血液病学も重要な内科の一分野ですね。実際の臨床では白血病の骨髄移植など、かなり専門性の高い分野といえるのではないでしょうか。
講義や実習でもそれなりのウェイトがありますし、国家試験でもある程度の割合は出題されることになります。
ですから、学生の間には系統的な教科書を1冊くらいは手元に用意しておきたいものです。
★★★ 病気がみえる 血液
病気が見えるの血液病学シリーズです。イラストメインでわかりやすく、頻繁に改訂されている。間違いないく一番にお勧めできる教科書といえるでしょう。
講義と並行して、または試験対策に非常に役立つ本である。国家試験対策としても、十分に利用できる教科書です。
★★★ 血液病レジデントマニュアル
ポケットサイズのレジデントマニュアル。病棟で使うのが一番よいでしょう。
各疾患に対する診断基準や各種抗がん剤の副作用、投与量の計算式などが掲載されています。加えて化学療法のレジメンまでも掲載されており、レジデントマニュアルでありながら非常に実践的なポケットブックになっています。
レジデントと名のついているマニュアルではありますが、表紙の通り血液内科専門医の先生も十分に使える本でしょうね。
★★★ よくわかる血液内科
血液内科を得意科目に、研修医や非専門医に必要な知識をモットーに、書かれている教科書です。
系統的な教科書というよりは、レジデントや一般内科医向けに書かれた解説本といえるでしょう。カラーイラストが豊富に掲載されているのみならず、最小限の文章量で解説が加えられているため、読み進めるのに苦痛がありません。
医学部生にとって試験対策に使うにはやや物足りない印象ですが、血液内科分野の知識を深めるにあたっては、良い教科書と言えるのではないかと思います。
★★☆ 新・病態生理できった内科学 5 血液疾患
病態整理できったシリーズは、下記でご紹介しています。
ただし血液疾患シリーズに関しては10年ほど改訂されておらず、優先順位は下がるかもしれません。
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