産婦人科はなかなかイメージしずらい診療科です。
必ずしもがんや病気を扱うわけではないですし、厳密には産科と婦人科は全く異なっていますしね。
ただし医学部の学生実習はもちろん、研修医生活でもローテーションすることが多いでしょうから、教科書を一冊持っておいた方が無難かと思います。
その中でも講義から国家試験、研修医実習までを俯瞰するのであれば、やはり病気がみえるシリーズが第一選択になるかと思います。
2020年からは研修医での産婦人科ローテーションが必須になるというはなしもありますから、研修医までの学びということに関しては、産婦人科の存在感はますます高まりそうです。
★★★ 病気がみえる産科・婦人科
産科の分野はイヤーノートにも掲載されておらず、国家試験対策のレビュー本として使うには一番使いやすい本のようである(産婦人科医談)
産科・婦人科領域には系統的な教科書が少ないので、国家試験・研修医までのレベルであれば病気が見えるシリーズで十分じゃないでしょうか。
特に産科は視覚的な理解が重要なので、そのような方針で書かれている病気が見えるは、非常に参考になるかと思います。
★★★ レビューブック産婦人科
“病気が見える-産科-“のイラストを抜粋して文量を減らし、試験対策用に編集された教科書でしょうか。
コンパクトながらもイラスト、表を多く掲載しており、説明は箇条書きスタイルとなっていますね。
肝心の内容はというと、国家試験の産婦人科分野で問われる知識の9割はカバーされている印象で、足らないところは適宜書き込んで使うのが良いでしょうか。
産婦人科のレビュー本ということになれば、本書が第一選択になるでしょう。
ただし病気がみえるもコンパクトにまとまっていますから、試験対策はそちらでも良いかと思います。
なおあくまで試験対策本であり、講義と平行して使うのには向きません。
★★☆ 標準産婦人科学
病気が見えるのような教科書よりは、もっと医学書よりの正統的な教科書を求めている方におすすめです。
安心の標準シリーズです。
医学生、研修医向けの系統的な産婦人科の教科書は少ないので、一冊手元に置いておくべき教科書となれば、本書になるかと思います。
★★☆ プリンシプル産科婦人科学
産科編と婦人科編に別れている、日本語の教科書です。
正統的な産婦人科の教科書となると、標準産婦人科学と本書になるかと思います。
文章は2段組で書かれており、イラストやテーブルも掲載されていますが、多くはありません。
文章主体の教科書で、学生レベルでは辞書的に使う教科書と言えるでしょう。
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