リウマチ、免疫分野もメジャー内科といって良いでしょう。
メジャー分野の内科である一方で、出版されている教科書はあまりこれといったものがありません。
★★☆ 病気がみえる 免疫・膠原病・感染症
病気が見えるの膠原病のシリーズです。
2018年現在のところ最終改訂が2009年であり、医学書としてはやや時代遅れになっている印象があります。
自己免疫疾患やリウマチの分野では分子標的薬などが次々と発売され、治療法も大きく進歩しているのですが、この改訂の遅さは気がかりです。
病気が見えるシリーズは★3つとしたいところなのですが、改訂の遅さから2つとしました。
★★☆ リウマチ病学テキスト
624ページにわたるリウマチ病の正統な教科書で、専門分野の医師が各章を執筆しています。
内容量は多く、膠原病疾患に対するアプローチ方法や、各薬剤について別個に項目がもうけられており、リウマチ病を学ぶにあたって必要な事項がカバーされている総合的な教科書となっています。
画像所見、イラストはもちろん、リウマチ疾患で特徴的な皮膚所見まで掲載されている。
一部の解説は疾患の細かい分類や、分子生物学的機序まで及んでおり、医学部生にとっては要点がつかみにくい部分もあるでしょう。
★★☆ リウマチ・膠原病診療ゴールデンハンドブック
リウマチ・膠原病診療において、病棟で使用することを想定したハンドブックです。
タイトルの通り、症状、診断、診断基準、検査、治療が具体的かつコンパクトにまとめられており、 研修医や若手医師が病棟で素早く知識を参照できるようになっています。
膠原病内科、リウマチ科をローテーションする研修医は持っておきたい一冊ですね。長期に渡って病棟実習を行う医学部生にとっても有益となるでしょう。
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