30代医師が自殺、時間外173時間で労災認定 「医師も人間だ」と父母

産婦人科勤務の都内研修医が自殺

都内の総合病院に勤めていた産婦人科の男性研修医(当時30代)の自殺が、過労自殺だったと労災認定された。品川労基署が7月31日付で認定した。遺族の代理人・川人博弁護士が8月9日、厚生労働省で記者会見し明らかにした。

BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

川人弁護士は「あまりの長時間労働で疲弊しきった、その中での自殺と理解しています」と指摘。「二度と繰り返されぬよう、労務管理の抜本的改善を求める」と訴えた。

この種類のニュースは本当に心が痛みます。

医師は一般の方よりも医学的知識がありますから、自分の精神状態が問題ないのか、うつ状態に近いのか、ということは自覚できるかと思います。

そんな医師が自殺してしまうわけですから、自殺した医師の心の内は、仕事を休む、病院を替わるというくらいの、解決策を考えるほどの余裕もなかったのでしょうか。

研修医という身分上、研修を途中で中断するのは、ダメ医者の烙印を押されるんじゃないか、と不安に感じることは、私もありました。

医師は激務

医者という職業は、本当に激務です。私も平日の残業はそれほどでもないですが、休日の当番、夜間休日の呼び出し、毎月の当直などを含めると、月に60時間以上は確実に残業しています。記事の中では

1週間の労働時間が60時間を超える人の割合は、全職種の中で医師が最も多く41.8%となっているというデータもある。特に20代、30代は長時間勤務となっているそうだ。

とありますが、一般の急性期病院勤務の医師であれば、40%と言わず80-90%くらいは1週間の労働時間は60時間を超えているんじゃないでしょうか。

というのも、週一度の当直(1週あたり12時間)と週に一度の休日の当番(午前中3時間)、その他平日の当直(平日でトータル5時間)をすれば、残業20時間なんて余裕で超えてしまいますね。

異常な勤務体系が普通とされる職場

問題なのは、この勤務体系が半ば当然とされてきたことにあるでしょう。

結局は医師上がりの院長や大学病院の教授連中のリーダシップのなさ、マネージメント能力の欠如が、ここまでの劣悪な労働環境を放置してきた、ということなのでしょう。

一般企業でこれだけ過労自殺が出れば、さすがに問題になりますが、問題意識を持っている病院経営者はどれくらいるでしょうね。

古い連中からは「こんな労働時間で自殺するなんてメンタルが弱い、わしらの若い頃は・・・」なんて妄言が聞こえてきそうです、というかなんども聞きます。

医者の長時間労働に改めて問題提起する

改革をどこから始めるべきか

既存の物事を変えていくには、大変なエネルギーが必要です。

現状の経営者側の高齢者が、何も変革させようとする気がないのであれば、当事者や研修医が何か物事を変えようとしなければならないのかもしれません。

私たち若手医師が現状を変えようとするためには、一種の労働組合のようなものを組織して、病院と決別する覚悟で戦う必要があるかもしれません。

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先生まだ医局辞めてないんですか?

 

 

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