薬品説明会で出される弁当と、弁当にまつわる事件を3つ紹介する




病院の中では、製薬会社の説明会が定期的に開催されます。

これは製薬会社が新たに売り出したい自社製品について、宣伝する場でもあり、医師はその効能や効果について直接知ることができる場でもあります。

そしてこの説明会では、ちょっと高級なお弁当が提供されることが専らになっています。

提供されるお弁当の概要

この薬品説明会は、医師は必ず出席しなければならないと言うわけでは無いですが、せっかく製薬会社の営業担当が来てくれるわけですから、なるべく多くの医師が出席することを求められます。

製薬会社からすると、忙しい医者の勤務時間を割いて自社の薬を営業するわけですから、ただ話を聞いてもらうだけではダメです。

したがって大抵の場合は、病院周辺のレストランや飲食店、料亭のつくるお弁当が用意されます。

おそらく価格にすると2000-3000円程度であり、一般的に想像される弁当よりはかなり高級なものになっていますね。

また場合によっては、病院の中に入っているカフェのコーヒーとお菓子などがふんだんに用意されることもあります

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2017.12.09

医師は弁当を楽しみにしている

たかが弁当なんですが、されど弁当なんです。

毎日病院の中にいるとおいしいものは食べられませんから、製薬会社が持ってきた美味しい弁当は日常臨床の中のささやかな楽しみでもあります。

表立って「今日の薬品説明会の弁当は楽しみだなぁ」なんていう医師はいませんが、心の中はどのような弁当が提供されるのか、ワクワクしているのです。

ある時はフレンチやイタリアン、ある時は健康志向で野菜中心、また別の時には寿司なんてこともありました。

クオリティは高く、どの弁当も美味しいばかりです。

弁当にまつわる事件

そんな楽しみにしているお弁当なのですが、時には事件がおこります。

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2018.07.18

弁当が届かないことに激昂する医師

あるときの製薬会社の説明会では、製薬会社の担当者がなんとも神妙な面持ちで薬の説明を開始しました。

開口一番「申し訳ありません」から始まり、どうやら弁当の手配がうまくいかなかったのか、薬品説明会で弁当が用意できなかったのことでした。

とは言うものの、弁当のために薬の説明を受けるわけではないですし、何週間も前からアポイントをとって医師を集合させているわけですから、予定通り薬の説明だけしてもらうことにしました。

しかしそれを聞いていた、毎回のお弁当楽しみにしている男性医師は、相当に落胆したのか、

弁当も出さない会社のくせに、そんな会社の薬なんて使ってやるか!

と言ってしまい、ひどく気まずい雰囲気になったことがありました。

弁当といってもせいぜい2,000円とか3,000円位ですから、医者の給料からするとそんなにありがたいものではないのです。

それに、弁当がない!といって製薬会社に文句を言うのも、人間性のなさを露呈してそうで躊躇されます。

たかが弁当、されど弁当なんだ、ということを病院側の立場ながら実感した瞬間でありました。

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2012.11.11

学生が弁当を持ち帰る事件

大学病院で開かれる薬品説明会では、病院実習を行なっている学生が出席する場合も多々あります。

通常は製薬会社が用意する弁当は、学生や医者の数よりもやや多めには用意されているのですが、それでも数に限りがあります。

ある時、薬品説明会に出席できない医師のために、医局員たちがお弁当を数個余分に取っておきました。

しかし、その残された弁当を余った弁当と解釈した学生たちが、自分達に割り当てられた弁当に加えて、余分に持ち帰ってしまったのです。

学生たちは遠慮がないですから、昼の説明会で出された弁当を夜も食べようと思ったのでしょうか。1人で2つの弁当持って帰る学生もいたのです。

仕事の都合で説明会に出席できなかった医師にとっては、楽しみにしていた弁当を学生に奪われてしまったわけですから、たいそう立腹されていたそうです

あえなく弁当が消火されてしまった事件

弁当の中には、食べる直前にほかほかのご飯とおかずになるように、紐を引っ張ると加熱するような装置がついている弁当がありますよね。

駅弁などでよく使われるシステムなのですが、これを使った弁当が用意されたわけです。

食料を加熱するには長らく火が使われてきた。火を使うことのできない汽車や電車内で温かい弁当を望む声があったものの、個人が任意で火を使わない状態での弁当の加熱は難しかった。

これを解決したのが発熱材である。飲料の缶や弁当の容器また発熱材をビニールにセットしたものなどがある。いつでもどこでも任意に温められることが可能である。

Wikipedia: 発熱剤

この弁当がちょうど医局の廊下に準備されていたのです。

しかしあるとき、弁当が誤作動を起こしたのか、誰かが意図的に加熱用の紐を引いたのか、廊下にある弁当が温められ、水蒸気が立ち込める事態が起こりました。

近くには偶然にも製薬会社の営業担当がおらず、通りがかった清掃の方が、弁当から火事が発生していると判断し、バケツ一杯の水をぶっかけてしまったのです。

もちろん弁当はただフライング気味に温められていただけなのですが、水をばっさりかけられてしまい、一気に冷やされるのはもちろん、食べることができなくなってしまったのです。

弁当ひとつとは言えど、楽しみにしていたものがいきなりなくなってしまうのは、精神的に結構辛いですね。

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2016.07.14

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