【医師の視点】病院の中の医局秘書。どんな仕事をしているのか。美人が多い?

病院の中には、医局秘書と呼ばれる職種が存在しています。

とりあえず秘書なんです。

この記事では、医局秘書の概要、医師との恋愛について考察してみたいと思います。

医局秘書とは

医局秘書とは、医師の集まる組織である医局の雑務をこなす仕事であるといえます。

文字通り、医師の所属する医局業務をマネージメントする秘書ですね。

例えば、医局秘書の求人を検索してみると下記のような募集がありました。

一般事務・庶務
学校法人東京医科大学 東京医科大学病院 – 東京都

月給 18万円 – 契約社員
大学病院で活躍!【医局秘書(事務)】※経験者優遇 【契約社員】
業種:医療・福祉・介護サービス/サービス(その他)/教育/公益・特殊・独立行政法人

こちらは東京医大の医局秘書募集の一例です。ん〜医局秘書とはいちおう契約社員という扱いなのですね。

職務が一般事務・庶務であるというのは確かにその通りですね。

給料が18万円というのはいささか安すぎる気もしますが、大学病院だと仕方ないのかもしれません。

下記で詳細にご説明したいと思いますが、大学病院の場合には病院ごとに医局の秘書を雇う、というよりは、診療科ごとに秘書を雇うという形態の方が多いのではないかと思います。

次からは、大学病院と一般病院の医局秘書についてみていきましょう。

一般病院の医局秘書

一般病院の場合、病院の規模にもよりますが医局秘書は病院全体でもせいぜい3人-4人ぐらいでしょうか。

これまでいくつかの規模の大きい病院で勤務してきましたが、せいぜい多くても5人くらいだったと記憶しています。

900床くらい有る地域の基幹病院でも医局秘書が2名なんてこともありました。それぞれのようですね。

病院全体の医師が所属する組織というか、共同体を医局と称するわけですが、そこの秘書となるわけです。

仕事内容

一般病院の医局秘書の場合は、仕事が多岐に渡っています。

例えば新しく赴任してくる医者の契約書に関することなどは、医局秘書がその書類の調整などを行うことになります。

また医師の出張や学会の補助などの業務に関しても、医局秘書が行うことが多いでしょうか。

ちょうど経理や総務などの事務との仲介をするような形です。

一般病院においては医局秘書の決まった仕事とは特に定められておらず、医者の仕事に関して雑務的なものを幅広く行うことになります。

病院全体の飲み会における雑用的なことから、医局に送り届けられた個人宛の荷物に判を押すのも医局秘書の仕事だったりします。

大学病院の医局秘書

一方で大学病院では、この医局秘書の業務範囲はもっと細分化されています。

大学病院は組織が大きく研究や教育の役割もありますから、病院全体ではなく各診療科ごとに数名の医局秘書が雇用されている場合が多いかと思います。

どこの医局でも大体4人とか5人ぐらい働いていることが多いでしょうか。面白いことにほぼ全員が女性です。

もちろん医局の頂点で有る医学部の教授は業務スケジュールが多忙ですから、専属の秘書がスケジュール管理していることも多いかと思います。

大学病院では教授のスケジュールの調整、アポイントメントの調整や、開催される学会の雑務的なこと、研修医や学生たちと医者との間の取り次ぎなど、一般病院よりももっと幅広い分野の仕事をしています。

そのほか電話の取次、出張病院への諸連絡、残業に関する書類の提出なども医局秘書の仕事になっていました。

全体的に大学病院の方が仕事の守備範囲広い印象です。

医局秘書の仕事も辛いよ

そんな医局秘書の仕事なのですが、決して楽というわけではありません。

特に何もない平日には、時間通りに出勤してきて、17時をちょっと過ぎるころには問題なく病院を後にすることができます。

しかしながら、土曜日や日曜日に病院や医局で何かイベントがあった場合には、わざわざ出勤しなければならない場合もあるようです。

また気性の荒い医師を相手にしなければならない職業ですから、ときには厳しい言葉を浴びせられるかもしれません。

ある医局秘書さんは、残業代の取次の件で少しミスを犯してしまった時に、医師からかなり強い口調で叱責されていました。

現場で一部始終を目撃していた私は

「そこまで怒らなくてもいいのになー」

と思いつつも、静観しておりました。

気性の荒い傲慢な医者もいますから、医局秘書として嫌な思いをすることもあるのかもしれません。

医局秘書は美人が多い印象、、でもない

さてそんな医局秘書なんですが、大体皆さん美人な若い女性であることが多いように思います、と言いたいところですが、実際はそうでもありません。

私が勤務してきた病院では、30-40代くらいでご家庭を持った女性が多かったでしょうか。

ただ大学病院全体を考えてみると、医局によっては若い女性・美人な女性をえり好んで採用している雰囲気もあります。

大学病院に勤務していたときには、朝になると出勤途中の多くの女性とすれ違うのですが、大抵ひと目見ただけで医局秘書であるかどうかわかるものです。

女医さんだと、どうせ白衣に着替えて仕事をしますから、地味な服装である人が多いですね。

一方で医局秘書の女性たちは、カラフルな色合いの服装をし、髪の毛も明るい色に染めており、まさに街で見かける女性と同じような印象なのです。

医師との恋愛沙汰は多い

そんな医局秘書ですから、恋愛沙汰は少なくありません。

先輩の医師の中には、大学病院に勤務していた時に医局秘書と出会って、結婚していった先生は何名かおられます。

また一般病院に勤務していた時にも医局秘書と恋愛関係を持っていた既婚の男性がいました。

これは不倫ですから、あまり褒められたものではありませんが…。

日々の業務では医師と連絡を取ることは少なくないですし、また医局全体の飲み会などの席では、一緒にプライベートの会話をしながらお酒を楽しむこともあります。

病棟や外来の看護師の次くらいに、よく話す機会のある病院内の職種かもしれません。

医者とやり取りすることが多い職業柄、どこかしらで関係を持ってしまう医者もいるのでしょうね。

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2017年12月23日

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