医局をやめていった人たちの3例

大学病院の勤務に疲れたり、市中病院での忙しい毎日に追われたり、そろそろ開業を考える時、医師は医局を辞めていきます。

ここでは私がみてきた、医局を辞めていった3人の事例をご紹介したいと思います。

仕事に嫌気がさした40代医師

ある40代の先生は、大学病院に勤務している時に教授との反りが合わず、長年市中病院に派遣されていました。市中病院では当直や休日の当番などで忙しく働かなければなりません。

あるとき、その先生が医局を辞めると聞いて、医局員一同「やっぱりな」という思いを胸抱きました。その先生は以前より医局とは距離を置いていたのでした。

医局を辞めるにあたって、教授にどのように話をつけたのかということを聞いてみると、「身内に不幸があったので、ゆったり勤務できる病院を探したい」と言うことを、新しい異動先の病院が決まるか決まらないかぐらいの時に言っていたようです。

もちろん身内に不幸があったかどうかは、定かではありません。

医局としては、関連病院に派遣できるいわゆる駒がなくなりますので、医局員の減少は可能であれば避けたいところです。

教授自身はその医師のことを特に何も思っていなかったようですが、さすがに身内の不幸となると力ずくで慰留することもできず、全体的には丸く収めて医局を辞めることができたようでした。

その先生自体は今の病院でゆったり勤務できることにすごく満足されているようでした。

理由もなく医局をやめた30代の医師

ある30代の先生は、非常に仕事のできる先生でしたが、突然医局を辞めると言うことを話されました。

どうやら奥さんや子供、両親など家族の人間関係のことで凄く悩まれていたようでした。

その先生は突然医局を辞めるとおっしゃったので、私たち医局員は非常にびっくりしました。

医局を辞めるとお話しされたときには、すでに新たな勤務先が決まっていたようでしたので、おそらく転職サイトを利用して新たな勤務先を決められたのだと思います。

本当に家族のことが原因で転職したかどうかはわかりません。プライベートなことまでグイグイ質問できるような状況でもありません。

このように、静かに医局を去っていく先生もいるわけですね。

キャリアアップを目指して医局を辞めた20代の医師

これは私が市中病院に勤務していたときの話ですが、研修医を終えたばかりの20代の男性医師が、転職サイトを利用して、都内の保険会社に就職したと言う話を聞きました。

彼は研修医としてすごく仕事のできる人間でしたが、どうやら病院と言うものをもっと高い視点から見ているらしく、大きな活動がしたいと言うようなことを話していました。

民間病院に勤務しながら、何か別のことをやると言うのは難しいので、自分の時間を持つために保険会社に就職したのかもしれません。

若くして自らのキャリア形成を考えるのはなかなか難しいことですが、彼は医局を辞めては保険会社に勤務すると言うことに関して迷いはあまりなかったようです。

次の勤務先を探すのは、やはり転職サイトが有用

というわけで、実際に医局を辞めるとなった場合には、転職先を自分で探さなければなりません。

一つ一つの病院にアポイントメントを取るのも、有用な方法かもしれませんが、給与や待遇などの条件を自ら交渉するのは非常に骨の折れる作業ですし、良い条件が引き出せるとも限りません。

そういう意味ではそのような条件を交渉してくれると言う点で、医師転職サイトはきっと役に立つでしょう

先生、まだ医局辞めてないんですか?

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先生まだ医局辞めてないんですか?