医学部3-4年ごろになり、病院実習が始まる段階になると、CBTと呼ばれる試験を受けることになります。
この試験は国家試験の前段階の試験といっても良いほどに大切で、作り込まれた試験ですね。どのような試験であるかについて、解説したいと思います。
CBTの概要
Computer Based Testing(CBT) とは試験における工程を全てコンピュータ上で行う事、およびそれを行うサービスの事である。
1986年に教育試験サービス(ETS)による大学生の能力別クラス編成用のテストに於いて使用された事例が最初とされている[1]。
現在では、アメリカの医師国家試験やイギリスの運転免許試験のような公的な試験、 日本では医学部、歯学部、獣医学部、薬学部6年制課程の学生の実務実習前の学力テスト他[2]、CCNAのようなベンダー資格などさまざまな分野で使用されている。
Wikipediaにも記載のある通り、病院実習前の到達度評価に用いられる試験になっています。
TOEICのように、すべてコンピュータ上で処理の行われる試験となっており、隣の受験者と異なる問題が出題されていきます。
医学部では進級判定に用いられるのが一般的となっているでしょうか。
CBTの勉強方法
CBTで出題される内容は、医学部の専門課程で学んだ内容のみです。当たり前の事ですが、日々の学習が高得点への一番の近道です。
医学部の定期試験で出題される内容が必ずしも正しいとは限りませんから、系統的にCBT対策の学習を行うことがどうしても必要になってくるでしょう。
またCBT共用試験には、内容が高度であったり、重箱の隅をつつくような問題が必ず出題され、多くの受験者はこれらの問題を解けないと推測されます。
そのような問題は最初から正解できないと諦め、おそらく問われないであろう知識を暗記する前に、必ず出題される問題を完璧にしたほうが全体としての得点は高いでしょう。
標準的な試験対策本を、数ヶ月前から継続的に回答してくことが、CBT合格への近道ですね。
私のCBTの結果
夏休み明けから学年全体がCBT対策に勉強していく空気となりました。それにならって私も勉強をはじめましたが、いろいろあってそこまで力を入れていませんでした。
試験40~50日前までは1日1時間以下の勉強量であったと記憶しています。試験まで40~50日を切ってからは真剣に勉強しました。
講義時間を除いて医学部受験と同じペーズで問題を解いていました。これを読まれているみなさんはもっともっと勉強されることをお勧めします。
解いた問題としては
CBT クエスチョンバンク全シリーズ+間違えた問題の見直し
CBT こあかりシリーズの約半分
になりました。これらの問題集を解いた知識で試験に挑み、結果は正答率83%でした。
CBTの問題集
クエスチョンバンク シリーズ
国家試験対策で定評のあるメディックメディアが出版しています。
問題の質や内容はこあかりと大差ないように思われるが、特徴としてはイラストや検査所見を交えた解説が充実していることでしょう。
ある問題を解いてみた時に、疑問に感じた事をわざわざ教科書に戻って確認するまでもなく、本書の解説が補足してくるようになっています。
最終的にはこの本が問題集&教科書としての役割を果たしてくれる便利な問題集であるといえましょう。
こあかり
レイアウトは1ページに1問の構成で、問題の内容や質はクエスチョンバンクシリーズと大差ない印象を受けます。解説の充実度はややQBがリードしている印象です。
クエスチョンバンクをやり終えて、手持ち無沙汰な場合にはこの問題集を使ってみても良いでしょう。
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