2月と3月は、バレンタインデーとホワイトデーの季節です。
この冬の2大イベントは、病院の中でもちゃんと行われているのです。
チョコレートのやりとりが必要で、少々面倒な一面もあるのですが。。。。
医者との関わりについて考えてみたいと思います。
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昔はバレンタインデー・ホワイトデーはときめく日だった
小学生とか中学生の頃は、バレンタインデーの日にチョコレートもらえるかもしれない、ことが楽しみでした。
私も小学生の時には、好きな女の子からチョコレートを貰えるだろうかと、ドキドキしたことを覚えています。
大学生になったら、クラスの女の子からチョコレートをもらえるなんてことは、ほとんどなかったですね。
医学部の学生時代が一番バレンタインデーから縁遠かったかもしれません。
社会人になると社交辞令的な儀式になる
病院で医師として働き始めると、これまたチョコレートをたくさん貰うようになるわけです。
といってもほとんどは社交辞令的なものなのですが。。
研修医時代には、研修医の同期とか看護師さんからチョコレートをもらいました。
ただし、これにはいわゆる本命チョコは含まれていません。
つまり、社会人になると、バレンタインデーやホワイトデーの意味合いは、男女の告白という一種のスタイルから、ただお菓子を渡す・貰うと言う実務的なものに変わっていっているような気がします。
病院の中のバレンタインデー
病院の中でも、バレンタインデーのイベントは確実に開催されています。
2月14日の病棟やカンファレンスルーム、外来にはチョコレートが置いてあるわけです。
病院の中ではどこにいってもチョコレートです。
これは看護師さんとか、検査技師の方とか、女性陣からの男性に対する贈り物なわけですね。
直接手渡されるわけではありませんが、主に男性の医師向けに、なんとなくチョコレートが置いてあるような感じです。
そして男性陣は、それらをなんとなく頂いて味わうのが慣例になっていますね。
チョコをもらうのは看護師さん全体からであることが多い
チョコレートをもらうのは、個人から個人ではありません。
これだと愛の告白になってしまいますからね。
いや、若い先生の中にはひっそりとチョコレートをもらっている羨ましい輩がいるのかもしれません。
したがって多くの場合は、看護師さんとか事務の人とか、稀ですが女医さんからとかいわゆる集団からになります。
個人的に1対1でチョコレートをあげたり・もらったりと言う事はなくて、たいていは看護師さん全体から、ということになります。
もちろん看護師さんの方も統率が取れてるのかどうかわからなくて、たまに個人的に看護師さんが自宅で作ったチョコレートやケーキなんかを頂くこともあります。
どんなチョコレートを貰うと医師はうれしいか
働いて疲れているときには、甘いものは体にも非常に良いのでついつい食べてしまいます。
病棟のチョコレートなんかは配布されてからその日のうちに、遅くても翌日いっぱいで全てなくなってしまうことが多いかと思います。
男性側からすると、バレンタインデーのチョコレートはあったらラッキーくらいにしか思っていないですから、そのブランドまでは見ていませんね。
ですから、チョコレートであれば何でも良いかと思います。たぶんキットカットが大量に置いてあったとしても、喜んで食べると思います。
2018年にもらって嬉しかったというか、感動したのは獺祭のチョコレートですね。
値段を調べてみてびっくりしましたが、相当に高価なチョコレートです。
普段は自ら購入することなんてないでしょうから、贈り物としてあげるとバレンタインデーに限らず喜ばれるのではないでしょうか。
贈る方の女性は大変そう
別にバレンタインデーのチョコレート位なくても大して気にしないのですが、チョコレートを送る方の女性からすると結構大変なようです。
私の妻は、男性社会である医者の世界で働いているわけですが、バレンタインデーの日は毎年大変そうですね。
百貨店やお菓子屋さんに、上質なチョコレートを買いに行き、それをいろんなところに配らなければならないんです。
それも舌の肥えた一部の男性医師が満足するほどの良い品質なものです。
これらのチョコレートを外来、病棟、検査室などなど、いろんなところに配らなければならないので、出費もちろんですが、量もかなり多くなります。
最初のほうはチョコレート選びに楽しんでいた妻も、最近ではこのイベントに少々嫌気がさしているようですね。
男性の立場からすると、女医さんからチョコレートをもらえなかったくらい全然気にしないわけですが。
もちろん頂いたチョコレートはちゃんとお返ししないとダメですよ。
2018年バレンタインデーの報告
2018年のバレンタインデーの病院の状況についてお伝えしたいと思います。
女性医師である妻の動向
まず妻は職場の男性諸君にチョコレートをいくつか買って持っていきました。
流石に舌の肥えた男性陣ですから、コンビニエンスストアで売っているような安いチョコレートを持参していくことはできません。
どうやら前の週末に百貨店であらかじめ購入していたようです。
病院で働く女性にとっては、職場のバレンタインデーというのは毎年恒例の事なので、もはやルーチンとなっているようです。
それにしても自腹で職場の男性にチョコレートあげないといけないなんて、もはや経費として落としてもいいような気がしますが…。
2018年にもらったチョコレート
さて、男性である私が個人的にもらったチョコレートはもちろんありません。
ただし看護師さん一同からは、医師のみなさんへ、ということでそこそこ良いチョコレートをもらいました。
また普段そこそこ付き合いのある検査室の技師さんからも、申し訳ないといった感じで、最小限のチョコレートをもらいました。
検査室の技師さんに関しては、女性も少ないですし、私たち男性医師との関わりが多いわけでは無いですね。
体裁を維持するために仕方なくチョコレートをくれたりしている印象があって、なんとも申し訳ない気持ちになります。
金額的には、看護師さん検査技師さんの割合は1対5ぐらいですから、看護師さんからいただいたチョコレートの方が値段が高そうです。
ただこれをホワイトデーにお返しをするとなると、どのような割合にしてお返しすれば良いのかというのが悩みどころですね。
同じ種類・量のお菓子とかクッキーをお渡しすれば、看護師さんの方から不満が来そうですし、かといって傾斜配分するのも考えものです。
病院の中のホワイトデー
チョコレートをもらってばかりではいけません。
お返しをしなければならないわけです。それが3月14日のホワイトデーですね。
上にも書きましたが、バレンタインデーの日にチョコレートを1対1でもらうと言う事はほとんどありません。
ホワイトデーのお返しと言うのは、診療科の医師全体から外来の看護師全体へとか、病棟の看護師全体へとなります。
ホワイトデーお返しを選ぶのは結構大変
私が大学病院で働いていたときには、1バレンタインデーのお返しを買いに行くことがありました。
看護師さんはお返しを期待しているのであろうという推測の元、かなり上質なお菓子を買っていかなければなりません。
ホワイトデーのお返しを買うのは若手医師であることが多い
大学で勤務していたときには、ホワイトデーのお返しを買ってくるのは下っ端医師のお仕事でした。
私の場合は時期的にちょうど運悪く一番若い時が続き、何年か続けて買いに行ったことがありました。
その時はやはり妻のアドバイスが非常に役立ちました。
そこから導き出した結論は、やはり王道・人気スイーツショップの小袋の詰め合わせが最強だということです。
自分で買うには高くて手が出ないけれども、相手からもらったら嬉しい、くらいのレベルのお菓子が最適ですね。
また仕事中に手でつまんで食べれるくらいの、一口サイズ、そして小分けされたお菓子が絶対です。
以前、ある先生が切り分けが必要な生菓子を持参されていましたが、誰かが音頭をとって切り分けなければならないですし、その日に出勤していない看護師には当たらないしで、色々と大変そうでした。
誰が支払うか
バレンタインデーは看護師一同からいただくことが多いわけですが、そのためお返しも医師一同からになる場合が大半です。
ですから商品を購入する際には金額を立て替えておいて、あとで割った金額を請求するのが一般的でした。
大学病院で勤務していた時は医局の経費から落とせましたね。
最近はネットを積極的に利用
ホワイトデーのお返しを買いに行くのも面倒ですし、どれにすれば良いかといろいろ迷うのも大変です。
ですから最近はもっぱらAmazonで購入するようになりました。
商品の送り先を病院に設定すれば、自分で荷物を持っていく必要もありません。
クッキーなんかにしておけば日持ちもしますし、手で掴んで食べることもできますし、仕事しながら食べるには最適なのではないかと思っています。
結局のところバレンタインで得するのは企業だけだろう
結局のところ、バレンタインデー・ホワイトデーのイベントで、病院関係者はお菓子をあげる側・貰う側いずれも疲弊しているわけです。
もらった方も、もらいっぱなしで終了、というわけにはいかないですからね。
このバレンタインデーとホワイトデーで笑顔になっているのは、お菓子業界だけかもしれません。
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