皮膚科はマイナー診療科でありながら、国家試験では比較的多くのウェイトを占めている診療科ではないかと思います。
研修医ではあまりローテーションする機会はないかもしれませんが、講義、病棟実習、そして国家試験等のことを考えると、辞書的な教科書は1冊持っておいて損はないかもしれません。
★★★ あたらしい皮膚科学
皮膚科領域でスタンダードになりつつある教科書ですね。本書の特徴はなんと言っても画像が豊富に掲載されていることでしょう。1つの疾患をさまざまな角度からながめることができます。
また一部の疾患はわかりやすいイラストを用いて、遺伝子変異に起因する分子異常、欠損までを解説しており、病態を深く理解することができるようになっています。
全体的なテイストは標準皮膚科学と同じですが、皮膚病変に関する画像はこちらの方が多く、完成度は高いといえるでしょう。
★★★ あたらしい皮膚病診療アトラス
あたらしい皮膚科学の著者が書いているアトラス本です。
Amazonでは★5つを獲得しており、皮膚科分野に関しては「あたらしい」シリーズが地位を確立したと言っても過言ではないでしょう。
とはいっても、学生レベルでは皮膚病変だけをみて診断を下すことはないでしょうから、皮膚科医を志す研修医が持つべき教科書といえるかもしれません。
★★☆ 標準皮膚科学
最近では標準皮膚科学のレベルも高くなってきており、新しい皮膚科学と同じようなレベルにまで達しています。
2段組の文章の合間には豊富なイラストがカラーで掲載されており、決して文章主体というわけではありません。テーブルなども掲載され、理解を手助けしてくれます。
標準シリーズで揃えるのであれば、本書を購入することは全く問題ないでしょうね。
コメントを残す