民間医局が毎月発行している情報誌に、ドクターズマガジンと言うものがあります。
これは文字通り、医者のための総合情報誌なのですが、読んでいると結構面白かったりします。
机に座って、集中して読むような情報誌ではないですが、寝転びながら、パラパラと読むような感じですね。
コンテンツ
民間医局とは?
【民間医局】ドクターエージェンシーシステムとは、メディカルプリンシパル社が運営している医師のための総合サイトです。
医師ならば、一度は名前が聞いたことあるでしょう。
医師個人賠償保険からドクターズマガジンの発行、そして求人の紹介まで、本当の医局のような機能を果たしています。
医者のために親身になってサービスを提案してくれている点は、もしかしたら本物の医局よりも、より医者のためになっているかもしれない、と思う日々です。
民間医局に登録するメリット
医師賠償責任保険に加入できる
医療行為をする上で、医療訴訟のリスクを常に頭に入れておかなければなりません。
少しでも間違った医療行為を行ってしまえば、故意かどうかに関わらず、患者側から訴えられてしまう可能性があるのです。
病院によっては病院全体が賠償保険に加入している話も聞きますが、本当に大変な時に病院が守ってくれるかどうかわかりません。
冷徹な病院経営者であれば「それは医師個人がやったこと」として、医師個人の責任にされて切り捨てられてしまうかもしれません。
したがってこのような不測の自体に備えるために、医師個人の賠償責任保険に加入することが極めて重要だと考えています。
何事もそうですが、ピンチに頼れる存在は自分と家族だけです。自分の身は自分で守りましょう。
どこの医師賠償保険に加入すべきか
私もどこの医師賠償保険に入ろうかと考えたときに、いろいろと悩みました。
出身大学の同窓会が提供する保険も考えたのですが、補償内容や保険料を考えたときに、民間医局が提供している賠償責任保険がリーズナブルだと考えました。
大学の医師賠償保険だと、病気や事故で働けない場合の給与保証や、入院保証もあったようなのですが、その分保険料が高くなります。
入院保障などは、民間の医療保険・生命保険に任せるとして、保険料の安い民間医局の医師賠償保険に加入することにしました。
民間保険の医師賠償責任保険の保険料は4-5万円/月くらいです。
これはおそらく加入者が多いために、保険料は安く、かつ保険内容を手厚くできるためだと思います。
民間医局の医師賠償責任保険は、補償額がトータルで1-2億くらいだったと思うので、賠償保険としてはまずまずかなと思っています。
仮に3億とか賠償するような医療ミスを犯したとすれば、責任感とか周囲の視線からもう第一線の病院では働けないでしょうし・・・。
常勤・非常勤医師の求人もある
民間医局と銘打っているだけに、やはり1番の任務は医師の求人派遣なのでしょうか。
アルバイトの求人から常勤の求人まで多くの募集広告が掲載されています。
私は直接利用した事は無いですが、求人募集のメール配信には登録はしており時折メールが送られてきます。
賠償保険も入っていますしドクターズマガジンも購読しているので、なんとなく求人部門にも登録してみた、といったところでしょうか。
登録したからと行って電話がかかってくる訳ではないので、特にこちらからアクションを起こすこともないのですが。。。。
ドクターズマガジンの見所とは?
ドクターズマガジン自体は非常に薄い雑誌になっています。雑誌といっても全部で50ページぐらいしかありません。
しかしその中には、医者にとって興味のある情報が詰まっているのです。
ドクターの肖像
ドクターの肖像では、日本の医療界で活躍している医師の生い立ちや経歴などを取材しています。
5ページ以上ぐらいにわたって書かれており、このマガジンの1番のメインといっても過言ではありません。
テレビでお見かけする先生もよく掲載されています。
いま現在医療の最前線で活躍されている先生方の経歴、重要な発見をした時のストーリーなどが紹介されており、非常に面白い内容になっています。
学生時代はあんまり勉強していない先生方とか、学会関係で海外の著名な先生方とも交流のある先生方など、こんな世界もあるのかぁ、といつも新しい発見を覚えます。
研修病院の紹介
私が好きなのは、研修病院の紹介ですね。
この研修病院の紹介とのところには、研修医の給料とか、1日の流れ、病院の特徴などが書いてあり、読んでいて興味深いものです。
専門医研修病院紹介も同様で、同じように病院紹介がなされています。200床とか300床で、そんなに大きくない病院が取り上げられていたりもします。
どちらかというと初期・後期研修医を集めるための宣伝なのでしょうが、時折自分の知っている病院が出ていたりすると、食い入るように見てしまいます。
大学病院の医局紹介
大学病院の医局紹介も面白いかなと思います。毎号、日本全国にある大学の医学部の医局が2つほど紹介されています。
全体的には地方大学や私立大学医学部が積極的に紹介されている印象ですが、この大学は医局員がたくさんいるなぁとか、知っている人がいた!なんてこともあります。
なかなか私の知っている医局は紹介されないのですが、母校の大学病院が取材拒否しているのでしょうか。
医療裁判判例集
ドクターズマガジンに特徴的な記事の1つに、医療裁判判例集があります。
病院の名前等は伏せた上で、これまで実際に裁判が行われた医療訴訟を取り上げ、解説と考察を加えています。
民間医局自身が医師賠償保険を売り出していることからもわかる通り、今や医師にとって医療裁判は非常に身近なものになっています。
こういうことに注意しなければならない、と日々の診療にフィードバックできるものもありますが、どうしようもないなといった裁判で、悲しい気持ちになるものもあります。
自分の身を守るために、ぜひとも読んでおきたいテーマです。
ドクターズマガジンの購読の仕方
民間医局のサイトによると、ドクターズマガジンは1号あたり500円だそうです。内容的にはまあ妥当な金額といったところですね。
そんなドクターズマガジンですが、民間医局のサイトから登録することで、毎月無料で購読することができます。
ちょっと時間の空いたときなどには読んでいて面白い情報誌ですので、ぜひ購読してみてはいかがでしょうか。
もちろんバックナンバーを読むことも可能です。たまに医局にも置いてありますね。だれか寄付しているんでしょうかねぇ。。
ドクターズマガジンは、民間医局のホームページから登録可能です。ぜひ登録してみましょう。
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