論文を執筆するために準備しておきたいもの

このブログでは適当なことばかり書いていますが、私も妻もちゃんと英語論文を執筆しています。

論文を執筆するにあたっては、何をすれば良いのかよくわからない場合もあると思います。私も最初の頃は何を用意すれば良いかわからず、途方に暮れたこともありました。

医学論文に限らず、論文一般としていろいろ種類があると思いますが、臨床系の論文、基礎系の論文、いずれにも共通する必要なものあげていきたいと思います。

パソコンはWindowsでもMacでもどちらでも良い

当たり前なんですが、論文を書くのは今やパソコンです。これはWindowsでもMacintoshでもどちらで良いと思います。

基本的に論文を書いてやり取りするのは、下に書いたMicrosoft Office系ソフトになるので、それらが入っているパソコンであればどちらであっても良いと思います。

データ処理をしたり論文を書いたりするには、データを見比べながら文字をタイピング・・・ということもあるので、ノートパソコンであっても、画面サイズは大きい方が良いと思います。

Microsoft Office系ソフトは必須

今やパソコンを持っている人であればたいてい持っているソフトだと思います。論文を試行錯誤しながら執筆していく過程においては、文書ソフトはもちろん必要です。

執筆するのはメモ帳でもなんでも良いとは思うんですが、論文を執筆して、指導してくれる上司や研究室のメンバー、医局の先生とやり取りするためには、汎用性のあるwordが必要です。

それに論文を投稿するときは、やはりwordファイルでの提出が一般的です。

このほか研究で得られたデータを入力することに関してはExcelソフトも有用です。

最初から統計解析ソフトに入力して行っても良いのですが、細々とした計算や入力は、Excelソフトの方が汎用性があることがあります。

また電子カルテからデータを出力するとなると、Excel系列のCSVファイルのことが多いので、基本的なデータ入力はExcelで行った方がスムーズなことがあります。

その他 、研究内容を学会発表する場合には、パワーポイントが必要ですし、医局や研究室で自らの研究の進捗状況発表するにあたっても、やはりPowerPointソフトが必要になってきますね。

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2018.03.31

ですからMicrosoft office系の3種の神器は、研究を始める前に持っておいた方が良いと思います

Dropbox、iCloudなどファイル共有ソフトも有用である

論文を書いていると、いろんなパソコンで作業する場合もあるかと思います。病院のパソコンで論文を書いて、その後に家に帰って作業する、ということもあると思います。

土日の当直先で誰にも邪魔されずに論文執筆、ということもあるかもしれません。そのようなときには、オンラインでファイルを同期してくれる、ファイル共有ソフトがあると便利ですね。

私はDropboxを使っていましたが、Macを使って言うことであれば、iCloudでも全然良いと思います。またファイルのバックアップという点でも、オンラインストレージは有用であると言えるでしょう。

統計解析ソフトは購入するには高い

集めたデータを解析するにあたっては、統計解析ソフトが必要です。そして医学論文執筆するにあたっては、ちゃんとした統計ソフトが必要になります。

正統な統計ソフトを買わずにして医学論文を執筆することがほとんど不可能だと思います。

統計解析ソフトとして有名どころなものとしてはやはりSPSSでしょうか。このソフトは私も使っておりました。ただこのソフトは、正攻法で購入しようとすると、大体20万円ぐらいかかります。

研究費が潤沢にある医局や病院に勤務する医師であれば躊躇せずに買っても良いと思うんですけれども、ほとんどの医師や大学院生にとっては、現実的な選択肢ではありません。

ですから、大抵は研究室や医局で所有している統計ソフトを使用することになると思います。ただこれだと自宅では使うことができない場合もあるかと思います。

実はSPSSは学生用、つまりアカデミックバージョンがあって、これは1年間契約で1-2万円くらいで使用することができます。これだと研究室の利用ではなくて、個人で使用することができます。

もし身分が大学院生や学生などの身分で、論文をとりあえず執筆するだけというのであるならば、アカデミックバージョンのSPSSを購入してみるのもひとつの方法かもしれません。

統計解析ソフトの教科書も必要

統計解析だけを所持していても、どの統計解析を行えば良いのかはなかなか難しいですね。

医学部では系統的な統計解析に関するレクチャーがないですから、ほとんどの学生・医師は統計解析に関しては素人な訳です。

ですからそのことに関して導いてくれる、基本的な教科書が必要になるわけですね。

論文執筆に関する教科書

その他論文を執筆するにあたっては、背景や結果などを、どのように書けば良いか、ということを示してくれる教科書が必要になります。

基本的な書き方に関しては、マニュアルみたいなものがあるので、それに従った方が効率よく執筆できるかと思います。

参考文献の作成にはエンドノート(Endnote)が必須

論文を執筆するにあたっては、文献管理ソフトも必要になってきます。

論文を書いていくと、最後の引用文献のところでは、論文を執筆するにあたって引用した文献を載せなければなりません。

自分が探し出して研究の参考にした論文は、PDFファイルで持っていても全く問題ありませんが、論文の執筆で引用文献のリストを作成する時場合には、エンドノートが必須になります。

引用文献(reference)はジャーナルごとに決まった書き方があり、このreferenceの順番は、論文の中に登場する順番でなければありません。

論文をいろいろ書き足したり、削除したりしていると、当然引用文献の順番も変わってくるわけです。これらの順番の入れ替えを、手打ちで行うのはほぼ不可能です

Macintoshでは、papersと言う文献管理ソフトが広く使われています。私も普段はpapersを使っています。ただしpapers3では、論文を執筆するにあたって引用文献のリストを作成するにはいささか不十分です。

papersだとwordソフトと連携していないので、引用文献のフォーマットをジャーナルごとに変えるとか、引用文献の番号を自動でわりつけるとか、そういうことができないのです。

一方でEndnoteはwordソフトと連携しています。ですから、wordソフト側がendnote内にある文献リスト参照しながら、自動で番号を振ったりとか、タイトル、著者、出版年なんかをword上に自動で表示してくれるわけです。

Endnoteはどこで購入できるか

このendnoteを、正攻法で購入すれば日本の代理店から購入することになるので、5万円くらいかかってしまいます。個人で持っておきたいソフトですが、ちょっとお高いですよね。

このEndnoteをリーズナブルに手に入れるには、アマゾンで並行輸入版を購入することだと思います。並行輸入品と聞くと少し不安かと思いますが、使用自体は全く問題ありませんでした。

公式版の価格があまりにも高いので、私もamazonで並行輸入版を購入して、実際に論文を執筆しました。輸入品ゆえソフト自体は英語なわけですが、そもそも英語論文を執筆するわけで、全く問題ないわけです

ソフトは動作が重いわけでもなく、操作性が悪いわけでもなく、全く問題なく使用することができます。さらに1台のパソコンだけでなく、リアルナンバーを入力すれば、複数のPCにもソフトをインストールできるようです。

つまり、家のパソコンで作業して翌日に病院のパソコンで作業すると言うこともできます。もちろん、dropbox等で文献リストは同期可能です。

さいごに

さて、ここまで英語論文を執筆するにあたって必要なものを書いてきました。

論文がアクセプトされた時には、喜びもひとしおです。給料は変わらないですが、その喜びに向かって是非がんばって欲しいものと思います。

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2018.02.02

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