病院で働いていく中で、心得ないければいけないことがあります。
それは看護師さんと良好な関係を築く事です。
看護師さんと良好な関係を構築しなければ、病院内での仕事をスムーズム運ぶことができないのです。
以下に詳しく解説してみたいと思います。
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病院での仕事を進めるためには、看護師さんの協力が不可欠である
私たち医師の仕事は、看護師さんの手助けがなければ仕事がすすまないといっても過言ではないでしょう。
たとえば採血は電子カルテ上でオーダーすることがきますが、実際に血液を採取するのは看護師さんの仕事になります。
また薬をオーダーするのも医者の仕事なわけですが、病棟に配分された薬剤を患者さんに間違いがないように配薬するのは、看護師の仕事になります。
そのほか日々患者さんとコミニケーションをとって必要な処置を行い、体調の変化などを観察するのも看護師さんの重要な仕事になります。
患者さんにとって1番身近なのは、間違いなく看護師さんの存在です。
医師が病院業務の全てを行なっている、決定しているように思うのですが、実務的なところの大部分は看護師さんが担ってくれているのが現実なのです。
看護師さんに嫌われてしまうと、仕事がスムーズにすすまない
上から目線で偉そうに看護師さんに指示だけを出していれば、病棟業務はうまく進みません。
看護師さんに嫌われてしまっては、こちらの出した指示をスムーズに行ってもらえなくなってしまいます。
また、急病の患者を入院させたりとか、夕方近くになって採血をオーダーしたりなどの、少々の無理も言えなくなってしまいます。
患者さん相手の仕事では、どうしても予想外の事態がおこりますから、少々無理を言って看護師さんに仕事をしてもらわなければならない場面も多々あるわけなのです。
このようなイレギュラーな出来事に対応してもらうためにも、常日頃から看護師さんとは良好な関係を構築することが重要です。
医者と看護師は、いわば指示する側と指示を受ける側の関係であるわけですが、決して上司と部下の関係ではありません。
このことをわきまえておかなければ、痛い目を見ることになります。
対等な立場で接することが重要である

ですから看護師さんに何かお願いするときには、決して上から目線ではいけません。あくまでも対等な立場でお願いすることが必要です。
まずは普段の病棟ルールを遵守し、看護師業務をお願いする場合であっても、仕事をお願いするときにも下手出ることが大切です。
翌日分のレントゲンや採血オーダーは、前日の夕方までに入力するといった慣例になっている場合が多いかと思います。処方についても同様かもしれません。
そのような医者にとっては些細なルールであっても厳格に守り、逸脱する場合には一言申し添えておくような配慮が必要なわけです。
このような日常の決まりを遵守することができて、初めてイレギュラーな事態にも対応してもらうことができるのです。
ただし上から目線の看護師さんもいるので毅然とした対応は重要
ただし、看護師さんに媚びへつらうだけが正しい医師の姿ではありません。
看護師さんの中にはあからさまに医師と敵対し、揚げ足取りをするような輩もいますから、毅然とした対応は重要になります。
以前大学病院で働いていた時には、明らかな看護師業務であるにも関わらず、医師にやらせる、お願いする場面が多々ありました。
大学病院で働く看護師は、往往にして権利意識が強い故に仕事をやりたがらず、扱いに困ることは少なくありません。
基本的事項について医師に確認の電話をする、看護業務の調整などは本来看護師の業務であるわけですから、当たり前のことは当たり前のようにやって頂くのが原則です。
このような仕事については、下手に出るのではなく、毅然として仕事をお願いする、指示することが重要です。
まとめ
医師としての仕事をスムーズにすすめるためには、看護師さんの顔色を伺いつつ、自分の仕事を遂行していく能力が求められます。
このあたりは、成績が良いとか、頭が良いという範疇の話ではなくて、良好な人間関係を維持できるかどうかという、コミュニケーション能力の問題であることが多いです。
看護師さんのご機嫌を伺いながら治療をすすめていくというのが、医者にとって必要な能力でもあるわけです。
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