研修医になった時にすべきこと、考えるべきこと

私も妻も2年間の研修生活を無事に終えることができました。

肉体的に精神的に辛くなって途中でドロップアウトしていく同級生を見ていると、なんとか2年間生き延びてきたと思います。

研修時代にドロップアウトしてしまう人は多い

研修医時代にうつ病になったり、精神的に辛くなったりして、研修を一時的に中断したり、やめてしまったりする人は本当に多いです

感覚的には10%くらいの研修医は、精神的なトラブルを抱えていると思います。いま全世界にうつ病の患者は3億人くらいいるそうですから、特別多いというわけでもなさそうですが。

まあ夫婦で支えあいながら、研修生活を送ることができた、という側面があるのかもしれません。今振り返ってみて、研修医になってやるべきことを書いておきたいと思います。

自分の進むべき診療科を決める

やはり1番大切なのは、進路を決めておくことでしょうか。

研修医になった先生方の6割とか7割位は、どの診療科に進むのかまだ決まっていないことが多いと思います。

将来に進むべき診療科を決定するにあたっては、早ければ早い方が良いです。専門医制度が大きく変化しつつある2018年にあっては、未確定な部分も多いですが、早めに将来への進路を決定することがが望まれているようです。

内科なんかでは、私たちの時代は研修医の2年目終わりに、進む診療科を決定してもよかったものが、今じゃ2年目の春くらいまでには決定しないといけない、なんて話も聞きます。

昔の医師たちは大学卒業後即、入るべき医局を決めていたことを考えると、まあ昔の制度に少し針が振れた、という程度なのかもしれませんけど。

とにかく、専門医を最短で取得するためには、将来専門とする診療科を決めてから、研修医時代からなるべく早く学会に加入する必要が出てきました。

自分の働くべき場所を決める

一旦将来専門とする診療科が決まったとしても、地元の大学病院の医局に入るのか、地元の大学病院の医局に戻るのか、それとも全く違う場所の民間病院に就職するのかなどといった選択肢がたくさんあります。

3年目からは医師としての本当の専門性のスタートですから、働く場所というのも決めていく必要があります。

研修医が終わってから、働く場所をガラっとかえる多いですね。東京から地元の地方に戻る同級生も多くいましたし、東京出身で地方大学を卒業して地元の病院で研修、その後東京の大学病院に入局、という同僚もたくさんいます。

また医者として病院に勤務するだけが人生ではありません。研修医期間を終えてから、基礎研究に進むのも選択肢ですし、民間企業に進むのも立派な選択だと思います。

医師賠償責任保険に入る

医師として患者さんに医療行為を行うことになると、そこには常に責任がついてきます。

研修医の身分にあれば、一つ一つの医療行為は指導医の監督の下行うことになるのですが、もし医療ミスが起き裁判沙汰になってしまうと、研修医も同様に責任を問われることがあります。

 

https://mainichi.jp/articles/20160813/ddl/k42/040/295000c

長崎市立市民病院(現・長崎みなとメディカルセンター市民病院)の医師が適切な診断を下さず、直後に亡くなったとして、2010年に急性心筋梗塞(こうそく)で死亡した女性(当時63歳)の遺族が同病院を運営する市立病院機構に約5300万円の損害賠償を求めた訴訟は長崎地裁(田中俊行裁判長)で和解が成立した。

 

この事件では、最初に診察に当たった研修医と担当医師の責任が問われています。

このような医療裁判においては、医師の前面に病院が立って裁判を行ってくれることもあります。一方で病院によっては、裁判沙汰になればあとは医師の責任という感じで、医師を守ってくれない病院もあるわけですね。

ですから病院で働く医師として、賠償責任保険に入っている事は極めて重要ですというか、入らなければなりません。

私も研修医になってからは、民間医局の医師場賞責任保険に入っており、最大で2億円まで保証してくれるようになっています。

大学の同窓会が斡旋する医師賠償責任保険もあったのですが、保険料と保険内容を比べると、民間医局の方がリーズナルブでしたね。やはり加入者が圧倒的に多いからなんでしょうか。

登録は民間医局がリーズナブルです↓↓

これだけインターネット上に情報が増え、患者さんの意識も高まっている中では、少しのミスで、必ずしも医療者側に過失がなくとも容易に裁判になってしまいます。

それに病院側が守ってくれるなんて保証はないですからね。指導医だって同じです。自分の身は自分で守る、というのが鉄則です。

民間医局でできる事

ドクターズマガジンを無料で購読。医師賠償保険の加入なども
先生まだ医局辞めてないんですか?

民間医局でできる事を3つご紹介してみる

民間医局と言う、様々な医師向けのサービスを展開している会社があります。そんな私もいくつか民間局のサービスを利用しています。

ここでは、民間医局で得られるサービス・メリットなどを書いてみたいと思います。

医師賠償責任保険に加入できる

医療行為をする上で、医療訴訟のリスクを常に頭に入れておかなければなりません。

病院によっては病院全体が賠償保険に加入していると言う話も聞きますが、本当にいざと言う時に病院が守ってくれるかどうかわかりません。

冷徹な経営者であれば、「医師個人がやったこと」で、医師個人の責任にされて、切り捨てられてしまうかもしれません。

したがって医師個人の賠償責任保険に加入することが極めて重要だと考えています。

何事もそうですが、ピンチに頼れる存在は自分と家族だけです。自分の身は自分で守りましょう。

どこの医師賠償保険に加入すべきか

私もどこの保険に入ろうかと考えたときに、いろいろと悩みました。

出身大学の同窓会が提供する保険も考えたのですが、補償内容や保険料を考えたときに、民間医局が提供している賠償責任保険がリーズナブルだと考えました。

大学の医師賠償保険だと、病気や事故で働けない場合の給与保証や、入院保証もあったようなのですが、その分保険料が高くなります。

入院保障などは、民間の医療保険・生命保険に任せるとして、保険料の安い民間医局の医師賠償保険に加入することにしました。

民間保険の医師賠償責任保険の保険料は4−5万円/月くらいです。

これはおそらく加入者が多いために、保険料安く、かつ保険内容を手厚くできるためだと思います。

補償額が確かトータルで1-2億くらいだったと思うので、賠償保険としてはまずまずかなと思っています。

まあ3億とか賠償するような医療ミスを犯したとすれば、もう第一線の病院では働けないでしょうし・・・。


ドクターズマガジンの購読

民間医局に登録すると、ドクターズマガジンと言うものが1ヵ月に1度送られてきます。

これは医師の総合情報誌といったところで、ある医師1人にSpotlightを当てて特集記事が書かれていたりとか、大学の医局の宣伝があったり、研修病院の宣伝がかあったりします。

民間医局が発行しているドクターズマガジンがおもしろい

このほか医療訴訟に関する記事や、医学的な最新のトピック、コラムなども掲載してあります。

忘れた頃に月に1回くらい自宅に送られて来るのですが、夜の手持ち無沙汰の時などになんとなく読んでいます。

たまに近くの病院の紹介があったりとか、自分の専門分野に関連した医療訴訟の記事が掲載されていたりして、度肝を抜かれることもあります。

もちろん読むのは無料です。手持ち無沙汰の先生は、ぜひ購読してみてはいかがでしょうか。

常勤・非常勤医師の求人もある

民間医局と言う名前だけに、やはり1番の任務は、医師の求人派遣なのでしょうか。

アルバイトの求人から、常勤の求人まで多くの募集広告が掲載されています。

私は直接利用した事は無いですが、求人募集のメール配信には登録はしており、時折メールが送られてきます。

賠償保険も入っていますし、ドクターズマガジンも購読しているので、なんとなく求人部門にも登録してみた、といったところでしょうか。

登録したからと行って電話がかかってくる訳ではないので、特にこちらからアクションを起こすこともないのですが。。

民間医局は、本当の医局のよう

というわけで、民間医局は求人募集もあれば、情報誌の発行もあり、そして医師個人賠償保険も加入できるようになっています。

もしかしたら本物の医局よりも、より医者のためになっているかもしれない、と思う日々です。

ドクターズマガジンを無料で購読。医師賠償保険の加入なども
先生まだ医局辞めてないんですか?