オンライン上の病理画像

Step1では病理の知識についてよく問われます。例えば脳腫瘍については、Meningioma、Glioblastoma multiforme、Astrocytoma、Oligodendroglioma、Medulloblastomaあたりの病理所見を難なく言える事が必須です。

そこで病理分野の教科書をまとめておきたいと思います。

日本病理学会 病理コア画像

学会が日本の国家試験向けに病理画像を公開しているサイトです。画像、説明のクオリティーともに申し分ないです。非常に分かりやすい。ネットにつないで問題を解いていると(Q bank、USMLE WORLDなど)クリックひとつで病理画像にアクセスできるので、非常に便利です。ただしマイナーな疾患になると画像がないので不便ですね。

WebPath

University of Utahのページなんでしょうか?海外のページではこのサイトが使いやすい気がします。ちなみにここの無料問題集はFirst Aidの書評でも最高評価を得ています。

Google画像検索

例えば”Meningioma pathology psammoma body”と窓に入力して、Googleの画像検索を行うと、意外と目的の病理所見に出会えます。まあ教科書がなくネットにアクセスできるときの応急処置ですね。

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USMLE step1のためのオンライン問題集

USMLE WORLD

First Aidの評価では、A評価を獲得している信頼のあるWeb問題集です。問題数は約2200問、難易度は本番よりも高いと思われます。

細かい知識まで問われますが、ほとんどFirst Aidの解説書に載っているような事項ばかりで、(Step1を受験する上では)基本的なことを聞かれてるように感じます。

単純な知識だけを問うのではなくて、鑑別診断を挙げさせるような問題が多く、日本で言うとCBTよりも国家試験の問題形式に近い気がしました。

ちなみにこの問題集、問題文を表示した画面をPrintScreenしようとすると警告メッセージが出てきて画面をキャプチャできないんですよね。なので1ヶ月だけ契約しといて、その間に問題を全部保存して、後からじっくり取り組む、みたいな使い方ができないのです。

Kaplan Qbank

https://www.kaptest.com/medical-prep/usmle/usmle-prep-course/step-1-qbank

USMLE WORLDと同じようなWeb問題集です。こちらもStep1対策では高い評価を受けています。問題数は2200問、価格はUSMLE WORLDよりも若干高めです。

First Aidの書評によるとUSMLE WORLDの方がKaplan Qbankと比較して難しいということでしたが、解いていて同じようなレベルだな,と思いました。

ただ問われる知識は若干異なっていて、Kaplan Qbankでは聞いた事のない甲状腺疾患までやたら詳しく問われた事が記憶にあります。

やはり問題数をこなすという意味では、時間が許す限りKaplan Qbank、USMLE WORLDともに取り組むのが良いんでしょうか。

ちなみにこのKaplanはPrint Screenをしても警告が出ないそうなので、その是非は別として友人間での問題の受け渡しなんかが可能です。

この2つを確実にやりきることがマスト

学習の中心にするオンライン問題集としてKaplan Qbank か USMLE WORLD Q Bank (以下UW) が挙げられます。この2つの問題集は問題数、価格、知名度どれをとっても同じような感じです。

私自身、2つの問題集を解きましたので(知識として身についたかは別として)、その違いについて主観的な内容になってしまいますが参考にしてください。

この2冊の問題集をこなそうとすると約4500問、間違えた問題や知識が曖昧な問題を2周するとざっと1.5倍で、6000-7000問くらいは解くことになると思います。
私が1周目にUWを解いたとき、正答率は50%前後でした。また全体として(UWを使っているstep1受験者)の平均も55%前後です。

休みなく1日50問解いたとして(50問/day解こうとするとかなり時間的余裕が必要です)120日必要となるので、かなり時間を取られます。

したがって、この問題集2つを終わらせようと考える前に、時間的余裕を考える必要があります。

次にこの2冊の問題集の違いは何かということです。prep4usmleに興味深い記述を見つけたので紹介します。

“2-One q-bank=for me UW. I don’t advice doing two q-banks if time is a constraint: UW is far superior than Kaplan. (Kaplan q-bank spent so many questions on unnessary details and memorization stuffs that are less relevant for the exam and in fact distracting) (I guess the relevant stuffs got lost in the process and I can’t remember any question from kaplan q-bank that i used to tackel the real thing). So do UW again and again. Take notes if you wish and reread them.”

KaplanとUWの優劣は別として、Kaplanの方が細かい知識を問うている、のは事実だと思います。そのような細かい知識が、得点UPに貢献するか否かは本人次第だとは思いますが。

KaplanとUWをこなそうとする場合には、UW→Kaplanの順番で解いた方がやりやすいと思います。

試験を終えての感想

Step1の対策をする中で最も大事にしたい問題集が、USMLE WORLD Q Bankです。

本試験を終えてから改めて感じた事ですが、UW Qbankは頻出問題やその周辺を徹底的に問うている、試験対策としては必ず終えるべき問題集だと思います。

実際に聞いたり、いくつかのブログを読んだりする限りでは、Q Bankが本試験よりも難しかったという意見が大勢でしたが、たしかに本試験はQ Bankよりも易しめでした。しかし問題文の長さ、問われている事、解答までのプロセスなどは全体として極めてUW Qbankと近かったと感じています。

したがって、効率よく得点することを目標にするには、UW Qbankの正答率を上げる事、を最終目標に学習すれば良いと思われます。

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Step1対策 おすすめ教科書

USMLE step1を受験するにあたって、オススメの教科書をご紹介しております

Pharmacology

Step1は臨床に準備する試験であり、薬理分野についても詳しく問われます。卒業試験でも出題されないような、DM、脂質代謝異常、利尿薬の薬剤各5種類くらいの薬剤名、薬理作用、副作用を覚えるのが最低ラインだという印象です(この問題はどの問題集をやっていていも出会います)。

First Aidでは各薬剤についての詳細な作用機序や、一部の薬剤については掲載されていません。それらの知識を補完する意味で、Pharmacology Illustrated Reviewは役立つ教科書だと思います。

本書はFirst Aid Step1の評価でも[A-]1、Amazon USでも62/67人が★4つ以上をつけておりStep1対策として広く読まれている教科書です。

“Review”というタイトルを冠していながら400ページほどあり、Step1対策を始めるにあたって1から通読できる本ではありません。あくまで辞書的な使い方になると思います。

Cardiovascular

循環器では解剖から病態生理、薬剤まで幅広く問われます。問題の内容は、国試やCBTと変わらないので対策はしやすいでしょう。

BRS physioogyはBRSシリーズの中で最も有名なテキストでしょう。Amazon USでは72/89人が★5つをつけるはずれのない教科書です。

この本では循環器分野に限らず、生理学の知識が箇条書きで説明されており、一通り生理学の学習を終えた学生が試験対策に使うには非常に役立つ本です。Fitst Aidには循環生理について必要最低限度の知識しか書かれていないので、この本を購入することをおすすめします。

循環器疾患に関してはFirst Aidで幅広くカバーしてあり、循環器医学に絞ってあらためてStep1の対策本を買う必要は無いと思います。

Pathophysiology of Heart Diseaseは循環器学のテキストで、FIrst Aidではカバーされていない範囲を補強してくれます。病態生理から学ぶという点では本書はおすすめです。和書では「心臓病の病態生理」というタイトルで出版されています。

Gastrointestinal

消化器分野は素直な問題が多く、知っているかどうかで決まる問題が主流のようです。

消化器分野の洋書にはあまりパッとする教科書がなく、和書でも突出して高い評価を受けているような教科書がありません。First AidやRapid Review Pathologyだけを読み込んでいっても十分得点できるような気がします。

和書では”病気がみえるシリーズ”が良いでしょう。

Hematology

血液学に関しても、Step1対策として広く使われている教科書はないようです。

やはりFirst Aidを中心に据えて、細かいところはRapid Review Pathologyを見ながら書き込んでいく、という学習の仕方が最も効率が良いように思います。

病理所見に関しては日本病理学会の病理コア画像
を使われると良いと思います。無料ながら高いクオリティがあります。

Musculoskeletal

First Aidには要点がまとめてあり、レビューするには便利です。しかし解剖学という分野上、視覚からの情報が重要だと感じました。

Neuroanatomy

神経学分野もボリュームのある分野です。
Vitamin B12 deficiency、Friedreich ataxia、梅毒、Polio、ALS等々の傷害部位が、脊髄断面上に容易に想像できなければ得点できません。

First Aidではこれらの知識が簡潔にまとめられていて、いつでも手元においておきたい教科書です。

High-Yield Neuroanatomyは薄い教科書でありながら、First Aidの内容を深く掘り下げて説明しています。

また写真やイラストもたくさん掲載されており、ビジュアルで理解することができます。脳の断面のアトラスがあるのも神経解剖学の問題には非常に役立ちます。

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Embryology

発生学難しい分野で、CBTの知識では4割くらしか得点できないと思います。出題される問題の傾向は、ほとんどが臨床に即したものとなっています。

High-Yieldシリーズ、BRSシリーズとも発生学分野の教科書はAmazonで高い評価を得ておらず、私は発生学自体を系統的に理解していなかったので、Before We Are Bornという教科書を購入しました。

本書は400ページ、文章書きスタイルなのでStep1対策には向きません。イラストは豊富で、臨床に関連したトピックも掲載してあります。内容量としては医学部の基礎講義にも十分対応できる量です。

どちらかと言えば発生学を系統的に理解する、特定の分野だけを読む、詳細なイラストを見て理解すると使い方が向いていると言えるでしょう。発生学をろくに理解していない人間がFirst Aidだけを見て学習するのはかなり無理があるので(1-1対応の暗記になってしまいます)、私はこの教科書も活用して勉強を進めました。

EmbryologyはFirst Aid以外に絶対的な教科書がないのが現状のようです。

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Microbiology

Microbiologyもかなり突っ込んだところまで問われるな、という印象です。練習で問題を解いていても、教科書に詳しく書かれていないのでスルーしてしまう問題もあります。

とにかくFirst choiceはFirst Aidです。問われる知識の8-9割はカバーできているかな、という感じです。秀逸なのは語呂だと思います。First Aidには使える語呂がたくさん載せてあります。グラム染色の基本や細菌学に関する画像はないので、他の本を参照しましょう。

Clinical Microbiology Ridiculously SimpleはUSMLE Step1を念頭に書かれた本です。

Amazon USで本書を検索すれば分かりますが、Step1対策本として非常に有名な本です。正統な教科書ではありませんが、読者が読みやすく、理解しやすくを第一に書かれています。

一部には語呂あわせもあって役立ちます。症状なども適度な長さで記述されていて、大学の臨床講義で細菌学を学ぶ際にも多いに役立つ本です。唯一の欠点は画像がないことでしょうか。

この2冊で、ほとんどの問題は理解できると思います。

こちらはFirst Aidの解説書の後ろのページでも高い評価を得ている教科書です。640ページとボリュームはありますが、読んでみると一項目につき適度な分量で記述されている事が分かります。

またカラーの写真もある程度載せてあって、ここは上の2冊と大きく異なるところでしょう。上の2冊でカバーできない範囲はこの教科書でカバーするといいんじゃないでしょうか。まぁこの教科書に限らず、分厚い本であればなんでも良いと思うのですが。

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Biochemistry

生化学分野はStep1の中でも難しい分野だと思います。

ネット上で情報収集していると、日本人受験者ではどうしても得点率が低くなるという話があります。実際に問題を解いてみると、やはり難しく感じてしまいます。ピンポイントで酵素や生成物などを問う問題がいくつかあります。

振り返ってみると、大学の基礎講義では熱心に教えられる事もなく、臨床講義でも先天性代謝異常について詳しく勉強する事はなかったように思います。CBTの知識だけでは半分も得点できないという印象です。

生化学の分野は、First Aidだけでは少し物足りないでしょう。代表的な解糖系、オルニチン回路などはきれいな図で示してありますが、文章での説明は少ない印象です。

Lippincott’s Illustrated Reviews: BiochemistryはFirst Aidで不足する内容を補ってくれる、米国のAmazonでは68 / 91人が★5つ評価をつけている名著です。

本書は箇条書きスタイルではないので、通読には向きません。イラストレイテッドというだけあって、イラストはたくさん掲載されています。

内容量としては医学部の基礎、臨床講義の内容を補ってあまりある分量です。問題を解いていくなかで分からない事があった時にページをめくってみる、という使い方が一番効率が良いように思います。

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