【医師の視点】医者の左遷。一見左遷に思えても実はメリットの場合もある




医者にも左遷があるとか、ないとか…

あるとしても、会社員のようには明瞭に線引きできるわけではないことが多いでしょうか

ここでは左遷の概要について解説してみましょう。

一般的な左遷とは

会社員などの左遷とは、本社で勤務していた社員が子会社に出向させられるとか、地方の支社に転勤を命じられるような場合が多いかと思います。

この場合はほとんどの場合で給料が下がり、全体の中での役職の重要性も一段下がることが多いかと思います。

家庭内での父親の威厳も低下といったところでしょうか。

同じような出世・左遷は医者の世界にもあるわけですが、簡単には線引きできない部分があるのです。

医者の左遷

医者の左遷の典型例としては、大学病院の医局人事で、大学病院の勤務を解かれて地方病院での勤務を命じられる場合でしょうか。

せっせと大学病院に奉仕して働いてきた先生が、なんの前触れもなく教授から

〇〇先生は来年度から僻地病院で勤務だ!

こんなことを言われたら左遷ですね。

ちょうど大学病院=本社、地方病院=支社・子会社のような位置付けになるかと思います。

医者10年目、20年目ともなれば、大学病院を去った後に再び戻ってくる可能性はほとんどないですから、いわば片道切符になります。

ただし、上述したように話はそう簡単ではありません。

左遷で給料があがる場合も

医者の場合、大学病院→一般病院へ異動になったからといって、会社員のように給料が下がるわけではありません。

むしろほとんどの場合は給料がUPするといってよいのではないでしょうか。

大学病院で働く医師は相場からするとすごく安い給料で働いていますから、一般病院に出ることによって給料が上がるのです。

【奴隷医の視点】大学病院の勤務医のお給料は不当に安い。その現状について考察する

2017年1月27日

この給料の差がややこしい問題を生んでおり、あえて大学病院から出たい、と考える大学病院の勤務医はたくさんいます。

みんな口には出さないですが(給料安いし、教授はうるさいし、大学病院やだなぁ・・)と考えている医者は多いんです。

したがって客観的にみて左遷の場合でも、実は当の本人はうれしい、待ち望んでいたなんてこともあるのです。

左遷かどうか微妙な場合もある

給与面の他にも左遷かどうか判断がつきにくい場合はあります。

例えば東京大学医学部の准教授が、地方大学医学部の教授として異動する場合。

准教授から教授なら見事な昇進じゃないか、おめでとう!、といいたいところなんですが、これも微妙なんです。

研究実績や資金面、学会での立場などを考えると、地方大学の格によってはちょっと微妙な感じになる場合もあります。

もしかしたら東大の教授なれないから、仕方なく地方大学の教授になったなんて場合もあるんです。

ちょうど子会社の社長より、親会社の役員の方が立場が上である、そんな状況に近いかもしれません。

白い巨塔では、正義感の強さゆえうまく立ち回れない里見准教授が、鵜飼教授から山陰大学の教授ポストを提示されるシーンがありました。

一見すると准教授から教授への昇進ということで、栄転や昇進のように考えることもできるでしょう。

しかしドラマの中では浪速大学・准教授 > 山陰大学・教授 ポストの格として扱われていますから、やはり教授の肩書きだけではななんともいえないのです。

まとめ

結局のところ、医者にとっての左遷ははっきりしない場合もあるのではないかと思います。

はっきりと左遷といえるのは、教授を目指して大学病院で働いていた医師が、突然に地方病院での勤務を命じられる、くらいでしょうか。

その他の人事に関しては、良いか悪いかを客観的に判断することは難しく、個々の医師の考えに依るところもありそうです。

Sponsored Link







関連する記事



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。