医者の中には、特徴的な人間が多くいます。
簡単に言うと、変わっている医者ですね。
精神科を受診してなんらかの病名が付くとか、日常生活が困難とか、仕事をするのに支障がある程ではありません。
しかし、精神的にある傾向を持った医師は必ず存在します。
そのような医師たちは、友人として付き合うには少し難しい程度なのです。
拒食症の医者
ある精神科の先生は、拒食症でひどく痩せていました。
人前で食事をするということが本人の中ではタブーのようでした。
研修医時代から誰かと食事に一緒に行ったり、お昼ご飯に同僚と一緒に取ったりすることがありませんでした。
また毎日の通勤では常に同じ服を着ていたりして、何かと独特な先生でした。
かといってこの先生の診療体制に問題があるわけではなく、患者さんの話はよく聞きますし、他科の先生とのコミニケーションも大きな問題はありませんでした。
なんだかよくわからない先生だったわけです。
一説には常に長袖の白衣を着用しており、その理由は左手首の傷を隠すためという噂も流れていました。
真相はどうかはわかりませんが・・。
多動の医者
またある先生は常に落ち着きがなく、常に歩き回ったり机の上に置いてあるものを整理整頓していました。
この先生はかなり経験年数の長い先生ですが、外来や病棟業務、手術等も問題なくこなしており、日常の診療には何ら差し支えなかったことが伺えます。
一度、病院の集まりで他の先生方と1時間ほど同じ部屋で過ごした際、一度も椅子に座ることなく、いろいろなところを触ったりとか、扉を開け閉めしたりしていました。
私から見ると、どう考えてもADHD(注意欠陥性多動性障害)の患者さんにしか見えなかったのです。
ただし仕事のほうは順調に進められているようです。
こういう先生はどんどん先に進みたがりますので、手術なんかはすごい早そうですが、部下になってしまうと仕事をどんどん押し付けられそうで、大変そうです。
やっぱり一緒に仕事をするなら普通の医者が良いですね。
躁鬱病の医者
ある先生は睡眠時間が2時間程度しかなく毎日働いているようでした。
躁鬱病の傾向があり、 躁病の場合には病棟のすべての患者さんの治療方針等に口出しし、よく病棟の先生方のひんしゅくを買っていました。
また気分が乗っているときなどは、処方する薬の量も尋常ではなくとても許容できない量らしいのです。
かといって真正面から否定すると衝突するとのことであり、薬剤師さんを困らせていたようでした。
一方でうつ病相のときには、何もかもやる気がなくなってしまうようで、患者さんのケアをするのは主に私たちの仕事になっていました。
うつ病相の時には仕事に対するモチベーションが著しく低下するのか、遅刻早退は当たり前で、患者さんに対する治療も十分ではなかったようです。
この先生はさすがに通常業務を行う上でも支障があったらしく、最終的には退職され行方不明となってしまいました。
ガイドラインに基づいて治療を行うべき現代で、気分ベースで治療が行われていてはたまったもんではないですからね。
健全な精神は何よりも大切です。
超仕事人間の医者
循環器内科や脳外科には多いタイプですが、一週間で80時間以上働き続ける医者もいます。
週5日で換算すると1日あたり16時間なのですが、こういうタイプの医者は毎日病院にやってきています。
恐ろしいことなのですが、彼らは休みを取得せずとも、働き続けることができるようなんです。
もちろん全ての医者がそのような過酷な環境に適応できるわけではありません。
新しく入ってきた研修医の中には、過重労働に耐えきれずドロップアウトしてしまう医者もいます。
まあそれが正しい反応だとは思うのですが‥
このような超仕事人間の医者も、どこか精神的に壊れているんじゃないか、と思うわけです。
理解できない特徴を持った先生はたくさんいる
このほか日常のコミュニケーションには支障をきたさないまでも、発言や行動が独特で理解できないレベルの医者はたくさんいます。
精神疾患とまでは言えないまでも、性格的に独特な医師というのはたくさん存在しているのです。
そのような先生に対する対応は、十分考えた上で行わなければならず、いろいろと気を使うものです。
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