必ず受診するべきです。
しかし近年流行している性病に関しては、健康診断で発見されることはほとんどありません。
性病に関しては、専門の検査を受ける必要があるのですね〜。
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健康診断を受けなければならない根拠
なぜ労働者は健康診断を受ける必要があるのか。
それは労働安全衛生法に基づいて、事業者は労働者に健康診断を受けさせなければならないからです。
労働安全衛生法:第 六十六条
事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断を行なわなければならない。第 四十四条
事業者は、常時使用する労働者(第四十五条第一項に規定する労働者を除く。)に対し、一年以内ごとに一回、定期に、次の項目について医師による健康診断を行わなければならない。一既往歴及び業務歴の調査二自覚症状及び他覚症状の有無の検査三身長、体重、視力及び聴力の検査四胸部エックス線検査及び喀痰検査五血圧の測定六貧血検査七肝機能検査八血中脂質検査九血糖検査十尿検査十一心電図検査
健康診断が病気を発見するための万能な検査、とまでは言えませんが、もっとも基本的かつもっとも必要な検査であることは確かでしょう。
心電図、胸部X線、尿検査などで引っかかる病気は決して少なくありません。重大な病気が健康診断で発見されることもしばしばです。
外来に紹介されてくる患者さんの中には、健康診断が発端となって病気が疑われ、近くのクリニックで精密検査。そこで病気が発覚するという患者さんもけっこうおられます。
自ら体調不良を訴えて病院に来られる患者さんもいるのですが、同様に健康診断ではじめて病気がわかる、っていう患者さんもいるのですね。
実際に病院で働いていると、健康診断がいかに病気の早期発見に大切であるかということを実感するのです。
性病の有無は健康診断ではわからない
ただし、健康診断だけですべての病気が発見できるかとなると、そう簡単ではありません。
健康診断では基本的な検査しか行われませんから、相当に進行した性病でなければ血液検査で異常が示されることはないでしょう。
また一般的な健康診断では性器を医者に診せることもないでしょうから、相当に自覚症状がなければ発見されないものです。
ですから、性病があるかどうかということに絞って、専門的な検査をする必要が出てきます。
HIVに関しても専門の検査が必要
特に性病の代表格とも言えるHIVに関しては、通常の採血ではまずその有無が発見されることはありません。
HIVの検査に関しては、通常入院してくるような患者さんであったとしても、ルーチンでは検査していない病院が多いのではないでしょうか。
私自身も患者さんのHIV検査をオーダーしたことはほとんどありません。
実際にHIV検査をすること自体、患者の同意を得ることが必要になっている場合が多いかと思います。
HIVの検査はどこですべきか
そんなハードルの高いHIV検査なわけですが、基本的には全国の保健所では匿名・無料で検査を受けることができるようになっています。
したがってHIV感染のリスクを考慮しなければならない場合や、パートナーとのお付き合い・結婚を考える段階で検査が必要な場合には是非とも利用してほしいものです。
HIVに感染し、治療しないでいるとエイズを発症します。感染しても、数年~数十年は、症状がほとんどありません。
だから、感染しているかどうかは、検査を受けなければ分かりません。
でも、感染しても早期に治療をすれば、エイズ発症を抑えられます。そのためには、感染を早く知ること。つまり、早めの検査が大切です。HIV/エイズは誰にでも関係のあること。他人事ではなく、自分のこととして行動しましょう。
検査は保健所、検査・相談室で、匿名・無料で受けられます。
まずは病院に行くのが一番
自分は性病かも?と思ったら、まずは病院を受診することが最優先です。
泌尿器科・婦人科の医師は男性器・女性器に関しては毎日の診療で気にかけている部分でしょうから、異常があればすぐにわかるはずです。
またクラミジア、梅毒などは主として性交渉に由来する感染症でもありますから、皮膚科を受診することでも正しい診断を得ることができるでしょう。
迷ったらまず病院を受診、この姿勢が大切なのではないかと思います。
出張先で風俗を利用する医師も多い
高い倫理観を持つべき医者ですが、残念ながら(?)風俗を利用する者も多くいます。
彼女がいるとか、妻子がいる等に関係なく、特に抵抗なく風俗を利用している医師がいるんです。
自宅の近くの風俗店を利用する勇気のある医師もいるわけですが、多くは出張先などで利用していることが多いようですね。
医者は学会や講習会などで出張が決して少なくありませんから、旅先のホテルで・・・・お姉ちゃんを呼び込んで楽しんでいる先生は多いみたいですね。
みなさんどの医師も自分の中のプライベートの部分をさらけ出してくれないわけですが、飲み会の席なんかではポロっと旅先での楽しみ方を話してくれる医師もいます。
まあ普段は自宅にいてもいつ病院から電話がかかってくるかわからないストレス下の状況で働いていますし、ストレスもたまります。
擁護するわけではありませんが、仕方ないのかもしれません。
風俗が大好きな医師もいる
なかには風俗が大好きな医者もいます。
ある先生はプライベートでは全く女性の影がないのですが、夜の街での女性関係はすごく派手だったようです。
お金持ちの先生で暇を持て余している場合には、お金を使うところは車とか女性関係くらいしかありません。
医者も医者である前にまずは男性ですから、こればかりは仕方ないかもしれないですね。
彼女や奥さんにばれない?
あまりトラブルになった話は聞かないですねぇ。
当の本人が公にしていないだけなのか、本当にトラブルがないのかはわかりませんが、どの男性医師もうまくやり過ごしているみたいですね。
風俗の利用は性病の原因であることは自覚すべき
ただし夜の街で行う性的行為には、高い性病のリスクがあることを覚悟しておかなければなりません。
以下は東京女子医科大学の耳鼻科から発表されている性病に関する報告です。
性感染症クリニックにおける咽頭の淋菌およびクラミジア陽性者の背景
余田 敬子(東京女子医科大学東医療センター 耳鼻咽喉科) et. al
口腔・咽頭科 (0917-5105)24巻2号 Page171-177(2011.06)性感染症クリニックで,淋菌・クラミジア検査を行った女性169人の職業と,男性81人の性交渉の相手につ いて検討した.
女性の92%を占めたソープランド(ソープ)従業女性では,淋菌の咽頭陽性者が性器より多 く,クラミジアは性器陽性者が咽頭より多かった.
ソープ以外の性風俗店従業女性においても,淋菌・クラミ ジアの咽頭と性器の陽性者が存在した.性風俗従業でない女性にも,淋菌・クラミジアの陽性者があった.
男性では,咽頭の淋菌陽性者の89%,性器の淋菌陽性者の93%,咽頭のクラミジア陽性者全員,性器のクラ ミジア陽性者の77%が,性風俗従業女性からの感染と推察された.
また,少数ではあるが,特定の女性から淋 菌・クラミジアに感染した人と思われた人が存在した.
この調査が行われたのは川崎市内の性感染症クリニックのようです。
この報告はかなり衝撃的なのですが、性病の一種である淋菌やクラミジアの感染に関して、性風俗が大きく関わっていることが示されています。
性病の女性感染者の92%がソープランドの従業員であり、男性感染者の80-90%ほどが性風俗に従業する女性からの感染であると伝えられています。
もちろんクリニックの立地が風俗街に近いかどうか、それとも郊外なのかによっても、調査結果は大きく異なってくるでしょう。
しかし性風俗が性感染症の伝搬に一定程度の役割を果たしていることは間違いなさそうです。
教科書的にも特定のパートナーとだけ性的な行為を行うにあたっては、性病になる危険性ほとんどないのですが、これが不特定多数のパートナーとなると、そのリスクは一気に拡大します。
同僚の先生の中には、風俗には興味があるけれども、性病のことを考えるとどうしてもなかなか1歩踏み出せないと言う先生方がおられます。
知識があるだけに、遊びに躊躇してしまうものなのでしょうか。
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