医者が所有している車ってどんなものでしょう?
私はちょっといい位の国産車ですし、妻は5年以上落ちのコンパクトカーに乗っています。
2017年ごろには「お互いあまり車を使うことないね」ということで、妻の方の車を処分してしまいました。いまは家に1台の国産車しかありません。
医師の車事情は一体どうなっているのでしょう?まずは勤務医の場合について考えてみたいと思います。
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若手医師の場合、通勤で車を使うことは少ない
ベテランの医師でない限りは、普段あまりに車には乗らないんですよね。
医者というのは、呼び出しに対応するために、勤務している病院の近くに住んでいることが多いのが実情かと思います。
私の研修医時代の知り合いは、夜間休日の呼び出しにより迅速に対応するために、市内の病院異動に伴って同じ市内で引越しをしていました。
これは嘘のようなホントの話です。
頻繁に呼び出しのある内科系医師・外科系医師の場合で特に若手医師時代は、それほどまでに病院の近くに住むことになるわけです。
したがって普段の通勤で車を使う事はあまりないんです。
さらに地方の病院に行った場合には、たいてい夜間や休日の呼び出しに備えて病院の近くに居を構えることが多いですしね。
また地方病院の場合には職員住居が用意されている場合が少なくありません。この場合にも車なんてまず必要ないですね。
したがって車を利用する時は、せいぜいアルバイト先の当直病院に行く時か、休日に出かける時でしょうか。
もし通勤に車を利用しないのであれば、利用頻度としては1週間に1回使うか使わないか程度かと思います。
したがってコストパフォーマンス的には、公共交通機関を使うか、月極駐車場で利用できるレンタカーを利用した方がはるかにお得なのです。
ある程度経験を積むと、通勤に車を使う先生がでてくる
ある程度医師として経験を積んでくると、病院からの呼び出しには大抵若手医師が対応してくれるようになります。
それに少々病院への到着が遅れたとしても、許容されるようになります。
また医師として経験を積んで、ある程度の年齢に達すると、家庭をもっていることがほとんどでしょう。年齢の目安としては30代後半くらい〜でしょうか。
分譲マンションを購入したり一軒家を購入したりすると、自宅の場所の関係からどうしても通勤する場合には自家用車を利用しなければならない場合があります。
ですから医師は経験を積んで年齢を重ねるについて、自家用車で通勤する先生も出てくるわけです。
こうなると車を購入する必要が出てきますね。
医者(勤務医)の間では外車が人気
医者が車を購入するとなると、やはり外車・輸入車が人気のようですね。
人気の車種はベンツやBMW、Audiなどの王道のドイツ車に始まり、ボルボ、ヴォルクスワーゲンなどが多いでしょうか。
私の上司の先生はメルセデス・ベンツのSUVに乗っていますし、私の同僚でもBMW、アウディなど外国車を買った友人はいくらでもあげることができます。
さすがに勤務医レベルだとポルシェやフェラーリは相当がんばらないと無理ですが・・・。
私も医者になってすぐの頃は、周りの医師のごとくベンツやBMWが欲しかったのです。
ただし当時は自由に使えるお金も少なかったですし、妻の反対にあって結局購入には至りませんでした。
輸入車に乗っている友人の先生に聞くと、維持費用や修理費用は日本車よりも割高になることが多いようです。
それでいて性能的には同じ価格帯で考えれば、総合的に日本車の方が上ということが多いようです。
そう考えてみると、外車を所有する理由の大部分は、ブランドによる部分が大きいのでしょうか。つまりは医者のミエです。
もちろんブランドにお金を払って有り余る人はいいんでしょうけれど、勤務医レベルではとてもブランドにお金を払う余裕なんてないのでは、と思います。
国産高級車はどうか?
それでは輸入車と同じ価格帯であるレクサスに乗っている医者は多いのか、となると、実際はそこまで多いわけではないと考えます。
私がこれまで勤務してきた病院でも、レクサスを所有している医師は多かったわけですが、ほとんどがおじさん医師ばかりでした。
例えば同年代の20-40代くらいの医師で、レクサスを所有している医師は実は1-2人くらいしか知りません。
レクサスのブランドイメージにも関わる部分であるとは思うのですが、どこかおっさん臭い、落ち着いたと言ったイメージがあるのかもしれません。
個人的にはレクサスはトヨタブランドで安心・安全、国産車でアフターケアもOKと思うのですが、確かにブランドイメージで考えるとおもしろくないなぁ、と思うこともあります。
したがって冒頭の通り、医師の間では「外車が人気」となるわけです。
通勤するのに高級外車は必要か?同僚からの視線が痛い
上述したように、車を使うのは専ら通勤の足であることが多いと書きました。
しかし通勤用の足に高級外車って必要??となるわけです。
それにもし高級外車で病院に来ていたら、同僚の医師や看護師さんに筒抜けなわけです。
あまり口に出して公には話題にはしませんが、誰がどの車に乗っているかについては、病院の職員の中でなんとなく把握されているわけです。
「あいつは若いのにポルシェに乗っている」
とか
「あの先生はベンツを買ったから、がんばってバイトしているな」
なんていうふうに言われることはよくあります。
それに雑談の中で「どんな車に乗っているの?」と話題になることもありますしね。
高級外車に乗りながら、もし飲み会などの場で少しケチろうものなら
「あの先生は外車のくせにケチっている」
とか、マイナス方向で考えられてしまうのです。
どこの世界でもそうですが、金持ちとか贅沢なんてのは羨望の眼差しを向けられる一方で、嫉妬の対象でもあります。
外車で通勤する場合は、十分に気をつけなければなりません。
患者さんからも外車に乗る医者のイメージはよくない
また患者さん目線からしても、外車にのる医者のイメージってあんまりよくない、となんとなく思います。
以前外来にやってきた患者さんが、折り合いの悪い近所の開業医の先生のこっぴどく悪く言っていたのです。
「あいつは適当な診療しかしないくせに、病院にはベンツが停めてあって、俺たちを痛めつけて稼いだ金でポルシェに乗っているなんて・・・」
その患者さんは相当癖がありましたし、開業医の先生もそこまで悪い人ではないんですが、とにかく患者さんの言いようが半端じゃないんです。
開業医の先生が国産コンパクトカーに乗っていれば、患者さんとの関係はうまくいったかというとそれはわかりませんが、とにかく患者さんの怒りがすごいのです。
どこかしら医師は質素に生活しながら患者に尽くさなければならない、というイメージがあるようですね。
これは清廉潔白であるべという政治家なんかと同じなんでしょうか。
もちろん医者にだって、稼いだお金は自由に使う権利はあるんですけどね・・・。どうしても医者だから、ということでいろいろと思われてしまうようです。
開業医の場合は例外だらけ
さて、ここまで勤務医を念頭に書いてきましたが、開業医となると話はまったく異なります。
まず開業医の場合は勤務医に比較して年収が一気に上昇します。
開業医の場合には、ほとんど車の金額を気にすることなく選択するすることが可能になるわけですね。
私も開業医の医師の車事情はまったくわかりませんが、車が趣味の医師であれば、ポルシェやフェラーリなんかもあまりハードルなく購入することが可能ではないかと推察します。
同じ医師免許をもつ人間であっても、勤務医と開業医は住む世界が異なると考えた方が良さそうですね。
経費で計上可能
また開業医は事業主ということで、車の購入代金を経費で落とすことが可能になり、実質的な出費は随分少なくて済みます(これは多額の不動産を運営している先生も同じですね)
車の購入代金は数年にわたって減価償却・経費計上することが可能ですから、おおきな節税効果を発揮することが可能です。
確かに車の購入費用かどうせ経費で落ちてしまうなら、節約を考えてリーズナブルな国産車を購入するよりも、見栄を張って高級車を購入したほうが合理的かもしれませんね。
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