医療記事の監修って需要あるのかな

最近では、インターネット上の医療記事についても、その信憑性がすごく問われているようです。

Googleで1ページ目の記事

職業柄なにか医学的な項目をgoogleで検索することもよくあります。

1ページ目に表示されるホームページの記事の内容が、医学的に大きく間違っていたりすることもあって、急いで知りいのに残念、と思うことがよくあります。

中には、「これを飲めばがんに効く」とか、「これ一本でがんを撃退!」というような広告もあったりして、度肝を抜かれます。

日々がん患者さんたちが、抗癌剤の副作用に向き合いながら治療を継続しているのはなんだろうか、と考えさせられますね。

医療記事監修の需要ってあるのかな?

インターネットでホームページを作成、記事を作成する個人や企業のうち、正しい情報を伝えようとする方にとっても、正しい医療情報を伝えることには苦労しているかと思います。

医学的な内容は非常にセンシティブで、間違った情報を掲載するのは、サイトの表示順位に関して悪影響があるのはもちろん、実際のヒトの健康を害するおそれさえありますね。

その意味では、医療記事の監修についても、いくらか需要がありそうな気がしています。

医療記事に関する監修等のご依頼がありましたら、コメント欄よりお知らせくださいね。

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外科の将来展望について考える

激務、すごい、知力と体力が必要とされるなど、いろいろな形容をされる外科という診療科。ここでは外科、とくに一般外科の未来について考えてみたいと思います。

外科医の数は増えていない

上のグラフは、厚生労働省が出している医師数の推移です。1982年から2014年にかけては一貫して増加しています。

30-39歳の医師数はほとんど横這いで、増加しているのは50歳以上が主体ですね。このあたりは医学部の定員がほとんど変化していないことを反映しているのでしょうか。

厚生労働省/医師・歯科医師・薬剤師調査の概要より

一方でこちらは外科医の推移です。1994年からの統計ですが、28.000人で数はほとんど変化していません。よくグラフを見ると、39歳以下の外科医の数は減少しています。

日本はここ20年間は人口の増加がほとんどなかった一方で、急激な少子高齢化が進んでいきました。したがって病院を受診する患者の数は増加してきました。

ここ20年のトレンドを考えると、医師全体の増加、外科医の数は横這い、若い外科医の減少、医療需要の増加ということを考え合わせると、外科医というのは相対的に忙しくなっている、といえるかもしれません。

若い世代の外科医が少なくなった現任

過重労働・労働環境への関心の高まり

2010年代に入ってからの、長時間労働や過重労働に対する世間の関心と言うのが、外科を志望する学生にも影響を及ぼしているようです。

外科研修での感想など

以前は例外とみられていた医師の労働時間に関しても、労働基準監督署の指導が入りつつあります。今や医師、外科医であっても、働きすぎは厳しく制限される時代になりました。

女性医師の増加

2010年代に突入してからは、医学部全体に占める女性医師の割合は増加しています。

女性の社会進出が当たり前になった21世紀にとっては、医者の世界も例外ではありません。婦人科や乳腺外科、泌尿器科など、女性の医師の方が診療がスムーズに行える診療科もありますね。

以上のような理由により、外科の志望者が減っているのかもしれません。

今後の外科の展望

腹腔鏡手術・ロボット手術などの高度化

今後外科系の診療科では、さらなる低侵襲な治療が求められていくことになると思います。

様々な手術に応用され始めた腹腔鏡手術は、今や当たり前のものとなっています。

またダヴィンチを主体したロボット手術は、今までは前立腺癌を主としておこなわれていましたが、2018年に入ってからは、様々な種類のがん手術に適用拡大が始まっています。

外科医にとってみれば、通常のお腹を開ける回復手術に加えて、腹腔鏡の手術、ロボット手術の技術を取得しなければならないわけですから、これまでよりも、もっと多くのことを学ぶ必要がありますね。

外科医にとっては、多くの業務を行えるという医学的な面白さの一方で、外科医の数の減少に伴って、ますます忙しくなりそうです。

外科はなくならない

薬剤や内科的処置の高度化に伴って、外科手術の範囲も少しずつですが減少してきた、というのがここ数十年の流れだと思います。

昔は胃潰瘍や十二指腸潰瘍で手術をしていたこもありますが、効果の高い制酸剤や内視鏡的な処置の発達に伴って、今では非常に稀になりました。

しかし臨床現場で働いて感じるのは、外科と言う仕事は絶対になくならないと言うことです。

非常に高度な手技が必要になる場合や、緊急的な処置が必要になる場合は、回復手術というのは絶対的に必要になってきます。そのような背景を考えると、外科医の存在というのは絶対になくならないのです。

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人口の知能から考える将来性のある診療科・ない診療科

医者にとって、外科や内科など多くの診療科があります。その中で将来性のある診療科、ない診療科について考えてみたいと思います。

まずは、今後の医療がどのように変わっていくか、その影響を考えていきましょう。

これからの医療を変えるもの

これからの医者の世界がどのように変わっていくかを考えてみましょう。

まず医者と言う職業はなくならないでしょう。人間は誰しも病気になります。ですから誰でも病院にお世話になるわけです。

ですから、医者であれ看護師であれ、医療を提供していく人間はいなくならないわけです。

一方で、今後の医療変えていく可能性があるテクノロジーの1つに、人工知能が挙げられています。

この人工知能は、医者の経験や知識に基づいて行っていた、主に頭脳的な医療行為を、とって変わってしまう可能性があると言われています。

具体的には、病気の診断や一部の治療等でしょうか。主に医者の頭の中で完結できる部分になります。

そのような影響も考慮して考えてみたいと思います。

将来性のある診療科

整形外科

私は、1番将来性がある診療科は、整形外科ではないかと思っています。

日本の総人口は減少傾向ではありますが、少子高齢化はどんどん進んでおり、病院を受診する患者の数は、2030年から40年頃までは増加の一途をたどると想定されています。

骨折や変形性膝関節炎、椎間板ヘルニアなどの整形外科疾患は、当然高齢者に多いですから、整形外科の先生が余ると言う事は考えにくいかと思います。

また整形外科の先生に怒られそうですが、整形外科の場合は頭を使うと言うよりは、どちらかと言うと手を動かすということが主流の診療科であると思います。

膝に痛みを和らげるための注射をしたり、骨折、打撲した部分を固定をしたりと言うのは、どうしても人の手で行わなければなりません。

ですから整形外科の性質上、人工知能にとって変わられる整形外科医の仕事は、かなり限定されるのではないかと予想されます。

外科系診療科

その他、多くの外科系の診療科も、数十年の間には需要が少なくなる事はないでしょう。高齢者が多くなるので病気になる患者は増え、手術件数は増加します。

一方で人工知能には手術はできません。ロボット手術や腹腔鏡手術など、人の手や目を機械が代行するようになはなるでしょうが、少なくとも2050年くらいまでは、最終的に一つ一つの手技の判断をするのは医者になりそうです。

流石の人工知能も、切って良い血管と、切ってはいけない血管、神経の判断はできないでしょう。もしその判断が間違っていたら生命に直結しますから、あと20-30年は全自動手術みたいなものは達成できないでしょうね。

ですから、当然外科医の仕事というのも、なくなることはないでしょう。

一方で、将来的に需要が少なくなると思われる診療科もあります。

将来性のない診療科

放射線診断科

1番代表的なのは、CTやMRIなどの画像検査を読影する、放射線診断科の医師ではないかと言われています。

すでにほとんどの病院で、画像データというのはデジタル化されています。いまやフィルムの画像を医者が見たり、という病院はほとんどないわけです。

ゆえに人工知能の発達によって、このデジタルデータを自由自在に操ることができるようになれば、すぐにでも医者の仕事にとってかわるでしょう。

今までは、放射線科の医師の経験と知識によって行われていた画像診断と言う分野が、もっと多くの経験と知識を蓄えた人工知能によって、より正確に、より早く行えるようになるかもしれません。

また、画像診断というのは仮にその場で出した答えが間違っていたとしても、医者が容易に修正することができます。

この辺りが患者に直接関わる手術は決定的に異なるところです。手術の場合はやり直しが効かないですからね。

ですから、画像診断という仕事が人工知能にとって代わられた場合には、放射線科医の仕事と言うのは、大部分は失われてしまうでしょうね。

病理診断科も危ない

細胞や組織を見て、がんがあるかどうかを調べる病理診断科も、人工知能にその役割を取って変わられてしまう可能性があります。

現在の病理診断学は、その仕事の大部分が形態診断です。簡単に言うと、細胞の大きさとか、形とかを顕微鏡で観察して、悪いものかどうかを経験的に判断することが仕事です。

もしこのような細胞の形態と言うのが、人工知能で的確に判断できるようになれば、病理診断科の医師の仕事というのも、人工知能が行うようになるかもしれません。

病理診断の業務も、人工知能が出した答えに対して、医者が確認したり、それを否定したりするのが容易です。

ですから、トライアンドエラーしやすい分野でありますから、一度技術が登場してしまえば、その進化は加速度的に発展していくことが予想されます。

内科の診断もなくなる可能性あり

この他の人工知能によって、医者の頭脳労働の大部分はとって変わられる可能性があります。

特に内科の、診断業務は人工知能によって取って代わられる可能性はありますね。

症状と検査データを入力すれば、勝手に人口機能が診断をつけてくれる、なんていう時代がやってくるかもしれません。

いやはや、おそろしい時代です。医者の仕事もコンピューターに取って代わられる時代が来る日も近いかもしれないですね。

求人サイトで検索してみえてきた転職しやすい診療科・しにくい診療科

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医者が行う研究に価値を見出せないのです

医者になれば、誰もが研究というものを行うことになります。研究と言うと、細胞培養をして、遺伝子を調べるといった最先端のことをイメージしてしまいがちです。

 

もちろん、大学の研究室でコツコツ研究している研究者がいるのは揺るぎない事実ですね。ですけれど、実際にはいろんな研究の形があるわけですね。

開業医の先生でも研究はできる

例えば、学会発表行うために、患者さんの治療成績を調べるのも、立派な研究だといえます。

一人一人患者さんのカルテを見直して、その患者さんの経過がどうなったか、このようなことを調べるのも大切な研究ですね。

このような研究は、決して大学病院だけでなく、一般の病院に勤務する先生でも行うことができる研究と言えるでしょうね。また開業医の先生であっても、同じような研究を行うのは、容易に可能かと思います。

一方でこれが大学病院などにおける高度な研究になってくると、新しい治療方法を開発するための研究とか、薬の効果を見る臨床研究などといった、成功すれば新聞に掲載されるような研究をすることになります。

医者にとって研究を行うことのメリット

医者にとってこれらの研究を行うことをメリットとは何でしょうか。

崇高な理念に基づけば、医者が行う研究によって、医学の発展に寄与できるということが挙げられると思います。現代医学は、まさに先人たちの知恵の積み重ねであり、その知恵の1つになれると言うのは、光栄なことかもしれません。

また現実的な側面で言えば、研究を行うことによって論文を執筆し、出世することができると言うメリットがあるかと思います。

ただし医者の場合は、最も出世した教授と言う地位であっても、年収は1500万円くらいで上限があります。

ですから研究で業績をあげて、出世することに魅力というのは、金銭面での魅力と言うよりは、名誉の魅力ということになるかと思います。

じゃあ医者はいつ研究してるの?

さて上に書いたような研究なのですが、多くの臨床医師は、日々忙しい病院業務の時間の合間を縫って、研究しているのが現実でしょう。

大学病院で研究だけに時間を割くことが認められている大学院生を除いては、医者には研究時間と言うものが確保されていません

ですから研究を行おうとするのであれば、通常の勤務が終わった後とか、または土曜日、日曜日、祝日に行うことになるわけです。

そして残念ながらこのような研究を行ったとしても、金銭的な利益は全くありません。

企業みたいに報奨金とかは出ないわけです。たとえ素晴らしい研究をしたとしてもです。

上にも書いた通り、順調に出世をすれば、教授と言う地位を得ることができて、給料が上がるかもしれません。ただ給与と言う面では、一般病院で忙しく働いていた方がより多くもらえると言うのが現実ではないでしょうか。

じゃあ研究するメリットってあるの?

ん?研究するメリットですか?・・・・ないんじゃないですか(笑)

実際に研究が好きではない医者は、大学病院で最低限の研究をした後、二度と研究なんてしないですし。

学会発表したところで、クリニックの患者が増えるわけでもないし、給料が増えるわけでもありません。むしろ学会会場までの交通費で収支がマイナスということも十分あり得ます。

このように考えてみると、研究することのメリットと言うものがあまり見えてこなくなってしまいます。

研究をしています!」と言うと聞こえがすごくかっこ良いのですが、その実態はブラック企業にも似たサービス残業、時間外労働など、あまり良いものではないのです。

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当直も肉体労働という認識を医者は持つべきである

大学病院に勤務している場合には、不当に安い大学病院の給料を補うために、アルバイトを行わなければなりません。

アルバイトとしての当直業務

特に専門医の資格などを持たない若手医師の重要なアルバイトとして、近隣病院の当直業務が挙げられるかと思います。

大学病院の近くにある規模の小さい療養型の病院に赴いて、一夜を明かすと言うのは典型的な勤務形態かと思います。

ほとんどは夜に起こされることもないのですが、大学病院での勤務を終えて病院に移動し、翌朝また大学に戻ってくると言うのは、肉体的にも精神的にも負担になります。

若い頃には、最大で月に7回とか8回ぐらいやっていた当直業務と言うのも、年齢をを重ねるごとに次第に辛くなってきます。

当直業務は時間を切り売りしているという事実

冷静に考えてみると、病院で当直すると言うのは、人生の間で貴重な時間を、切り売りしているのに過ぎないと感じることがあります。

医者ってのは、椅子に座って指示を出しているだけでは収入はを得ることはできません。自分の体を動かさなければならないんです。

医者と言うと、高度な技能を持ったホワイトカラーと思われがちですが、当直業務に関しては自らの時間を切り売りしている労働者に過ぎないのかもしれません。

道路で通過する車の数をかぞえるアルバイト業務となんらかわりないかもしれないのです。

当直のアルバイト代金も税金で持っていかれる

さらに普段は意識されないのですが、稼いだ金額の何割かは、所得税と言う形で税金になってしまいます。

医者の場合は、大抵年収1000万円近くですから、900万円以上の所得分に関しては、所得税の税率が33%となっています。

所得税の例など

つまり、一晩の当直が6万円とされている当直があったとします。年収1000万円近く稼いでいる人であれば、実際はそのうちの2万円近くは、税金として持っていかれてしまうと言うわけです。

6万円稼いだつもりなのに、実際に財布に入るお金は6-2=4万円。ああ、なんと悲しい事実でしょう。

そのように考えてみると、実際の手取りはもっと少なくなります。

実際に手元に残るお金と、病院で貴重な時間を一晩過ごすということを天秤にかけて考えた場合、果たして当直というのが褒められるべき道どうなのかは疑わしいところです。

やみくもに当直アルバイトを行うのではなく、果たして労働に見合ったものなかを考えながら当直していくことが大切ですね。

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医者になってよかったことを4つ列挙してみる

このブログでは、医者のネガティブな面ばかり書いておりますが、たまには医者になって良かったことも書いてみようと思います。

医者には社会的信用がある

まぁこれも医者になってよかったことかもしれませんね。やはり医者と言う職業は、社会的には非常に信頼されています。

初めて会った人なんかに、「医者です」って言えば、悪い反応をされることは滅多にありません。むしろいろいろと質問されます。

ただしいろいろ質問したりされるのが面倒なので、最近は聞かれない限りは自分が医者だと名乗る事はなくなりました。

この社会的信用と言うのは、何も心理的な面だけではありません。

収入が保障されている

収入に関しては、医者というよりは、むしろ医師免許を持っていて良かった事かもしれません。

病院で働く医師として勤務していれば、数年の経験さえ積めば、年収1000万円以上を得ることはあまり難しくはありません。。

また、もし仮に最前線の病院での勤務を辞めたとしても、プライドを捨てて勤務地を選ばなければ、医師が働ける場所というのは、非常に多く用意されています。

病院で働くと一口に言っても、いわゆる老人病院のようなところでまったりと働くこともできますし、クリニックや検診センターで、週に数日だけ働くということも可能です。

そのほか保健所で働く医師や、企業で働く産業医、保険会社で働く保険医など、医師の働く場所は病院だけでなく、さまざま用意されています。

医者というのは、多様な働き方があり、しかも収入が保障されているという点では、非常に良い職業かもしれません。

男性医師の場合、結婚にはあまり困らない

上に書いた通り、収入が保障されているという項目と重複する部分があるかもしれません。

医者は社会的信用があり、収入もある程度保障されていると言う観点からは、女性にとって非常に魅力的な結婚相手です。

女性の望む結婚相手の職業のランキングでは、常にベストスリーに入っていますし、それだけ結婚を望む女性にとっては魅力的な職業なのでしょう。

これは男性視点で考えてみると、結婚することに関してあまり困ることがないと言う事実の裏返しでもあります。

ゆえに私の同級生の男性たちは、少々容姿が優れていなかったり、性格に難があったりしたとしても、多くの医師は無事結婚を迎えています。

患者さんに感謝される

これも嬉しいことかなぁと思います。

地方公共団体や一般企業で働いていると、お客さんからの心からの感謝と言うのはなかなか聞くのが難しいと思います。

私もバスを降りる時や、スーパーでものを買った時などには、「ありがとうございます」ともちろん話したりもしますが、そこには社交辞令の要素も含まれています。

一方で医者と患者の関係というのは、究極的には人間と人間の関係と言うことなのです。症状を和らげたりとか、病気を良くしてあげたりすることによって、心の底からの感謝を得られると思っています。

感謝のために働いているわけではありませんが、自分の職務を全うすることによって、心からの感謝を得ることができるのが医師という職業かもしれない、そんなふうに思います。

普段働いていると、あまり辛い事しか見えてこないのですが、たまにはいいことも思い出して頑張ってみようと思います。

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