内分泌・代謝 – おすすめ教科書

内分泌・代謝の分野においても、やはり病気が見えるシリーズが第一選択になってくるかと思います。

講義や国家試験で学ぶ内容量+αくらいにまとめられており、講義、実習、国家試験対策まで、一冊で幅広く使用できる王道の教科書といえるのではないでしょうか。

★★★ 病気がみえる 糖尿病・代謝・内分泌

病気が見えるシリーズの詳細な説明は、下記をご覧ください。

おすすめ教科書・医学書(シリーズもの). 病気が見える、標準医学、STEP、TEXT…

2017年12月15日

★★★ 内分泌代謝疾患レジデントマニュアル

病棟実習や研修医向けのポケットブックです。糖尿病や内分泌疾患の診断・治療など病棟で必要な知識について簡潔にまとめられています。

クッシング病の項目では、疾患概念、診断、検査などの項目が必要最小限に掲載されています。学会の定めた診断基準もまとめられており、実践的です。治療の部分では実際の処方例なども掲載されており、病棟でも役立つマニュアル本です。

ポリクリレベルでは文章量が少ないために、少し使いづらいかもしれません。研修医のローテーションでは役立つマニュアル本と言えるでしょう。

★★☆ レジデントのための糖尿病・代謝・内分泌内科ポケットブック

研修医が糖尿病内科をローテーションする事を念頭に書かれたポケットブックです。

低カリウム血症のトピックではフローチャートを用いた鑑別診断が掲載され、血糖コントロールのトピックでは、術前血糖コントロールの目安など、具体的な数値が表に示されています。

概念的なことは書かれていますが、実際の臨床現場に直結する知識は省略されており、学生レベルではあまり有用ではなく、レジデントが利用するには少し物足りない印象です。

内分泌内科を一通り学んだ医師でなければ、上手に使いこなすのは難しいかもしれません。

★★☆ Principles and Practice内分泌・代謝

300ページと比較的薄いテキストだが、内分泌疾患だけ取り上げて解説してあるので、各疾患に関する解説は意外と深い。

前半の100ページ弱では、内分泌疾患の総論的事項が書かれている、後半部分では各内分泌疾患の解説がなされている。検査、治療の項目も充実しており、病棟で読むことを意識して書かれた事が伺える。

国家試験レベルから考えるとずいぶん詳細な解説が加えられており、病棟実習で使うにはちょうど良い。通読するにはオーバーワーク気味。

ただし改訂が10年近くなく、古いテキストになってしまいました。

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