年度終わりが近づいてくると、どこの医局でも4月からの勤務場所が決まり始める時期です。
異動する病院が住んでいるところから近いところであれば問題ないのですが、遠い病院に勤務地が決まった場合には、引っ越しをしなければなりません。
医師が引越しをする場合に、考えるべきことについていくつか挙げてみます。
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医者の場合は病院の近くまで引っ越す必要あり
医者の大事な仕事として、時間外の対応が求められます。
病院から電話があると、病院にすぐ駆けつけられるようにしなければなりません。
電話がきてすぐに病院に駆けつけることが必要ですから、若いうちは通勤時間1時間とか、40分のような病院には勤めることはかなり厳しいのではないでしょうか。
サラリーマン視点では通勤圏内の病院であったとしても、病院の近くに引っ越すことが必要になります。
私の同期の先生でも、住んでいる場所から電車で40分ぐらいかかる病院に決まった先生がいますが、泣く泣く単身赴任することにしたようです。
これがやはり医者のちょっと辛いところであって、サラリーマンであれば全く問題ない距離であっても、呼び出しに備えて引っ越しをしなければならない場合があります。
通勤時間30分は若手医師にはちょっと遠いかも
私の知り合いの医師は、通勤時間30分の病院に異動が決まったわけですが、すばやく病院に駆けつけることは難しいとの理由で、病院のすぐ近くの病院に引っ越して行きました。
これは地方に勤務している場合はもちろんのこと、電車での純粋な乗車時間が30分を超えるとなると、引っ越すということを少し考えなければなりません。
お偉い先生の中には新幹線通勤している医師もいるそうですが、これは教授とか、部長だけの特権ですね。
まあそれくらいの役職の人間であれば、病院の近くに良いマンションを一括で買えてしまうものだとも思いますが。
病院の異動には気を使う
いま勤務指している病院の上司が、やや理解のない先生であれば、有給休暇を全部消費する事は許されません。
その場合には、非常に無茶な引っ越し日程を立てなければならない場合もあります。
ある病院に勤務している先生は、3月31日に病院で勤務を終えた後に、新幹線に乗って移動し、4月1日から別の病院で働き始める超絶ブラックな環境だったようです。
ではいつ引っ越しをするのかと言うと、3月の最終週の週末に引っ越しを行い、3月最終週はホテル住まいというわけですね。
引っ越し休暇が与えられるのは、医者の中でもある程度恵まれた人々だけなのです。
忙しい日々の中で引越しの準備をしなければなりませんし、大学病院に戻るとなればそのお金も全部自分で負担しなければなりません。
医局の命令なのだから、当然大学病院が負担すべきだとは思うのですが・・・・。引っ越さなくてもいいようにある病院にそろそろ永久就職したいものです。
大学病院勤務に際して引っ越し代は自腹のことが多い
そんな医者にとってはなじみのある引っ越しなのですが、その引っ越し代も色々と悩みの種です。
大学病院から民間病院に移動する場合には、民間病院側が引っ越し代を負担してくれることが多いですね。
民間病院側にとっては、たとえ医局派遣であってもわざわざ医者が来てくれるわけですから、引っ越し代を負担しないわけにはいかないのでしょう。
一方でこれが民間病院から大学病院に移動する場合には、状況は異なります。
大学病院の雇用は非常に身分が不安定で、福利厚生が全くないような状況なので、引っ越し代は自腹になります。
引っ越し料金は言い値である
まず1番利用者が肝に銘じておかなければいけないのは、引越代金は引越し業者のいい値だということです。
そもそも荷物の量は一定では無いですし、いつからいつまでハイシーズンなのかと言うことに関しても定義がありません。
したがって引越し業者は私たちの足元を見て値段を提示してきます。
私はある引越し業者から見積もりを取ったときに、「他の業者の提示金額を教えてください」と言われました。
その時は日程的に余裕がなく、その業者に決定するつもりだったので特に何も言わないでいると、その業者の言い値で決定してしましました。
業者側にとっては、引っ越し代金と言うのはあくまで相対的な価格であって、競合他社との調整で決まってくるものだと思います。
同一都道府県内で50万?の引っ越し費用であったことも
実際にある知り合いの先生は、引越代金は病院側が負担すると言うことを話した上で見積もりを取ったところ、同一都道府県のみの移動にもかかわらず50万円という見積もりを提示されたようです。
ただの引っ越しで50万円とは驚きなのですが、そんなこともあるようです。
家族で移動するとしても、せいぜい20万円位が一般的な値段だと思うのですが、依頼者のバックグランドを見て50万円と金額を提示したようでした。
その知り合いの先生曰く、引っ越し代金を負担するが病院側であると言う考えから、50万円でオッケーしてしまったようです。
自腹で引っ越し料金を負担する必要がある場合には、他社と比較検討することが是非とも必要です。
複数業者に見積もりを取ることが大切
したがって、少しでも安く引っ越しを済ませたいのであれば、必ず複数の業者に見積もりを取って、1番安いところに決定すると言う戦略が必要です。
さらに一歩二歩すすんで考えれば、ホラを吹いて見積金額を下げさせるとか、家電量販店で行うような価格交渉して安いお金で契約をするしかありません。
引越し業者はとしては、病院が引越し料金を負担してくれるということを理由に、かなり高額な料金をふっかけてくることがあるようです。
自腹の場合は引っ越し業者を比較する必要があり
大学側が引っ越し代を負担してくれるということはまずないと言っていいでしょうね。
いろんな引っ越し業者に見積もりをとって、安いところを選ぼうとするわけですね。
医者は忙しいですから、引越し侍の予約サービスなどオンラインのサービスを使って、なるべく早く、そして安く引っ越しする必要がでてくるわけです。
引っ越し業者もそのあたりの足元は見ているようで、「他の会社には見積もり出されました?」など、価格調整をしようとしているようです。
賢く引っ越しするためにも、複数業者の比較は必要と言って良いでしょう。
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