高校野球で大注目・大阪桐蔭の根尾昂君の両親は医師。両親の決断はすごい

大阪桐蔭高校の、第100回全国高校野球選手権大会に出場が決まりました。

大阪桐蔭高校は北大阪大会の決勝戦を驚きの23得点で勝ち抜いた非常に強いチームとのことです。

その中でも、今年のプロ野球界も注目している、投手そして野手でも活躍が期待される根尾昂君について少し述べてみたいと思います。

根尾君の生い立ち。勉強も運動も抜群。

根尾君は岐阜県飛騨市の出身で、小学校時代から運動神経は抜群だったようです。

中学時代にはスキーの全国大会で優勝するほどの実力があったそうですが、高校進学にあたっては野球の道を選び、トップレベルでの野球をしたいとの思いから、大阪桐蔭高校に進学しています。

一方で中学時代は学業についても極めて優秀であったようです。

両親が医者ということですから、自然と勉強の習慣もあったことが伺えます。

中学時代には生徒会長も勤めていたようですから、それだけ人望もあったのでしょうね。

野球でも超一流の根尾君なのですが、なんと驚くことに両親がともに飛騨市内の診療所で働く医師との事でした。

朝日新聞 2018.7.28

医者の息子がこんなに運動神経が良いってあり得るの?

正直に申し上げて、医者と言うのは中学時代や高校時代から勉強一筋で生きていますから、運動神経の点では、あまり期待できない人の方が多いかと思います。

私だって中学・高校時代には部活動に関してはそれなりで生きてきましたし、医学部時代の同級生を見回しても、運動神経抜群と言う人はあまりいなかったように思います。

それこそ、部活動で全国大会に出るような医学部の学生なんて、皆無なんじゃないでしょうか。

両親ともに医師というような家庭から、どうしたら根尾君みたいな、高校野球界でトップレベルというか、トップの実力を持った選手が生まれてくるのか、全く理解できません。

両親の決断も素晴らしいと思う

一方で、大阪桐蔭に進学するという根尾君の決断を後押しした、両親の決断も素晴らしいなぁと思っています。

高校野球のイメージとしては、野球の練習ばかりで勉強をせず、正直なところ良いイメージというばかりではないというのが、大体の医者のイメージではないかと思います。

そもそも高校野球に全力を投じたところで、プロ野球の世界に入れるのはごくごく一握りですし、そのようなプロ野球の世界に入った高校球児であっても、レギュラーとなり活躍できるのは本当にごく限られた人数だけです。

セ・リーグとパ・リーグ合わせた先発メンバーは108人ですから、10-20年の単位で考えると、代打や投手交代なんかを考えたとしても、毎年の甲子園に出た高校球児のうち、せいぜい10人ぐらいしかプロ野球の世界でのレギュラー獲得できないことになります

そう考えてみると、そんな極めて成功確率の低い高校野球の世界に送り出したご両親も、すごい決断をしたなぁと思うわけです。

高校時代に勉強を進め、医学部に入ったりそれなりの大学に入ってすれば、ある程度困らない人生が約束されているわけですから、それらを捨ててまで、高校野球一筋で頑張らせようとする、ご両親はすごいなと思うんです。

自分が両親だとすれば、「そんな門戸の狭い高校野球なんてあきらめて、一生懸命勉強しなさい」なんていってしまうかもしれないですね。

勝手ながら…根尾君に期待すること

少々おこがましいですが、根尾君にはぜひ「医師免許を持った元プロ野球選手」を目指して欲しいですね。

もちろんプロ野球の世界で40歳くらいまで第一線で活躍するが理想なわけですが、そんなことができるのはごく一握りの選手だけです。

もしプロ野球の世界に入っても、30歳くらいまでにキャリアの限界がみえるようならば、ぜひ医学部を目指して欲しいのです。

根尾君の学力ならば、医学部に入るのはそんなに難しくないでしょうし、30歳で医学部に入学したとしても、決して遅いということはありません。

もし根尾君が医学部野球部なんかに入ったら、多分戦力としてはとてつもない程になるでしょうね。

40代になれば立派な医師として活躍できるようになるでしょうから、ぜひともプロ野球チームのスポーツドクターとして、そしてプロ野球界を知る医師として活躍して欲しいなぁ、と勝手に思うのです。

【医師の視点】医学部におけるクラブ活動の概要。医学部だけの部活が存在する3つの理由。

2018年6月21日

2018: 根尾君は中日ドラゴンズに入団

中日の2軍キャンプが行われている沖縄・読谷球場に連日、大勢の報道陣、ファンが訪れている。

お目当ては、右ふくらはぎ肉離れで別メニュー調整中のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=だ。

サンケイスポーツ2019.2.4

根尾君あらため根尾昂選手(18)は中日ドラゴンズに入団しました。

もともと岐阜県出身ですから、愛知県にある中日ドラゴンズに入団したのは彼にとってもプラスではないでしょうか。

プロ野球の世界ではより一層厳しい競争が待ち受けているかと思います。

そんな世界でも聡明な彼には、是非とも結果を残してもらいたいものです。

 

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