医者と弁護士のダブルライセンスについて考察する。どっちの方がお得?




時折、医者と弁護士のダブルライセンスを持ったすごい人を見かけますよね。

国会議員にも、慶應大学の医学部と法学部を卒業し、医師免許と弁護士資格を持った方がいますね。

このダブルライセンスについて、果たしてお得なのか考えてみたいと思います。

医師免許と弁護士免許、どちらが難しいか?

医者になる

このサイトでもさんざん書いていますが、医者になるには、なんといってもまず医学部に入学することが絶対条件です。

医学部に入学して、6年のあいだ真面目に勉強して、国家試験に合格して初めて医師免許のライセンスを得ることができます。

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国家試験に合格するのは、そこまで難しい、というわけではありませんから、何と言っても医学部入試を突破できるかどうか、が一番の課題になってくるでしょう。

そして医師免許を得たとしても、一人前の医者として働くためにはそこから少なくとも8年から10年位の経験が必要です。

弁護士になる

弁護士になるためには司法試験を合格する必要があるわけですが、それまでに1)法科大学院(ロースクール)を修了するか、2)司法試験の予備試験を突破するという2つのルートがあります。

弁護士になるためには、ロースクールを経て司法試験を受験する、というのが一般的な流れでしょうか。

かつては合格率3%のとてつもない難易度の試験だった司法試験ですが、いまでは国の政策により法科大学院が設置され、随分と弁護士になりやすい環境が整備されてきました。

司法試験の合格率はいまではおおよそ20%、ロースクールごとに合格率でいうと、トップ校ではおおよそ50%くらいになっているようですね(プレジデントオンライン

ですから医学部・医師免許の場合と違い、弁護士資格の場合は入り口が広く、出口が狭いといえるかもしれません。

これは合理的な結果と言えるでしょう。

医師免許の場合には解剖学実習や病院での実習など、一人当たりの教育に随分とお金がかかります。また、教科書を読むだけでは医学教育は成立しないのが実情です。

一方では、弁護士教育の場合は基本的には座学で完結しますから、医学部教育に比べると随分安く教育できるでしょうね。

このような背景があって、法科大学院を卒業したとしても、司法試験に合格できない学生が多く生まれてしまうのでしょう。

両方持ったとして、どちらになるべきか

結論から言うと、医師免許を持った弁護士の方が圧倒的に有利であると言えるでしょう。

医師免許を持った弁護士

医療裁判での1番の問題点は、医療現場で行われていることがあまりにも専門的すぎて、被害者側また加害者側の主張を正しく判断できないところにあるかと思います。

テレビニュースなんかをみていると、医療者側からみて、どう考えても間違っている、と思われるような判決が下されることもしばしば見受けられます。

今の医療裁判における現状は、医者にとってはロシアンルーレットの様相を呈しており、過失がなくとも運悪く患者がなくなった場合には、医師が責任を取らされてしまう印象があります。

ですから、医療知識をもった弁護士の場合は、医療裁判においてはなくてはならない存在です。

法律知識を持った医者

一方で医療現場において法律の知識を持っていることのメリットと言うのはほとんどないと言っていいでしょう。

せいぜい思いつくのは、同意書を取ったりとか、患者とトラブルになりそうな案件があったときに、どの様な対応すべきかということがわかる程度です。

法律知識を持っていたからといって、クリニックや病院の患者が増えるわけでもありませんし、給料が増えるわけでもありません。

ですから医者として働く分には、法律知識を持っていることのメリットというのは、ほとんどないといえます。

ダブルライセンスの労力と対価

つまり、医師免許→弁護士の順番で、弁護士として活動する場合には、メリットがあるかもしれません。

といっても医師免許を取得するにも最低6年、現場での知識を身につけようとすると10年くらいは必要です。

果たしてそれだけの時間と労力を使って、弁護士としてリターンのある仕事ができるかは、なかなか難しいところではないかと思います。

一方で弁護士→医師免許の順番で医師として働くことは、ほとんどメリットがありませんから、全く勧められるものではないでしょうね。

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2 件のコメント

  • 最初に引用されているダブルライセンスの方ですが、医者としても弁護士としても使えません。所詮、人間の能力は限られていて、多芸多才に秀でるのは難しいのです。

    • コメントありがとうございます。確かに医者と弁護士、どちらの世界でも一流になることは難しいですよね。

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