小児科は一般臨床医にはあまり馴染みのない診療科ですね。普段小児の患者を診療することはほとんどありません。
脳外科や皮膚科、形成などは小児の患者さんも多いですから、小児と接する機会はあるかもしれません。
2018年現在、病気がみえるシリーズに小児科のラインナップはありません。残念です・・・・。
★★☆ 標準小児科学
文章量が多いのはもちろんのこと、心電図、顕微鏡写真、エコー、イラストなども漏れなく掲載されています。講義で学ぶ小児科分野に比較して文章量多いために辞書的に使うのが適当でしょう。
各疾患の説明は概念、疫学、検査、病理、治療などの項目にわけてまとめられており理解しやすくなっています。標準シリーズも改訂を追うごとに質があがっている印象です。
★★☆ 国試小児科学
国家試験対策のTECOMが出版している小児科学書です。内容はというと国家試験対策に特化しており、国家試験で出題されるであろう範囲を網羅しています。
系統的な小児科学書とするにはやや不足している項目もあります。もう一冊系統的な教科書を持ちながら、あくまで試験対策本として使うのが望ましいかと思います。
★★☆ ネルソン小児科学
小児科学の良書といえばこれです。
ただしお値段からもわかるように、小児科での専門医を目指すような先生が読む教科書といえるでしょうか。学生・研修医レベルでは持て余すこと確実です。
書籍の内容としては★3つレベルといえますが、学生用・研修医用としては★2つとしておきます。
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