【文献管理】Papers3が消えた?新たな年単位契約のダウンロードソフトに移行か

文献管理ソフト、Papers3。

Macユーザーである私は、文献管理はこれ一本で行っていました。

最近ダウンロードしようとして検索してみると、残念ながらダウンロードできなくなっているんです。

どうやら大きく変わって、年単位のソフトに変更になるようです。

Papersとは

Papersとは文献管理ソフトのひとつで、2019年1月現在はPapers3が最新verとなっています。

最近久しぶりにPapers3のサイトを訪れてみると、いろんなことが大幅に変更になっているようですね。

このサイトには特にPapers3から移行!とか説明はないんですが、どうやらPapers3はReadCube?と呼ばれるシステムに関連したソフトに移行するようです。

そして残念なことに、現在Papers3はダウンロードできなくなっています。

(というものの、googleで検索すると一応ダウンロードできる非公式ページにはたどり着けます、2020年3月現在リンクは生存)

Papers3からの変更点

Papers3からの変更点ですが、公式サイトを見る限りは以下のような点が挙げられるかと思います

一括購入から月単位、年単位の契約に

これまでPapersは一旦購入すると新たに支払う必要はありませんでしたが、今後はEvernoteやiCloudのように使い続ける限り支払う必要がありそうです。

Student – Academicだと月数百円の出費ではありますが、毎月支払うのはちょっと負担ですね。

ただウイルス対策ソフトもEvernoteも、Microsoft officeもパッケージ版ではなくダウンロードで月、年単位のサブスクリプション契約になってきていますから、時代の流れなのかもしれません。

ちなみに私はPapers3からのアップグレードですでに購入しております。1年あたり36ドルくらいだったと思います。

Wordとの連携が可能に?

Insert references from personal / shared libraries or use built-in search engine.
8000+ citation styles supported. Customize & import your own
Quick-copy of citations in bibtex, ris
Export reference list for use in third party citation tools like EndNote and Overleaf
Supports Word 2016+

楽しみなのは、引用文献のところでしょうか。

これまで論文を書くに当たって、Papersの引用文献機能は貧弱でした。

なんとか頑張ればnatureやScienceなど限られたジャーナルに投稿する場合は引用文献機能を使えたようですが、それ以外は全くダメだったと記憶しています。

私も実際のところPapersで文献管理しながら、いざ論文を書く場合にはEndnote onlineを利用していたのです。

しかしホームページの新機能を見る限りは、Citationのスタイルが8000種類以上、Wordとの連携もあるとのことですから、今後はPapers一本で文献管理から論文作成までが可能になるのでしょうか?

かなり期待できそうです。

(2020年3月)

現在のところまで、新Papersの引用機能は使用しておりません。というのもまだこのアプリはブラッシュアップの途中なのか、かなり評価が悪いです。

ですので引用したい文献をPapersからExportして、それをEndnote Onlineて取り込んで、という手順を踏んでいます。

引用文献を管理するという点では、やはり歴史と経験のあるEndnoteには敵わないのではないかと思いますが…

他に変更点は?

今のところよく分かりません。

ただ今現在はPapersはDropbox経由でしたsyncできず、文献量が増えるに従ってDropboxの容量が圧迫されています。

私もDropbox内部も、結構な容量をPapersで同期している文献が占領するようになってきています。

一応featuresのところには

Unlimited cloud storage for your personal library

とあるので、新たな仕組みで異なるデバイス間で文献が共有できるようになるのかもしれません。

新しいPapersは買いか?

すごく期待できる新Papersですが、2019年1月現在、デスクトップアプリはまだ準備中のようです。

したがって、いま購入したからといって恩恵に預かれることはなく、しばらくの間はPapers3を使い続けるので良いのではないでしょうか。

(2020年3月)

デスクトップ版もリリースされ、動きもそれなりに安定しています。旧Papers3は今後Updateもされなくなってくるでしょうから、新Papersに乗り換えなければならないのではないかと思います。

(2020年3月)使い始めての感想

使い込んでみて、いくつか気づいたことを挙げてみます。

まずWeb上のPDFから文献をクリック一つで取り込むことができるようになりました。旧Papers3ではダウンロードしてDropboxの共有ファイルに突っ込んでという行程が必要でしたので、幾分簡略化されました。

またDropboxではなく、 Papersのクラウドに文献を保管していく形になるので、Dropboxの容量が圧迫されなくなりました。これも大きな進歩かもしれません。

一方で文献を読む・探すという点においては旧Papers3もかなり優秀であったが故に、驚くほど目新しいものはありません。ほとんど変わっていない点においては、使いやすはそのままにといったところでしょうか。

そんなわけで新しいPapersは非常に快適です。少々お値段はかかりますが、Maxユーザーなら使っておいて損はないのではないでしょうか。

Sponsored Link

関連する記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です