教授に対する便宜で出世が決まった時代もあったそうです




飲み会の席などでは、先輩の先生方の時代の、お話を聞くこともあります。

お金に関して驚くような風習があったことを思い知らされることもあります。

そのうちの一つが、医学部の教授に対してお金を支払う事で、大学病院の内部で便宜をはかってもらうという、今の時代では完全にブラックな手法です。

学位審査・取得における教授への便宜

例えば大学院の学位審査・取得においては、学位を取らせてくれてありがとうと言う名目で、所属している医局の教授にお金を包むこともあったようです。

有力大学で多くの関連病院を持っている医局などでは、包んだ金額によって、勤務する関連病院が決まったこともあったようです。

場は、おおよそ軽自動車1〜2台くらいだそうです。厳密に言うと、これらは不正な資金の流れであったかもしれません。

ただお金の移動が、組織の外から中や、中から外ではなく、組織の中で完結してしまうお金の移動であったので、あまり公になることはありませんでした。

今現在では、このようなお金を包む習慣はほとんど聞きません。

もし裏切り者の医局員がいたとして、この事実をパワハラとして大学の部局や週刊誌などに訴えてしまえば、おそらく金銭に対する無言の強要ということで、お金を受け取った側は相当な処分を受けるでしょう。

今の時代は、なかなかやりにくいのかもしれません。

結婚式における金銭の授受

医局が絡むような結婚式においても、金銭の授受が、その後出世に影響したと言われたこともありました。

よく言われるのは、結婚式でのスピーチをする教授に対して多額の金銭を支払い、その金銭のうちの一部をご祝儀として新郎新婦に渡すと言うやり方です。

このようなシステムを取ることで、忙しい教授が結婚式にやってくる口実になりますし、新郎新婦としても過大な気を使う必要がなくなります。お金で招待しているということですからね。

最近ではそのようなしきたりも下火に

10年位前に結婚した先輩の話を聞くと、そういうようなしきたりはもう既になかったようです。特に医局に対して金銭を支払ったという事実もないようです。

ただし、これが20世紀の、有力な大学病院の医局においては、ごく当たり前に行われていたようです。

仲人・媒酌人は、5割以上が「立てた」と答え、うち65%が教授に依頼。謝礼は「30万円以上」が約半数に上り、教授以外に頼んだ場合と比べると明らかな差が(Q4)。

「仲人は教授に頼まねばならず、『謝礼は100万円』という不文律がある医局もあった」(某国立大教授)。こんなエピソードもあるだけに、やはり教授への謝礼は“割高”傾向があるようだ。

日経メディカルオンライン 2012.1.31

今や仲人を教授に依頼するなんていう風習はほとんど見聞きしませんが、少し前まではごく一般的に行われていた文化なんでしょうか。

いずれにしても、医局ないの便宜や謝礼は、お金の流れが組織の内側で完結してしまうので、あまり表に出てくることはないのかもしれません。

崇学位審査のときのお金の流れと同様に、パワハラだと言って本気になって訴えれば、辛くお金を受け取ったのは処分されてしまうでしょうね。

そういう意味では、若手医師にとっては良い時代というか、健全な時代になってきたことを喜ばしく思うばかりです。

医局内の人間関係もゆるやかになりつつあるとのこと

少し前までは、金銭の授受が公然と行われる位でありましたから。医局内の普段の仕事における上下関係というのは、相当なものであったことが想像されます。

勤務する病院や仕事の内容について、医局員が教授や医局長に逆らうことはできなかったでしょうし、治療方針についても同様でしょう。

しかし今や、その立場は逆転しつつあります。

一度も医局に所属せずに、病院で働く医師は当たり前になりつつありますし、インターネットの発達に伴って医師の転職に関しても随分と行いやすくなりました。

今後も医師の医局離れはどんどんと進んでいくでしょう。

医局の弱体化と関連病院の自立。医局の力は確実に弱まりつつある

2018.01.26

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2018.02.17

今後はますます健全な医局になることを期待

大学病院における研究費の使い方など、色々な面においてお金にシビアになっています。

私が医者になってからも、学会の参加費などは厳しくみられているのを実感しますし、学会ついでに派手に観光するのもほとんど不可能になっています。

同様に教授に対して金銭的に何かしら便宜を測ったことはありませんし、そのような風習はもはや見聞きしません。

今後はますます大学病医におけるお金の動きには厳しい目が向けられるようになるでしょうから、是非とも金銭的にはクリーンであってほしいものです。

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